慈雨と呼べども/新作短歌
慈雨と豪雨、優しさと恐ろしさ、人も同じかこの世相・・。
浮世では 暑さ寒さも苦も楽も
生死さえもが 表裏一体
食べ過ぎて 体を壊す傍らで
飢えに苦しむ人も多くて
夕飯時 暗いニュースにチャンネルを
変えても笑えず スウィッチを切る
欲ゆえに 苦しみが増すと説く人も
欲がなければ生きられぬ世さ
清らかな苦しみなき世に至らんと
歩む光の路や何処に
まだ清き人の心の灯(ともしび)を
集めて暗き世を照らしめん
世の悪に染まらぬ若き魂よ
未来を開け 自らの手で
☆ 想像力を、現実のものに変える力を与えられた生き物、私たち人間。
その一言、その一歩が、今も未来を築き続けているのです。(いずみ)
慈雨と呼べども/新作短歌