自選短歌 2023年9月

生涯のホームラン数ゼロ本のわたしが今日は喪主をつとめる

スリッパの中に隠れていたものの脚の多さを指が感じる

朱鷺という鳥の話を聞きながら眠り薬を飲まされている

神がかると見たい能代湖、過去の子か?殺しの痛み取る鏡か
(かみがかるとみたいのしろこかこのこかころしのいたみとるかがみか)

どうしてもいるものだけをできるだけ小さくまとめてみたら赤ちゃん

システムの直しきれない脆弱性を試しにやさしさと呼んでみる

自選短歌 2023年9月

自選短歌 2023年9月

2023年9月に「うたの日」で発表した短歌からの自選6首です。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-10-02

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