私人形師
そのうちまた逢えると思ってしまっていた
その念が呪いだったのに
それから何年経とうと気が違えたみたいに
人混みであなたの福笑い
狂っている 変わっている
私もみんなも自由自在
想い出を切り貼りしていたらそれは、わからなくなるだろうに
可哀想に 止まっている
あなたもあのこも自分次第
想い出を書き出せば楽しくって、勝手なメロディーが止まらなくなるよ
独り勝手に踊りだす人形の悲しみが止められない
もはや手足の材料でしかない
若すぎた者たちのがらくたをリサイクルする私
それが誰かへの呪いになるとしても
売り出すことをやめられない
今は亡き者たちの魂の欠片すら
私の思うがまま
私人形師