終わりの終わり。
頭を細切れにして、0円の札を付けて路上に並べる。
自ら価値がないと言っている物に、
誰かが価値を見出すわけもない。
そんな状況でも生活があったのは余裕がある証拠で、
それは私が生者から奪い取っていたものだ。
まだ、お前は息をしてしまっている。
最後の一瞬まで、呼吸は已まない。
最後の一瞬まで、私の終わりは続いている。
最後に食すのはホワイトチョコレート。
最後に嗅ぐのは自室の異臭。
最後に触るのは見に着けた服。
最後に見るのは瞼の裏。
最後に聴くのは自ら鳴らす風鈴の音。
最後に読むのは自分の作文。
最後に言うのは君へ向けたひとり善がりな言葉。
これが、私の最期。
この身に打つ句点を待ち侘びた。
ようやく、ようやくだ。
ここまで続いた終わりを、終わらせよう。
終わりの終わり。