中々大したものだった夜のヒットスタジオ~今のlevelDownなフジでは無理ではないかな?流せば相当
『夜のヒットスタジオ』(よるのヒットスタジオ)は、1968年11月から1990年10月まで22年に渡りフジテレビ系列(FNS)で放送された音楽番組のシリーズである。通称で『夜ヒット』『ヒットスタジオ』とも呼ばれた。
何人もの司会者の中でもひときわ目立ったのが、芳村真理で、その甲高い声~ハーイ・・は番組を明るくしていた。
今の時代にはこのような豪華な音楽番組は見られない。そういう意味でも当時の此の国は高度成長の道をまっしぐらに進んでいたと言える。
出場歌手や芸能人は山ほどいるので下記の通りだが、おそらくこれを見ても名前も知らない者も少なくないだろう。
余り多過ぎるので初期のみ挙げてみる。
昭和43年) 夜のヒットスタジオ
毎週月曜夜10時
- 10時54分 前田武彦
1968年11月4日 - 1973年9月24日
第1回 - 256回 芳村真理
1968年11月4日 - 1973年9月24日
第1回 - 256回 11月4日、放送開始。当初はモノクロ、第4スタジオからの生放送
・初代司会: 前田武彦・芳村真理
・レギュラー: 鶴岡雅義と東京ロマンチカ(1974年10月まで)、小林大輔アナウンサー(恋人選び担当)、
・演奏: 有馬徹とノーチェ・クバーナ・高橋達也と東京ユニオン(1968年11月 - 1969年3月、隔週で担当)
・第1回出演者:島倉千代子・布施明・美川憲一・ピンキーとキラーズほか
・コンピューター恋人選び[注 15]、他人の歌OPメドレー、歌謡ドラマ、ラッキーテレフォンプレゼント(乱数表方式)、みんなで歌おう、想い出の歌
11月11日、男優での第1号歌ゲスト・加山雄三初登場、森進一・青江三奈・園まりらも初登場
11月25日、伊東ゆかり・中尾ミエ初登場
12月16日、北島三郎・水前寺清子初登場
12月23日、村田英雄・橋幸夫初登場
1969年(昭和44年) 「恋人選び」コーナーなどで中村晃子(1月27日)、いしだあゆみ、小川知子(2月24日)が突然放送中に号泣。泣きの夜ヒットとして話題に
1月6日、ザ・ピーナッツ初登場「ガラスの城」。女優の歌ゲスト第1号として松原智恵子が出演
1月27日、春日八郎・菅原洋一初登場
2月24日、都はるみ初登場「好きになった人」
3月17日、最高視聴率42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録
3月31日、モノクロからカラー放送へ移行。スタジオもグランドスタジオ棟(第6スタジオ)に変更され、番組専属のバンドとしてダン池田とニューブリードが起用される(1969年4月 - 1985年3月)。また、当日からは同番組に続く生番組として「テレビナイトショー」がスタート。同番組の月曜日は「ヒットスタジオ延長戦」として位置づけられ、司会の前田・芳村、構成の塚田ら主要スタッフがそのまま連投(〜1970年9月)
3月31日、吉永小百合が歌手として初登場
4月21日、坂本九初登場
5月19日、由紀さおり初登場「夜明けのスキャット」
6月9日、和田アキ子初登場「どしゃぶりの雨の中で」
6月23日、佐良直美初登場「ギターのような女の子」
7月7日、ハナ肇とクレイジーキャッツ・森山良子初登場
7月14日、同番組構成の塚田茂が前田武彦の代理司会を担当。ザ・ドリフターズ、森山良子初登場
8月4日、勝新太郎・ちあきなおみ初登場
8月25日、コント55号出演
9月8日、江利チエミ初登場、当時米国に長期滞在中だった親友・雪村いづみと国際電話で久々に会話し号泣
9月15日、浅丘ルリ子が歌手として初登場「愛の化石」
9月29日、大原麗子、歌手として登場
10月6日、スポーツ界からの初のゲストとして大相撲の北の富士が出演
10月13日、渡哲也初登場「ギターと旅びと」
