Doomin Sun

7/6
宙に浮く光る椅子に寄る虫
ネズミが近づいてきては、池の中へ。
ブラックライトに光る文字に書く、七夕の願い事

7/7
1週間疲れ果てた
夜の公園を走る

7/8
イカ焼き、生ビール、たこ焼き、あんず飴

隅田川沿いの植木に座っていたからか、ダンゴムシが何匹も身体に這っていて、くすぐったい。

スカイツリーは、人の無意識に何か訴えてる感じがしてこわい、っていう話をした。

帰りの電車で青空文庫で宮沢賢治の夜だかを読んだ。
月を眺めながら、今年初のサンダルで、家に向かって歩いた。久々になんだか悲しい気持ちになって、でも嫌な感じじゃない、ジリジリと燃えて星のように瞬き落下する、よだかになった気分。ジリジリと光り燃えてゆく音

7/9

昔の中国の空港近くのスラム街の勧誘をすり抜ける。
大雨が降ってきて、布団を被って走る。歌を歌う函館出身の女の子と出会い、中国でお話しする夢。現実で会ったことはないけど、顔や声を鮮明に思い出せる。
本当に人が歩いていない、と彼女がいう函館(故郷)の映像に切り替わる。細身で色白の彼女がぽつぽつ歩いている。薄い色の中であるアーティストのライブはとり行われていた。運命の出会いだと彼女は回顧していた。
いつのまにか函館の街を歩く。列車に乗る。もたれて、ぐっすり眠った。

朝起きると、肌の調子がすこぶる良いし、久々に瞳がビカビカしてる。
家を出ると夏の日差しが窓を貫いてる。
チャージスポットがあるために、駆け込んだ渋谷のガスト。エレベーターが開いた瞬間冷気がブワッと身体を包み、肌を乾かす。
流れているBGMはサティのジムノペディ。
この曲聴くと、おおきな、おおきな
リズムの中にいることを
思い出す

7.10
悪夢を見たから、起きてすぐ家を出る
熱々の中を走る朝
水をグラスに注いでゴクゴク飲んで、冷たいシャワーで汗と一緒に流す

ーー
オレンジ色の夕焼けに、団地の庭の雑草の蒸した香りに小さな生命たちが伸びやかに息している


7.11
strobo 激しい光 パシャリパシャリ

夏の日差しとすっぱいラテ

7.13
朝、シーツと布団カバーを洗濯機にかけようと取り外すとき、猫がさっきまで寝てたと思われる場所(わたしの左太ももあたり)が、あったかくなってた

7.15

キャラメルポップコーン
塩ポップコーン
ハーフアンドハーフのラージサイズ
おおきすぎてびっくり

みた映画は途中で手が止まってしまって、
食べきれなかった
家まで持って帰った

7.16
ピカピカ光る雲

7.17

7.18
縄で縛られた状態で、甘いマンゴーをたべたい

7/19

7/20
シーツ

7/21
羊たちの夢。
群れになる羊たちは100才を超えていた。
そのうちの一匹、108才の羊と仲良くなった。
夢の中でも羊は言葉を話さないけれど、その白く柔らかなふわふわに手で触れて、ほおをくっつけていたら、なぜかその羊の考えがわかった。羊毛や臓器を売られるから、もう命は終わりが近いらしい。
その羊は自ら、養羊場を出る。
わたしは撫でながら一緒についていった。

羊が亡くなって、
和式のお葬式(お坊さんが来て、棺に羊の遺体がはいっている)が開かれた。わたしは手を合わせた。少し悲しかったけれど、羊は全然悲しくないことがわかった。

目が覚めると、南アフリカにいる人から
いま羊がメーメー鳴いている 
何か羊がメーメー言ってるみたいな声 
という二件のメッセージと動画がきていた。

画面を眺めて、布団から出て、昨日作った豚汁をあたためて、ピーマンの入った米を炊き込み、再びベットでごろごろする。

今日は土曜日だけど、夜からお仕事の社長とふたりパーティーに行く。
フッとちからをいれる。
社交場に行くには少しの気合いがいるような気分の朝。

♪Tires Hands
♪Doomin' sun

白い雲が流れる


パーティーは、白ワインを片手にお話ししたり、名刺を交換していたが、いつのまにか一人になって走り回るプードル(ルーシー)を撫でまわしていた。そして社長に許可をとり、屋上で子供たちと遊んでいた。
門前仲町は川の匂いと潮の香りがした。
あっち渋谷?新宿じゃない?と高層ビル群の夜景が目に飛び込んだ
三日月が、夏の暮れゆく空に輝いている。
電車が走ってる!
子供と、屋上から、パーティを眺めて、
しらないひとばーっかり。 
お酒ばーっかり。
って話した。下に降りると、社長の〇〇さんに「お前は子供か!90パーセント子供だな!大人と友だちになれないけど、子供とは友だちになれるのか!」と言われた。子供はそれを聞いてケタケタ笑ってた。
社長も目尻に皺をつくって、わははと笑っていた。



7.22

手のひら
グラスの中で瞬く線香花火 

7.23


7.26
朝四時に起きた。 
昨日の残りがあったけど、なんとなくコメダ珈琲に行って、小倉餡トーストとカフェオーレを食べた


7.28
胸から溢れる動悸でめきめきしている。
水色の空に煌々と月が輝いてた。
  
溶けそう。

ビキニを買った。家で着けたらピチピチで全くサイズが合っていなかった。

胸がズキズキするから、人生で唯一映画の中で恋をした映画、天井桟敷の人々を流してみた。
寺山修司?って言われるけど、寺山修司はこの映画からとって、劇団の名前をつけた。
戦時中に作られた映画。
舞台を映す描写がすっごくすき。
観客と、舞台とがもうしっちゃかめっちゃかで、その距離と温度が好き。
(映画館が主演の映画こと、ツァンミンリャン監督の『楽日』
全く異なる映画だけど、私の中では、この二作は新しい靴が欲しくなる建築映画)

7.29


ホテル三日月は内装が謎で、悪夢にでてきそうだった。プールは、熱帯が演出されていて、鮮やかな花々やチープな彫刻がなんだかとても怖かった。
大瓶を炭酸水の如く二人で飲みあげたら、彼女とくるくるくる酔った。

7.30
海に入ったときの柔らかさ 昨日の夜のこと
陽射しで瞳が痛む目を閉じると、
肩に乗っかってたものがスーッと軽くなった 



陽が落ちてゆく山を下ってるみたいなんだ

  ツバメ  

 静かにまってるひと

Doomin Sun

Doomin Sun

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-07-23

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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