暖房をかけても/新作俳句

灯油売る 車の兄貴も年老いて プラの容器が重たそう

 霜柱(しもばしら) しもやけさえも 知らぬ子ら

 顔確認 マスク外して 運転講習

 認知検査 終われば会場 溜め息に満つ

 ヒートショック 暖房かければ ホコリにむせて

 マフラーを 忍者巻きすれば 子に笑われて

 山茶花(さざんか)に メジロ来たりて 散る花弁

 もう巻き寿司の宣伝か 節分近し

 知らぬ間に 上がりし血圧 また一難

 春撒きの 種取り寄せる 頃となり

 蒸したての 厄除け饅頭 近所の分も


☆ 大阪の我孫子(あびこ)に節分に賑わう厄除けの
  観音様のお寺があり、その帰り道に、蒸したての 
  黒糖を使った生地の厄除け饅頭を売る和菓子屋が
  あります。毎年買い求める人で行列ができていて
  一度食べればやみつきになる美味しさ、いつも
  近所の分も買って帰ります(いずみ)


 
 

暖房をかけても/新作俳句

暖房をかけても/新作俳句

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-01-28

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