「カラメル」
とろりカラメル
焦げたかおり
生ぬるい哀傷と似て
微かに苦く
舌に残りつづける
ほろ苦さは後ろの影を引いて
長い夕焼の影法師
遠くにけぶる細い筋も
白く 空へと溶けこみて
あれは、何のしるしだろう
記憶をたぐれどほつれは止まず
あゝ、カラメルの唯だ渺々たる…
「カラメル」
とろりカラメル
焦げたかおり
生ぬるい哀傷と似て
微かに苦く
舌に残りつづける
ほろ苦さは後ろの影を引いて
長い夕焼の影法師
遠くにけぶる細い筋も
白く 空へと溶けこみて
あれは、何のしるしだろう
記憶をたぐれどほつれは止まず
あゝ、カラメルの唯だ渺々たる…
「カラメル」