「港」 雪山シャルロット 港に 旗刺した船は蹲れり 昏く夕陽のうち傾きて 旗の色は影法師となる 蜃気楼の観覧車に 人は座る モノクロオム垂らす黄昏の 哀しいあのみかん色 歴史の先より生き続けた この空は、この、空は。 「港」