パパとロボットの私
ロボットの感情について疑問に思ったために
書いた作品。
娘を愛するパパと
パパが大好きな私(ロボット)のおはなし
私はパパにつくられたロボット。感情はもちあわせていな・・・い?
目を開けると、暖かい色合いを持った天井が見えた。
目を右に左に動かしてみる。
テディベアのぬいぐるみ。
ピンクのカーテン。
表紙にどうぶつが描かれているえほん。
女の子の写真が入ったしゃしんたて。
「どこ」
部屋に無機質な声が静かに響いた
キィ…
部屋にひげの生えた男性が入ってくる
そしてベットに近づいてきた
「パパ」
私がそういうと男性はほほえんだ
「なんだい香澄」
パパ…は私の頬をなで、私を部屋の外にうながした
「おいで香澄」
私のいた部屋は2階だったようで
階段をパパと一緒におりた。
「ねぇパパ」
小さな声できこえるかきこえないかぐらいの声だった。
「なんで私をつくったの」
私がそういうとパパは複雑そうなかおをした。
「ねぇパ…「つくりなおしだな」
ため息をひとつつきパパは私をじっけんしつというところへ
連れて行った。
「パパ」
もう自分のいうことなど聞いてくれない気がしたパパに呼びかけてみる。
少し時間がたって頭をたれていたパパは「なんだい」といった。
「パパは私が好き?」
パパはびっくりしたようなかおになったけど「世界で一番大好きだ」といった。
「じゃぁ私をこわして」
私はそっとパパの手をにぎって『おねがい』をした。
「どうして?」
パパがつくりなおす予定の私には、もう用はないんだとおもう。
でも私はパパに用があるから。
「パパが私をつくってからつくりなおしたのは198回。
私ほんとうはぜんぶぜんぶ覚えてるんだ。」
「消したのにどうして…」
「ねぇパパ、私が一番最初にしつもんしたことの理由も。
家族3人でこうつうじこにあってパパだけ生き残ったってことも、
ぜんぶ…ぜんぶ…覚えてるよ。
パパがさみしいなら私はここにいるよ。
でもパパが私にいぞんして前に進めないなら私はこわれたほうがいいんだよ。
ねぇパパ…前にすすんでよ
笑顔も涙もだせない私はただひたすらと
宙をみつめていた
「ねぇパパさいごにお話をしよう
わたしが生きていた頃のはなしを…」
それからわたしはパパとおはなしをした。
あの事故のはなし以外を。
それから何時間はなしただろうか
数時間後私は電池切れでたおれた
パパに『おねがい』をしたから
ぜったいに守ってくれる。
どうか神様パパを……
そこから少女の記憶は途絶えた
ロボットが息をふきかえすのは
また別のお話だ
パパとロボットの私
将来のことを考えながら
ネットでいろんなことを調べたりしています。
ほんとはどれが正しい道なのか
教えてほしいですよね!!マッタク
自分が一生大好きでいれるような
夢にむかっていけたらいいなー
おつぽん!