自由律?② 命日に遠吠え
祭り、かぶんじゃないよまじで 模試、ひどい点だよまじで 僕、あと20日で成人だよまじで
予期された黴臭さに安堵して そんなに経ったと笑うふりしようか
机上じゃんと笑うやつ 心の中でぶんなぐること
狼人間の気持ちで改札機を睨むこと
人が死んだ日を死日とは呼ばないこと
十三年で十三回は分裂できるよ 匂い それなら薄く残っている
膜で圧せばもっと狂えるかな りんご飴さん 生命力を閉じ込めている
祭りの煩さと一人で戦うようになった僕 周囲=悪の芽がこちらを覗いていること
くそみたいな祭りに一人で行き窒息してしみったれた気持ち 萎れちゃう
子供じみた厭世吠えるのは 想定外の落日 そういう時だ
自由律?② 命日に遠吠え
縦書きで読んで それらしいからんさ