架空昭和史「数珠ネオン」

どうしても時間が確保できない人のために、真夜中に法事をするミッドナイト法事が行われていたのだが、その際に使用されたのが光を放つ数珠ネオンであった。数珠ネオンのデザイン性の高さから、法事だけでなくファッションとして身につけるヤングたちも現れ、夜の街は数珠のネオンで満たされた。法具をファッションとして身につけるのは不謹慎だという非難の声もあったが、世界的ファッションデザイナー、ヨーコ・オノデラに評価されたことにより、手のひらを返したように一斉に称賛されることとなった。

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