「花筏」
夜
日の灯らない街
クスリに痺れるネオンも無く
寂寞
そして
動く水の音
裳裾をひく
あの川の声
みなもから
笑いかけるは 誰
胸に抱きとめようとも
川の流れはひとところに有らず
漂うてゆらぐのは
桜の見せた花筏
手で触われば忽ちにほどけようぞ
月の恵みし糸に
いとしきを託し
川にかかる光
儚い命を撫でて
架かる木造づくりの橋に座り
願い垂れて合掌す
「花筏」
夜
日の灯らない街
クスリに痺れるネオンも無く
寂寞
そして
動く水の音
裳裾をひく
あの川の声
みなもから
笑いかけるは 誰
胸に抱きとめようとも
川の流れはひとところに有らず
漂うてゆらぐのは
桜の見せた花筏
手で触われば忽ちにほどけようぞ
月の恵みし糸に
いとしきを託し
川にかかる光
儚い命を撫でて
架かる木造づくりの橋に座り
願い垂れて合掌す
「花筏」