10月20日、沢田研二、ザ・タイガースのヴォーカルとして初登場。番組方針によりキャスティングが見合わせられていたグループ・サウンズ・バンドの番組出演がこの回を機に解禁される。
10月27日、石原裕次郎が初登場
11月17日、元読売ジャイアンツ選手・金田正一が現役引退からほどなく特別出演
11月24日、キックボクシングの人気者・沢村忠が歌手として番組初登場「いかす街だぜ」
12月1日、森田健作・ピーター初登場
12月8日、加藤登紀子初登場「ひとり寝の子守唄」
12月15日、西郷輝彦・藤圭子初登場、岡田眞澄を特別ゲストとして迎える
12月22日、海外(日本国外)から初のゲストとしてオズモンド・ブラザーズ出演
12月29日、年末特別版として「御対面」の特別ゲストとして金田正一、「恋人選び」の特別ゲストとして津川雅彦を迎えて放送。北島三郎、いしだあゆみ、水原弘、水前寺清子、森進一、佐良直美ら10組以上の常連歌手が“飛び入り”の形で出演、1コーラスずつ当時の最新曲を披露。
1970年(昭和45年) 1月5日、堺正章・井上順、ザ・スパイダースの一員として番組に初登場
1月12日、松方弘樹が歌手として登場、ジェリー藤尾が一家総出で初出演
1月26日、フォーリーブス初登場「若者は旅をつづける」
2月2日、加藤和彦初登場
2月16日、三田佳子、歌手として登場
3月30日、司会者・土居まさるが歌手として登場「ラブレター」
4月27日、千葉真一、歌手として登場
6月8日、左卜全がヒット曲「老人と子供のポルカ」をひっさげ番組初登場
6月29日、司会者・大橋巨泉が自前のバンド「ザ・サラブレッツ」を引き連れて歌手として登場
7月20日、萩原健一、ザ・テンプターズのボーカルとして番組初登場
8月17日、丸山明宏(現・美輪明宏)初出演「むらさき小唄」
9月7日、藤純子(現・富司純子)、歌手として登場
9月14日、倍賞千恵子・てんぷくトリオが歌手として登場
9月28日、放送100回達成。人気コーナー「コンピューター恋人選び」で選び出された“擬似カップル”(布施明・水前寺清子、森進一・いしだあゆみ、舟木一夫・佐良直美、ほか)が互いの持ち歌に挑戦
10月5日、藤岡琢也・酒井和歌子、歌手として登場
11月2日、朝丘雪路初登場「雨がやんだら」
11月9日、同年に制定された日本歌謡大賞特別企画を組む(ちなみに当時の同賞授与式司会は前田武彦であった)。番組史上最年少での初出演歌手・皆川おさむが出演「黒ネコのタンゴ」
12月14日、北大路欣也が歌手として番組初登場「矢は放たれた」
12月28日、歌謡界の女王・美空ひばり初登場「愁い酒」
この年、夫婦での出演多数(井上順・青木エミ、和田浩治・梓みちよ、松山英太郎夫妻、長沢純・川口晶など)
1971年(昭和46年) 2月8日、元・タイガースの沢田研二、元ザ・テンプターズの萩原健一をツインボーカルに据えて新たに結成されたバンド「PYG」が番組初登場。ディープ・パープルのナンバーから「Black Night」を演奏
2月8日、ペギー・マーチが特別出演
2月22日、小林旭が初登場「ついてくるかい」
3月15日、鶴田浩二初登場「傷だらけの人生」
5月24日、「新三人娘」の先陣を切り、小柳ルミ子初登場「わたしの城下町」
5月31日、尾崎紀世彦初登場「また逢う日まで」
6月21日、夜ヒット最多出演記録を誇る五木ひろしが初登場「よこはま・たそがれ」
6月21日、南こうせつ、「かぐや姫」のボーカルとして番組初登場「ひとり寝のかぐや姫」
7月5日、研ナオコ初登場
9月27日、杉良太郎が特別ゲストとして番組初登場。また、「新御三家」の先陣を切り、野口五郎が初登場「青いリンゴ」
10月25日、欧陽菲菲初登場「雨の御堂筋」
11月1日、天地真理・南沙織初登場
11月15日、第2回日本歌謡大賞特集を組み、尾崎紀世彦ら各賞受賞者が受賞曲を披露
11月22日、坂本九が前田武彦の代理司会を担当
1972年(昭和47年) 5月1日、ペドロ&カプリシャス初登場「さようならの紅いバラ」
