「港」

 港に
 旗刺した船は蹲れり
 昏く夕陽のうち傾きて
 旗の色は影法師となる
 蜃気楼の観覧車に
 人は座る
 モノクロオム垂らす黄昏の
 哀しいあのみかん色
 歴史の先より生き続けた
 この空は、この、空は。

「港」

「港」

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-01-08

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