初恋

その横顔は初恋である。

空色の自転車に乗った初恋である。

なぜ私に付き随わなかった。

微かに差し出した脣を少し空に向ける癖は初恋である。

わざと眼を細めて困った表情をするのは初恋である。

初恋

初恋

なぜ私に付き随わなかった。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-07-09

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