流れ星の姫君
ある日、星が空から落ちてきた
蒼い炎を身にまとい 夜空に一筋の光を描き
彼女はこの場所に降り立った
星の瞬く夜に
彼は地上で待っていた
紅い大地を衣にし 太陽の一点の闇となり
何千年もの間を
彼と彼女はお互いを見つめる
まるでこの瞬間を待っていたかのように
ふわっとした暖かい手が彼女の頬に触れる
華奢な儚い手が彼の頬に触れる
まるで初めて生き物に触れるかように
そっと愛おしいものに触れるかのように
時間が止まり 空間が止まり 世界が止まる
この刻が永遠になるように
二人が永遠の愛を誓うように
流れ星の姫君