君と見た空
第二章
「はるかおっはー」
「さきおはよう。ななみもおはー」
「ん。おはよ」
濱田沙希、高山七海にあいさつをして、またいつもの一日が始まる。
みんなからの朝のあいさつが新鮮で寝ぼけている体がスッキリする気がする。
沙希と七海は仲がいい。そして2人ともモテる。
今日も2人を見に、朝から教室の外に他クラスの男子がちらほら。
「2人とも相変わらずモテるね~」
「なーに言ってんの。あれははるかを見にきてるんだよ。ねーななみ」
「そーそー」
七海は興味なさそうに雑誌をパラパラと読んでいる。
「それが本当だったらいいんだけどねー…。あは」
「本当だっつーの」
「はいはい。お世辞にはなれましたー」
私はそう言いながら席に着いた。
「うわっ。さむっ」
冷たい風がどこからか入ってきた。もう冬だなーブーツ買わなきゃ、なんて思ってみる。
「どこから風入ってんのー?」
と、独り言をブツブツと唱える。
その時、窓側の彼が目に入った。
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君と見た空
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