歩み

桐原 水刃

 今まで出会ったたくさんの人々とは、もうこれからは会わないのかもしれない。さようなら、みんなありがとう。僕は一人で歩いていきます。みんなも一人で歩いていくのだろう。いつの間にか生き延びてきたことで、僕たちは若くも弱くもなくなっていた。そうだ、生きてきたんだよ。今までも、そしてこれからも生きていくんだ。どんなに辛いことがあっても、「生きていて良かった」と胸を張って言えたなら、それが僕たちの生きた証になるはずだから。またいつか会おう、生きて必ず。

歩み

歩み

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-09-19

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