冬が来て
冷たい早朝
冷たい道端に静かに横たわる
犬
眼を閉じ
四肢を優しく投げ出し
脣の端をうっすらと赤く滲ませて
その口許にはおにぎりが一つ
供えられ
それをかがんでじっと見つめる
少女
いつまでも、いつまでもそばに居て
一緒に冷たくなっている少女
ああ、冬
冬が来て
私はこの冷たさに懐かしさを覚える
動かない犬
動かない少女
ああ、
私はこの冷たさに懐かしさを覚える
冬が来て
冷たい道端に静かに横たわる
犬
眼を閉じ
四肢を優しく投げ出し
脣の端をうっすらと赤く滲ませて
その口許にはおにぎりが一つ
供えられ
それをかがんでじっと見つめる
少女
いつまでも、いつまでもそばに居て
一緒に冷たくなっている少女
ああ、冬
冬が来て
私はこの冷たさに懐かしさを覚える
動かない犬
動かない少女
ああ、
私はこの冷たさに懐かしさを覚える
冬が来て