モモ
モモ
うつむく きみが 流す涙は
形になった過去が 未来に落ちたもの
このまま 不安な日々が続いたら
世界の色が 色褪せてしまいそう
でもね ぼくらは いつか
この地に 還るときが必ずくるわ
だから いま を 摘み取って
生きてゆく
「積み重ねた今」の色は鮮やかに
この先の未来がこわくなったら
ただ いまを 生きて
ひたむきに 生きて
生まれもった きみだけの
きみにしかない音色を 聴かせて
いのちの温度は ばらばら
きみを癒せる なにかがある
きみには癒せる だれかがいる
ぼくらは 生まれた時
時間の扉をくぐりぬけて
ここまでやって来たんだ
たくさんの山を超え
ぼくらがいのちを終えるとき
ふたたび その扉は開くでしょう
この いま を 生きるのが怖くても
いつかは 時の扉をくぐるの
忘れないで
怖くても いまを 生きて
過去に別れたいのちたちと
扉の向こうで再び出会えたら
ぼくらはどんな歌を歌うだろう
重なる 魂の 歌声よ
モモ