5月29日、石坂浩二・浅丘ルリ子夫妻(当時)が特別出演。これに因み、当日ゲストの一組であったビリーバンバンが石坂作詞の「さよならをするために」を番組初披露
7月24日、あがた森魚初登場「赤色エレジー」
7月31日、チェリッシュ初登場「ひまわりの小径」
8月14日、「花の中三トリオ」の先陣を切り、森昌子が初登場「せんせい」
8月21日、麻丘めぐみ初登場「芽ばえ」
10月2日、大和田伸也・牧村三枝子初登場
10月23日、沖雅也、歌手として初登場
12月4日、西城秀樹初登場「チャンスは一度」
12月25日、郷ひろみ初登場「小さな体験」
1973年(昭和48年)
( - 9月まで) 1月1日(初の元日放送)、アグネス・チャン初登場「ひなげしの花」
5月28日、桜田淳子初登場「天使の初恋」
6月4日、あべ静江・アン・ルイス初登場
6月4日、髙橋真梨子、「ペドロ&カプリシャス」の新ボーカルとして番組に初出演
7月30日、山口百恵初登場「としごろ」
8月6日、テレビ西日本開局15周年記念特別番組として福岡より中継放送、浅田美代子初登場「ひとりっ子甘えっ子」
8月13日、殿さまキングス初登場「北の宿」
9月10日、キャンディーズ初登場「あなたに夢中」
6月18日、前田武彦の「共産党バンザイ発言」事件起きる。9月24日に司会降板、芳村真理も同時に一時番組を離れることに。同時に「コンピューター恋人選び」担当の小林大輔アナも当日放送分をもって降板。
1973年(昭和48年)
(10月 - 1974年3月) 特定司会者なし
(ゲスト歌手輪番制)
1973年10月1日 - 1974年3月25日
第257回 - 281回 固定のレギュラー司会者を設定せず、ゲスト歌手2組が交替で司会を務めるスタイルが採られる
1973年10月、小林アナに代わる2代目”モグラのお兄さん”として野沢那智がレギュラー入り。
1973年11月5日、梶芽衣子、歌手として番組初出演「やどかり」
1974年2月11日、八代亜紀初登場「しのび恋」
1974年2月18日、石川さゆり初登場「おもいで」
1974年3月4日、チューリップ、テレサ・テン初登場
1974年(昭和49年)
(1974年4月 - 1975年3月) 三波伸介
1974年4月1日 - 1976年3月29日
第282回 - 386回 芳村真理
朝丘雪路
1974年4月1日 - 1975年3月31日
第282回 - 334回 芳村真理が司会復帰。三波伸介、朝丘雪路が加わりトリオ司会体制に
このころよりスタジオに観客を入れての公開番組形式となる(1976年3月まで)
ご対面
4月1日、布施明、ちあきなおみ「ドッキリ虚偽結婚発表」
5月27日、沢田研二・萩原健一・井上堯之バンドが久々に「PYG」名義で生演奏を披露(曲は「初めての涙」)
8月5日、放送300回達成・大磯ロングビーチ中継。
8月19日、五木ひろし、ご対面コーナーで2人の恩人との対面に涙の歌唱
10月21日、約1年の休養を経て、舟木一夫が再起作「旅路」で番組に久々の登場
11月4日、グレープ、中村雅俊、あのねのねが初登場
11月18日、山口百恵の応援ゲストとして、映画で共演したのちの夫・三浦友和が出演
12月9日・16日、同年制定された『FNS歌謡祭』特集を組む。五木ひろし(同年度の年間グランプリを「みれん」で受賞)・布施明(上期の最優秀歌唱賞を「積木の部屋」で受賞)・西城秀樹(下期の優秀歌謡音楽賞を「傷だらけのローラ」で受賞)・郷ひろみ(下期の優秀歌謡音楽賞を「よろしく哀愁」で受賞)・グレープ(下期の特別賞を「精霊流し」で受賞)ら、上期・下期の部門賞(グランプリ候補)を受賞した面々が出演、受賞曲を披露
12月9日、太田裕美初登場「雨だれ」
12月、騎手・増沢末夫が「さらばハイセイコー」で歌手として出演
1月27日、平尾昌晃が特別ゲストとして出演。
2月17日、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド初出演「スモーキン・ブギ」
