「ゆりかご」
魂迎鳥の声遠く
一人佇む瞼の裏の夜野原
背丈遙かに仰ぐ草は私を見向かず
すくすくと夜空に面を向けて
足元冷たき夜の海には
海月の涙のかけらが沈んでいる
私は水に寝そべって
月のいない夜空に眼を伏せ
ゆりかごの子守唄紡ぎながら
伸び続ける草の根元、暗がりに憩う
閉じた瞼の裏側にのみ
ありありと搖らいでいる青い月
「ゆりかご」
魂迎鳥の声遠く
一人佇む瞼の裏の夜野原
背丈遙かに仰ぐ草は私を見向かず
すくすくと夜空に面を向けて
足元冷たき夜の海には
海月の涙のかけらが沈んでいる
私は水に寝そべって
月のいない夜空に眼を伏せ
ゆりかごの子守唄紡ぎながら
伸び続ける草の根元、暗がりに憩う
閉じた瞼の裏側にのみ
ありありと搖らいでいる青い月
「ゆりかご」