螺旋の檻
殺到する祈りに息が詰まり
またあなたから遁げてしまう
生は意味の過剰に耐えられず
内部から腐蝕がはじまる
神の視線を意識しながら善を為すことは犯罪だ、と少年は言い
すべてを愛すると宣言される以上の侮辱はない、と少女は言った
背後にいつも感じる、視線
(近づいてくる足音は、誰の?)
聞こえてはいけない、声
(誰が、誰に呼びかけてるの?)
似非博愛主義者の自瀆的自罰に終りはない
ここは何の要求も通らない、
何も許してはくれない螺旋の檻
螺旋の檻
殺到する祈りに息が詰まり
またあなたから遁げてしまう
生は意味の過剰に耐えられず
内部から腐蝕がはじまる
神の視線を意識しながら善を為すことは犯罪だ、と少年は言い
すべてを愛すると宣言される以上の侮辱はない、と少女は言った
背後にいつも感じる、視線
(近づいてくる足音は、誰の?)
聞こえてはいけない、声
(誰が、誰に呼びかけてるの?)
似非博愛主義者の自瀆的自罰に終りはない
ここは何の要求も通らない、
何も許してはくれない螺旋の檻
螺旋の檻