窓もない部屋から見つめる地面

初投稿です。
初エッセイということで思いついたことを書き連ねました。駄文すみません。

ニートだろうが、別にいいだろ

この部屋には窓なんてない。
陽の光を浴びること何てできないし、新鮮な空気を吸うことだってできない。
だけど壁はある。
だから騒音は聞こえてくるし、カップルの仲睦まじげな会話だってもちろん聞こえてくる。

どうしてこうなったか、だなんて思考は常に動き続ける自分だけの時間の中で既に喪失している。
今はただ、どう自分を成長させていくか、ということしか考えていない。


考えるのをやめ、目を閉じてみる。
すぅっと埃まみれの澱んだ空気を吸い込み、ひと呼吸。
脳裏に浮かぶのはこの部屋の不潔さだけ。
そうすると、ぱっ、と何かを思い浮かべるのだ。

ウェブブラウジング・・・読書・・・勉強・・・筋トレ・・・テレビ・・・
大体思い浮かべるのは娯楽半分、教養半分。
どれも魅力的だが、やはり筋トレや読書など、基礎能力を高めるものが一番やっていて心地いい。
何故って、狭い部屋の中にいる自分の行動を肯定できるから。
自堕落な生活を送っていても、最中に希望があると思えるから。

だから私は今日も部屋で過ごす。一時の希望だけを浴び続けて。

窓もない部屋から見つめる地面

現代の日本におけるニートっていうのは種類を表すものではなく只の差別用語。
ニートにだって当たり前にいろいろな考えがあるのです。

窓もない部屋から見つめる地面

部屋で1日を過ごすニートの感情です。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-11

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