ハーベスト KIICHIGO
ゲームエッセイです。
昔プレイした「牧場物語GB3」の思い出語り。
今回私が語りたいゲームは牧場物語GB3です。牧場物語は有名なゲームですが、その中でもマイナーなシリーズですねぇ。というのも、私が牧場物語シリーズでプレイしたことがあるのが、このGB3だけなのです。何故、GB3なのか? それは私の友達がGB3をプレイしていたからなのです。子供の頃って何をするにも友達の真似をするっていうこと、ありませんでした? 私の場合はそれはゲームにも適応されました。
私の横でプレイしている牧場物語がすごく楽しそうに見えたので、小学生の私は親にこのゲームをねだったのです。このゲームはボーイミーツガールと名前がついている通り、女の子でも男の子でも主人公にできるシステムです。今はそんなことは珍しくもないのですが、当時の私にとってはとても新鮮に映ったものでした。とはいえ、このゲームの目的は牧場経営です。体力がある方がいい。そんな脳筋思考で私は男の子でばかりプレイしていました。
中でも私が楽しかったのが畑の整備作業! 最初は草ぼうぼうで岩があちこちにごろごろしていて、荒れ放題。これを綺麗に耕した状態にするのがとても楽しかった!私は作業ゲーが大好きです。ちまちま耕したり、草を刈り取ったり。そういう作業が大好きなのです。その作業ゲー大好きな私も最初は金欠で困っていました。まぁ、このお金問題も裏技を使えばお金マックスで始められるというゆとり仕様になるのですが、それでは楽しくないですよね。男は黙って0からのスタート。
まずは種を買うお金もないので資金集めです。草原で季節の作物を採って採って採りまくる! 春は木イチゴが採れるので、木イチゴを最大数の4つまで採って、マップに戻って、4つ採ってマップに戻ってをひたすら繰り返してちまちま集めていきます。一日頑張れば99個くらいは採れたような記憶があります。この木イチゴ、1個30Gとかなりお安いのですが……それしか資金源がないので、序盤はひたすら、ひたすらに集めます。私はその作業も苦痛ではなく、結構楽しかったなぁという記憶しかありません。
お金が集まったら今度は種を買いましょう。ここで買うのはカブのみ! 理由は一番安いから! カブを大量生産してお金を稼ぐと同時に村の人たちに媚びを売り……ではなく、仲良くなっておきます。すると釣り竿がもらえるイベントが発生するのです! こうなったらしめたもの。釣り竿でガンガン魚を釣りまくり、お前は一体何のゲームをやっているんだ? という牧場主の完成です。という効率プレイは置いておいて、結構このゲームは周回を何度もしたり、のんびり小麦や米を育ててみたり……いろんなことをして遊びましたね。もちろん動物の世話もしました。当時はまっていたアニメのキャラの名前を動物につけたりとか、新しい動物を買わないで、わざわざ交配させてみたりだとか。中でもニワトリさんは愛情度がマックスになると金のニワトリになるので、毎日毎日一生懸命放牧に出しましたねぇ。牧草を刈るのも楽しかったなぁ。くるくるカマを振り回して刈るのが楽しいのです。
私はその後の牧場物語シリーズも以前のものもプレイはしていないのですが、このGB3シリーズはポ○モンやどう○つの森と同列で子供心に印象に残りました。結構、魚や花の名前を覚えるのですよ。リアル水族館もゲームの水族館も大好きだった私はよく水槽の中をじっとのぞき込んでいました。
「ほう、これがシイラという魚か……」
とか言いながら関心していました。大人になってから食卓にシイラが初めて出てきたときは、
「こ、これは! 牧場物語でいっぱい釣ったやつ!」
ととても嬉しかった思い出がありますね。
他にも、農作物の採れる時期も結構覚えました。実はうちの実家は農家を営んでいるのですが、私は全く農業に興味がなく、農業とは無縁の生活を送ってきたのでした。それが、
「トマトやトウモロコシは夏がおいしいんだよね! 牧場物語で育てた!」
とか言い出す始末。まるで自分がリアルの世界で育てたかのようなドヤ顔で言っていた記憶が今でもうっすらと残っています。
話は変わりますが、私はこのエッセイを書くにあたって、GB3の攻略本を買い直しました。昔は持っていたのですが、売ったか、捨てたかで、なくしてしまったんです。この攻略本、読んでいるだけでとてもおもしろいんです。もちろん今回は思い出すために買ったのですが、当時の記憶が掘り起こされてノスタルジックな気分に浸ってしまいました。なかでも書き下ろし漫画がおもしろく、毎日毎日読んでいた思い出があります。私は気に入った本は何度も何度も読む主義です。それは攻略本にも適応されたようで、特に意味もないのに読んでいました。あれ? これってみんなそうなのかな? 最近のゲームは攻略本や操作説明の紙なんかもあまり見かけないですよね。ネットで攻略方法をググったりしていると、攻略本の存在意義ってなくなってくるんです。しかし、あの頃は親に
「ねぇぇぇ、攻略本買ってー!」
と必死に頼み込んで買ってもらったものでした。はぁ、懐かしいなぁ。
ところで、私は今迷っています。私がちょっと――20年くらい牧場物語から離れているうちに、たくさん新作が出たようで、今では私は全く着いていけません。でも、牧場物語というゲームはとても好きな世界観なので、最近のゲームもプレイしたいのです。そこで、これを読んでいる牧場物語好きのあなたに質問です。
おすすめの牧場物語シリーズはなんでしょうか?
という質問をひとつ投げかけ、私の思い出話は終了とさせていただきます。
ハーベスト KIICHIGO