米粒
ずっと昔
祖父は言った
米粒一つ残してはいけない
食べられない時代があったのだから
祖父の言葉を思い出して
祖父が経験した時代を想像する
茶碗の中の一粒を目にする度に
祖父は最期
出されたお粥を食べられなくなった
お粥から目を逸らす祖父
あの頃を思い出しているのか
目には涙があった
米粒
ずっと昔
祖父は言った
米粒一つ残してはいけない
食べられない時代があったのだから
祖父の言葉を思い出して
祖父が経験した時代を想像する
茶碗の中の一粒を目にする度に
祖父は最期
出されたお粥を食べられなくなった
お粥から目を逸らす祖父
あの頃を思い出しているのか
目には涙があった
米粒