犬と猫

犬と猫

この年末、主人の実家に帰省したが、そこで飼われている犬(ジャーマンシェパード)とも久々に再会した。

実家の猫(もちろん迷い猫なので推定雑種)でさえ私のことを覚えてくれていたようで嬉しかったが、主人の実家の犬の方が一枚上手だった。

実家の猫(仮名シマコ)「あれ、なんかこの撫でかたとか声とか覚えてるかも…スリスリ」
主人の実家の犬(仮名ケン)「なんか嗅いだことのある臭いとか足音がする!えーと…思い出した!」(駆け寄り、歓迎の噛みやら吠え)

覚えている度合いが違う。犬は賢いと言うが、こうして比較するとなおさら賢いと言えるかもしれない。
去り際にも、帰る様子を敏感に感じ取ったらしく、落ち着きがない様子がさらに加速していた。ちなみに猫は「帰るよ、またね」と声をかけてもなかなか振り向いてくれなかった。

犬は約三歳、猫は推定十二、三歳、もしくはさらに年をとっている可能性もある。一日中日向で横になっていることが多いと言うぐらいだから、動くのも大変なのだろう。

犬は家中を走り回り、みんなで毎日何度も掃除機やフローリングモップをかけて掃除していた。元気なのはいいが、困った様子があると言っていたことが気にかかった。

猫とは長い付き合いだが、犬に関しては全く縁がなかった。知識も持ち合わせていない。一般的な猫の例を出してみたが、果たしてそれが犬にも当てはまるのかどうかはわからない。

しかし、昔は怖くて仕方なかった犬がかわいいと思えるようになったケン(仮名)には新しい世界を開いてもらった。

犬と猫が仲良くひなたぼっこをしている光景を見た。夢のようだった。

犬と猫

犬と猫

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-11

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