2月24日、ザ・スリー・ディグリーズ初出演「にがい涙」「荒野のならず者」。これを契機に海外アーティストの出演機会が増え始める
3月31日、ザ・ピーナッツ「サヨナラ」企画(初の「サヨナラ」企画)
司会の朝丘雪路、レギュラーの野沢那智が番組を降板。
放送開始当初からのエンディングコーナー「ラッキーテレフォンプレゼント」が一旦終了
1975年(昭和50年)
(4月- 1976年3月まで) 芳村真理
1974年4月1日 - 1988年2月10日
第282回 - 1000回
4月、「ラッキーテレフォン」に代わるエンディングコーナーとして「スターびっくり箱」開始(但し不評につきわずか数回で自然消滅)
5月5日、細川たかし初登場「心のこり」
6月16日、岩崎宏美初登場「二重唱 (デュエット)」
7月7日、千昌夫VS佐々木更三民社党委員長(当時)の「東北弁おしゃべり」対決
7月21日、沢田研二、放送前日に行われた「比叡山フリーコンサート」での元ザ・ピーナッツ・伊藤エミとの結婚報告の模様を撮影したフィルムを独占放送
8月11日、沖縄・海洋博会場から台風直撃のなかで中継。準備していた特設ステージが使用できず、スタッフ専用の手狭なブースから放送する事態に(但し、当日ゲスト歌手のうち、井上順のみ半ば強行で暴風雨に打たれながら特設ステージで歌を披露)。
10月20日、テレビ新広島開局記念番組として広島郵便貯金ホールより公開放送、バンバン初出演「『いちご白書』をもう一度」
11月17日、作詞者・作曲者名のクレジットが曲名・歌手名とともに併記されるようになる
11月24日、同日開催された第6回日本歌謡大賞を組み、布施明ら各賞受賞者が受賞曲を披露。布施はひさびさに実父と感動の「ご対面」
11月、エンディングの新コーナーとして「愛のスターテレフォンプレゼント」スタート(〜76年3月まで)
12月1日、初の「4スタライブ」実施(憂歌団初登場「ひとり暮し」)
12月8日、戦前派の大物・淡谷のり子が特別出演(歴代出演歌手中最高齢での出演)
1976年2月16日、桂三枝(現・六代目文枝)が歌手として登場
1976年3月1日、当日のゲスト歌手の一組、キャンディーズのリードボーカル・ラン(伊藤蘭)の病欠に伴い、当日披露予定となっていた新曲「春一番」の歌唱が見合わせる措置が採られる
1976年(昭和51年) 井上順
1976年4月5日 - 1985年9月25日
第387回 - 877回 1月5日、年初めの放送は辰年に因み、全出演者(レギュラーの塚田茂とダン池田を含む)がいきなり龍踊で入場した。また同日はフィリピンの旗 フィリピンでハイジャックが起き、冒頭で今井彬(当時局アナ、『FNNニュース6:30』キャスター)がスタジオに現れてハイジャック報道を伝えた。
4月、井上順が司会に参加
このころから、原則として全曲フルコーラスで歌われるようになる。また、ヒットメドレー企画・ジョイント企画が本格的に番組の看板企画として多用される
エンディングの名物コーナー「ラッキーテレフォンプレゼント」が乱数表方式からスロット方式[注 16]に変更された形で再開
スター家庭訪問(短期間で打切り)
4月5日、大竹しのぶ初登場「みかん」
6月21日、ジョイント - 桜田淳子×森昌子×山口百恵×岩崎宏美「夏にご用心」
7月5日、放送400回突破、同月を「400回記念月間」と銘打ち放送
7月19日、あおい輝彦、かつて所属していたジャニーズのメンバー(飯野おさみ、中谷良)とひさびさのご対面、即興で「太陽のあいつ」をワンコーラス披露
8月9日、アグネス・チャン「サヨナラ」企画(カナダへの一時留学による芸能活動休止)
10月11日、三波春夫初登場「人生おけさ」
11月8日、あおい輝彦「君が優しすぎるから」で歌の冒頭でマイクから音が出ないトラブルが発生、1番の半フレーズ近くを歌ったところでいったん演奏を打ち切り、再度歌い直しの措置がとられる
