「盲目の道」
漂うは
のどかな昼過
さ迷うは薄暮の陽炎
しのび涕く
月もおぼろな青い夜
午後の光の眩しい
かくれんぼ遊びも日に溶けて
露をこらえる睫毛の人言えぬ苦しみ
二度と同じ雲が巡らぬように
二度と触れぬ過日の陽光
愛しき温もりを手にかけて
ただ一筋の川べりを進む
菫は咲くか
紫苑も肯く
白い椿は朱に傾き
山桜が高く見おろす中を
ひとり、人は歩めり
「盲目の道」
漂うは
のどかな昼過
さ迷うは薄暮の陽炎
しのび涕く
月もおぼろな青い夜
午後の光の眩しい
かくれんぼ遊びも日に溶けて
露をこらえる睫毛の人言えぬ苦しみ
二度と同じ雲が巡らぬように
二度と触れぬ過日の陽光
愛しき温もりを手にかけて
ただ一筋の川べりを進む
菫は咲くか
紫苑も肯く
白い椿は朱に傾き
山桜が高く見おろす中を
ひとり、人は歩めり
「盲目の道」