「こいごころ」
自然の莟
開いた造花
まっさらな水面に莟は浮きて
君が耳元には薄桃あわい桜のイヤリング
開くことなく
君の横がほ
散ることもしらず
眦の薄紅は未だ消えず
青空に両手を伸ばせやしない
悲憤も
恨み嘆く仕草も
白羽の銀鎖に抱かれて
すっかり抜け落ちていた
自然の莟、開ける造花
花は沈みて莟は漂う
あてどもなく
誰が目にも妨げられないで
「こいごころ」
自然の莟
開いた造花
まっさらな水面に莟は浮きて
君が耳元には薄桃あわい桜のイヤリング
開くことなく
君の横がほ
散ることもしらず
眦の薄紅は未だ消えず
青空に両手を伸ばせやしない
悲憤も
恨み嘆く仕草も
白羽の銀鎖に抱かれて
すっかり抜け落ちていた
自然の莟、開ける造花
花は沈みて莟は漂う
あてどもなく
誰が目にも妨げられないで
「こいごころ」