11月15日、アダモ初登場
12月6日、通常使用する第6スタジオを離れ第10スタジオより放送。特別ゲストに阪神タイガースの田淵幸一選手(当時)登場
12月20日、ピンク・レディー初登場「ペッパー警部」
1977年(昭和52年) 1月24日、三橋美智也初出演、「古城」「津軽じょんがら節」を披露。
1月31日、当日出演予定のシルビア・クリステルが急病のため出演を直前でキャンセル(翌2月7日放送に代替出演)
2月14日、ビューティ・ペア初登場「かけめぐる青春」
3月21日、高田みづえ初登場「硝子坂」
5月2日、狩人初登場、作曲者・都倉俊一の特別指揮の下、「あずさ2号」を披露
5月16日、アグネス・チャン「おかえり」企画(カナダから一時帰国)
6月6日、ジョイント - キャンディーズ×ピンク・レディー
6月27日、ジョイント - 矢野顕子×山本邦山、このジョイント企画が評価され1977年度の民放祭優秀賞を受賞。麻丘めぐみ婚約発表の模様も放送され、エンディングで本人が登場した[15][16]
7月11日、大磯ロングビーチより大雨のなかでの中継、松崎しげる初登場
7月18日、キャンディーズ引退発表会見の模様を放送
8月15日、初代クラリオンガール、アグネス・ラムが歌手として登場。番組に7年ぶりに登場の作曲者・加山雄三との共演で「雨上がりのダウンタウン」を披露
8月22日、榊原郁恵初登場「わがまま土曜日」
9月19日、ブラザーズ・フォアが特別出演
10月3日、放送10周年突入を記念して放送枠を2時間に拡大、番組10年の足跡を、ゲスト歌手の過去のヒット曲を通じて振り返る(和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」、沢田研二「危険なふたり」、野口五郎「私鉄沿線」、森昌子「せんせい」、西城秀樹「傷だらけのローラ」など)。オープニングでは久々登場のザ・ドリフターズのいかりや長介が芳村真理役、加藤茶が井上順役にそれぞれ扮して登場。
・ジョイント - 布施明×五木ひろし×森進一×沢田研二「マイ・ウェイ」、梓みちよ×小柳ルミ子「カルメン'77」
・花の高三トリオ×新御三家デュエット大会、ほか
11月7日、放送10周年突入記念企画第2弾として
11月28日、十朱幸代が歌手として初登場
12月26日、中島みゆきが登場、「わかれうた」「アザミ嬢のララバイ」を披露。このほか、この年から翌年にかけてフォーク・ニューミュージック勢の初登場が相次ぐ(7月11日:大橋純子、7月25日:イルカ・Char、8月29日:桑名正博、10月10日:五輪真弓、12月5日:原田真二・アリス、1978年1月9日:世良公則とツイスト・渡辺真知子、2月13日:大塚博堂、5月8日:ハイ・ファイ・セット、5月15日:NSP、6月5日:庄野真代、7月10日:尾崎亜美、10月2日:柳ジョージ&レイニーウッド、12月11日:ゴダイゴ、ほか)
1978年(昭和53年) 1月30日、沢田研二、スタジオ中に敷き詰められた畳の上で「サムライ」熱唱
3月27日、石原裕次郎、8年半ぶりの出演「赤いハンカチ」「夜霧よ今夜も有難う」「昭和たずねびと」
3月27日、石野真子がデビュー2日後にして初登場「狼なんか怖くない」
4月3日、キャンディーズ、解散コンサートを翌日に控え、会場の後楽園球場より最後の熱唱
中原理恵初登場「東京ららばい」
4月17日、竹下景子が歌手として初登場「結婚してもいいですか」
5月8日、歌舞伎俳優・市川染五郎(現・松本白鸚)が歌手として初登場「野バラ咲く路」
6月5日、番組放送500回達成(5月29日に前夜祭として500回記念放送)
7月3日、石川ひとみ初登場「右向け右」
7月31日、サザンオールスターズ初登場「勝手にシンドバッド」、番組史上初めて歌詞テロップ表示の措置を採る
8月28日、女子プロ野球チーム「ニューヤンキース」から誕生した歌手グループ・スリーヤンキースが出演
