訣れ

苦しんでいない自分は正しくない

苦しんだ分だけより多くの真実を得られる

と言わんばかりに苦しむことに拘っている

救いに、苦しみに、正しさに、真実に

拘るほどの価値を感じられなくなったあの夜

形而上のありとあらゆる事柄に唾を吐きかけて

おれは祈ることをやめた

訣れ

訣れ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-01-15

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