no title

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2023.08

8.2

今日の午後は、ひとりでお仕事をすることになった。
シーンとしていて、心地が悪い。

窓から差し込む日差しが、ライトのついていない机を照らす。
8月はもう秋の気配を感じる。たぶんあと一週間もしたら秋の香りがたってくるんだ。
みんな8月は夏本番、夏休みって言うけど、もう秋なのにって思う。


秋は(夏の暮れ)本を沢山読みたい。
海外の小説がすき
すっごく長い小説が読みたいな 



8.4
道端に落ちたココナッツの実はまだ若い。


8.5
何も起こらない映画をみたい

アーティストに一番必要なのは健康な身体

8.7

わたしたちがかけた呪いは
私たちじゃないと解けない

8.11
マニラは、果物とガソリンの香り

8.14

香港は湿ってるのに、くうきが軽くて水に浮かんでるみたい。

8.17

大聖堂の祭壇に向かい3輪の花を手向けて祈る男の背中。
だれも笑いません。泣きません。高い高い天井が、男を見つめていた。
...
外は太陽とガソリンと果実をミキサーで混ぜて、溢したような香りが充満している
ーーー

女はいつもなんども同じ呪文を繰り返していたが、その呪いはひとりでは解けないのかもしれません
ー呪いはかけたものしか解けないの?ー

ちょうど1000回目で彼女は呪文を忘れることにした。乾燥した肌に滲む汗を拭うと、一筋の夕陽が頬にあたった。
「それならば、わたしはこの舞台から静かに降ります。」

ーー

mariaと名付けられて生まれた世界線でのわたしは、南国タクシーの運転手に自己紹介をした。
クラクションが鳴り、車内が大きく揺れる。
手帳に挟んだ絵葉書に描かれているマグラダのマリアは、イエスの骨を抱きしめて、窓の外をみていた

「イエスと別れた彼女は、きっと砂漠の中を歩きながら、かき氷の夢をみていたの」

ーー

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-08-04

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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