9月25日、南沙織「サヨナラ」企画
10月2日、関東地区にてステレオ放送を開始(これを機にOPのファンファーレ音楽をステレオ放送対応バージョンのものに変更)
10月9日、この日ヤクルトスワローズがセ・リーグ初優勝を達成し、更に翌10日が「体育の日」(当時)になるのを記念して、メドレーでは五木ひろし・野口五郎・郷ひろみが自身の野球チーム、細川たかしが所属プロ(バーニングプロダクション)のユニフォームを着用、そしてトリ(由紀さおり)では全出演者が「ラジオ体操第一」を踊った[注 17]
11月6日、11周年に突入、記念企画として沢田研二・五木ひろしの異色ジョイント企画を放送
11月13日、11周年突入記念の特別ゲストとしてジャニス・イアンを迎えて放送
12月4日、日本ゴルフ界の第一人者・青木功が特別出演
12月25日、増位山、歌手として登場
1979年(昭和54年) 1月1日、1973年以来6年振りにして最後の元日放送。タイトル部は通常のスタジオ内ではなく「初日の出」と「サンシャイン60」。冒頭では井上順が直前番組『新春スターかくし芸大会』(芳村真理が副司会)の出し物『ピンク・パンサー』のクルーゾー警部に扮し、この年の干支であるヒツジを2匹連れて登場[注 18]、またメドレー終了後には全出演者(および芳村真理とダン池田)に、針すなおの似顔絵が描かれた凧が配られた。
1月15日、ジョイント - 和田アキ子×柳ジョージ「ひとり酔い」、竹内まりや初出演「戻っておいで・私の時間」
2月19日、杏里初出演「オリビアを聴きながら」
2月26日、森進一、ナベプロ独立後最初の番組出演、「きみよ荒野へ」を涙の熱唱
3月5日、フジテレビ開局20周年記念番組として放送、ジョイント - 安奈淳×西城秀樹×郷ひろみ×野口五郎「愛あればこそ」
4月23日、植木等が10年ぶりに特別ゲスト扱いで番組に出演。応援に駆け付けたクレイジーキャッツの面々と共に久々の新曲「これで日本も安心だ!」を披露。
5月14日、小林幸子初登場「おもいで酒」
同局系平日夕方のワイドショー番組『3時のあなた』の企画「歌え!ママさん」の優勝チームが中継回線を繋いで岸洋子が歌う「希望」のコーラスを担当
6月4日、ジョイント - 萩原健一×柳ジョージ×井上尭之「大阪で生まれた女」
7月9日、ジュディ・オング、合成映像(ドライアイスの上に海の映像をかぶせたもの)のなかで「魅せられて」を披露
7月30日、ミス・インターナショナル各国代表が総出演、トリの松崎しげる「セーリング・ラブ」でバックダンサーを務める
8月13日、浜田省吾初登場「風を感じて」、敏いとうとハッピー&ブルー・田辺靖雄「よせばいいのに」競演
9月10日、松坂慶子初登場「愛の水中花」
10月1日、12周年突入。放送枠を2時間に拡大して総集編企画を放送。
10月8日、西武ライオンズ球場より強風のなかで中継
11月12日、チャゲ&飛鳥(CHAGE and ASKA)初登場
12月10日、クリスタルキング初出演「大都会」
12月24日、初の聖夜週特別編成を組む
1980年(昭和55年) 2月4日、岩崎良美初登場「赤と黒」
作曲家・都倉俊一が歌手として特別出演(「ウィンズ」名義)。「BOY」をピアノ弾き語りで披露。
3月10日、庄野真代「サヨナラ」企画(長期の歌手活動休止)
4月21日、桑名正博・アン・ルイス夫妻(当時)が共演。
4月28日、松田優作・松田聖子初登場「裸足の季節」
5月5日、水谷豊、歌手として初登場「あす陽炎」
5月12日、放送600回達成
6月2日、イエロー・マジック・オーケストラ初登場「ライディーン」「テクノポリス」
6月23日、芦ノ湖畔・箱根園庭園より中継。ところが濃霧がかかってしまう
6月30日、吉田拓郎初登場「いつか夜の雨が」「あの娘といい気分」の2曲を披露。また、田原俊彦・河合奈保子も初登場
8月11日、美空ひばり、1970年12月28日以来10年ぶりの出演。以後、1984年まで美空の夏季(もしくは年内最終放送回)の特別出演が恒例化。
