平和軸 一虎くんに彼女がいたら 第15話

平和軸 一虎くんに彼女がいたら 第15話

第15話「忍び寄る病」

 季節は流れ、秋に変わった。私たちは紅葉デートに来ました。

「今年は綺麗に色づいたね」

「綺麗だなぁ。あ、奥の方に焼き芋屋あるぜ」

 私たちは匂いに誘われて焼き芋を半分に分けて. 堪能したの。美しい紅葉と美味しい焼き芋、もう最高だった。

 さらに年月は流れ、私は専門学校を卒業して動物看護師になった。数年は近くに動物病院で勤務して、いずれはとらのバイト先に併設予定の動物病院で働くのが夢なんだ。

 私が社会人になって初めてのクリスマス。私たちはお揃いのマフラーを巻いてキスをした。

「来年のクリスマスも一緒な」

「うん、ずっと一緒だよ」

 いつまでもずっととらと一緒にいたい……そんなクリスマスだった。

 動物看護師になって2年後の24歳の春。私は階段の昇降時に胸の痛みを覚えるようになった。

 しかし、スケジュールの関係で病院に行けず、ただただ耐える日々が続いたの。

 そんな忙しい中でもとらとのスケジュールが合えばデートには行くし半同棲も楽しむ。今日は動物園に来たわ。

 虎がガラス越しにとらに近づいてきた。

「仲間だと思ってるのかな?」

 やっぱり、一虎って名前だもんね。虎もわかるのかも。

 動物園のなだらかな階段を降りてる時だった。また胸の痛みが走って私はその場にしゃがみ込んだ。

「大丈夫かよ!?」

 とらは心配そうだ。

「大丈夫……ちょっと疲れちゃったのかも」

 しばらく休めば動けるから私はまた無理をする。本当はこの時点で病院に行けばよかったのかも。

平和軸 一虎くんに彼女がいたら 第15話

平和軸 一虎くんに彼女がいたら 第15話

東京リベンジャーズの羽宮一虎くんに彼女がいたら……彼はどんな人生になるのでしょうか? 羽宮一虎激推しのかぐらが綴る、初の二次創作です。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2023-09-06

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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