子供は嘘を

子供は嘘をつかないと言う

然し私は嘘をつく子だった
子供は残酷だと言う
然しは私は残酷な子ではなかった

私は不純な子供だったかも知れない
私は純朴な大人なのかも知れない
そもそも何處迄が子供で何處からが大人なのか
私自身其の区切りを付ける事が出来ない

或は私は何一つ変わっていないのでは?

変わった事と言えば
眼の位置
眼の位置が高くなって
今でも不図した時に怖いと感じる

子供は嘘を

子供は嘘を

子供は嘘をつかないと言う 然し私は嘘をつく子だった

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-07-17

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