ウィリー

夏の田舎道
自転車でウィリー
列車の中からあの子が見てる

一年で一番
全てが輝く日々

列車の窓が額縁のようだろう?
空色の絵の具溶かしたバッグに
低空飛行の小さな雲
好きなところに好きなだけ散らばって咲く
カラフルな花たち

この絵の主人公は得意げに
自転車を乗り回す僕

転んで泣いてしまったとしても
あの子にボーイフレンドがいても

全てが輝いてしまう日々

だから僕は豪快に決めるのさ
たった一瞬
見逃さないで
どうだい、僕のウィリー

ウィリー

ウィリー

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-10-29

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted