あたしの気持ち#2

戸惑い


あれから2ヶ月が経った。
もう、学校は3学期でもうすぐ卒業式がある・・・。一緒に居れる時間はもう短い、なのにあたしはホントの事を聞けないでいる。

『もしかしたら最初からあたしの事、好きじゃなかったのかな?』『大好きって言ってくれたことはただ機嫌を取るため?』こんな考えが頭の中を回ってる。あたし、彼女なのに裕史さんの事信じてあげられない・・・
分かってる、あたしが『最低』って事ぐらい。友達や先輩は「大丈夫!里美だけが悪い訳じゃないんだよ?」って。でも、逆にあたしは自分を追い詰める・・・。
好きだって、『一生を捧げてもいい』って思えたはずなのにこんな事で挫けるなんてあたしの決意ってこんなに軽かったんだ・・・

今思えば、しっかり本人に聞けば良かったんだと思う。もしかしたら間違えかもしれないから、でもその時のあたしはそんな余裕なかった。

自分だって同じような事してんのにって何度も思った。でも、あたしはどうしても許すことができなかった。今ではメールもしていない。
こんなの『付き合ってる』って言えないと思う。「中学生なんてこんなもんだよ」って言う人もいると思う、でもあたしは中学生だからこそ本気な恋ができるんだと思う。

だから、今では後悔してる恋だけどあたしはこの恋をしたからこそ
今のあたしがいると思う。
だから今、あなたに手紙を1通送ります・・・


『裕史さんへ
 今でも好きです。あたしはあなたに出会い恋に落ちた事、運命だと信
じています。一生そばに居てあげられなくてごめんなさい、あなたの幸せを祈ってます。
                         里美より』

あたしの気持ち#2

あたしの気持ち#2

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-05

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