8月25日、第10スタジオ・第4スタジオからの放送実施
9月1日、ジョイント - アン・ルイス×竹内まりや「リンダ」(アンのセカンドネームが「リンダ」という縁で)
9月29日、三原じゅん子初出演「セクシー・ナイト」
10月6日、山口百恵最後のテレビ生出演(「サヨナラ山口百恵」)
10月20日、ポール・モーリア楽団が特別出演、西城秀樹と「サンタマリアの祈り」でセッション
10月27日、ノーランズ初出演
11月17日、多岐川裕美、歌手として初登場「酸っぱい経験」
11月24日、近藤真彦初登場「スニーカーぶる〜す」
12月15日、井上陽水初登場「夢の中へ」「クレイジーラブ」
12月22日、作曲家・浜口庫之助が歌手として特別出演、「雪山の思い出」を披露
1981年(昭和56年) このころより海外アーティストの出演も増加し、衛星中継も度々行う
1月26日、横浜銀蝿初登場、以降、翌1982年にかけてJohnny・嶋大輔・杉本哲太ら「銀蝿ファミリー」が続々番組に登場
2月2日、ポリス出演
2月16日、郷ひろみが井上順の代理司会を担当(歌の披露はなく、純然たる司会のみでの出演)、RCサクセション初登場「トランジスタ・ラジオ」
2月23日、寺尾聰初登場「シャドウ・シティ」「ルビーの指環」
3月9日、桃井かおり初登場「バイバイ子守唄」
3月30日、ピンク・レディー「サヨナラ」企画
4月13日、当時、自身のラジオ番組で当日ゲストの一組である村田英雄ネタで笑いを採っていた縁から、ビートたけしが特別ゲストとして出演
6月8日、西田敏行初登場「もしもピアノが弾けたなら」
6月15日、柏原芳恵初登場「ガラスの夏」
6月22日、柴田恭兵・阿川泰子初出演
7月20日、山本譲二初出演「みちのくひとり旅」
8月17日、イモ欽トリオ初登場、萩本欽一が応援ゲストとしてスタジオに駆けつける。長山藍子が歌手として初出演。
8月24日、真田広之が歌手として初登場「青春の嵐(ハリケーン)」
8月24日、松田聖子が当時公開中の主演映画「野菊の墓」の主題歌「花一色」を披露。応援ゲストに共演者の桑原正が駆けつける
8月31日、石野真子「サヨナラ」企画、タモリが歌手・トランペット奏者として登場
10月26日、宮内淳・時任三郎・宮崎美子が歌手として番組初登場
11月2日、アリス「サヨナラ」企画
11月9日、シーナ・イーストン初出演
11月23日、松本伊代初登場「センチメンタル・ジャーニー」
11月30日、重傷のため長期休養中だった河合奈保子が同番組で復帰、薬師丸ひろ子が初登場
12月14日、オリビア・ニュートン=ジョン出演「フィジカル」
12月21日、北島三郎・山本譲二がこの年の互いのヒット曲「風雪ながれ旅」「みちのくひとり旅」で師弟競演
12月21日、来生たかお初登場「夢の途中」
同年の「なめ猫」ブーム、横浜銀蝿に代表される「ツッパリ」ブームに便乗する形で製作されたアニメキャラクター「川崎黄金猫舎」が正式のアーティスト扱いで番組に登場、「パープリング・ブギ」を披露(アニメキャラクターの歌披露はこれが唯一のケース)
1982年(昭和57年) 1月11日、竹下景子が芳村真理の代理司会を務める
3月1日、デラ・セダカ&喜多郎、「千年女王」のテーマ曲で競演
3月8日、ピーター・ポール&マリー出演(春一番・PPM特集として放送)、稲垣潤一初登場「雨のリグレット」
3月22日、小泉今日子初登場「私の16才」
3月29日、アンディ・ウィリアムスが特別出演。松平健が歌手として初登場
4月5日、堀ちえみ初出演「潮風の少女」
4月12日、番組放送700回達成。特別ゲストとして内田裕也が初登場。沢田研二、桑名正博らロック仲間をコーラスに従え、「さらば愛しき女たち」ほか2曲を披露
4月26日、放送700回記念企画として新婚夫婦300組を招待してのディナーショー形式の記念番組を放送(新高輪プリンスホテルより)
5月3日、シブがき隊・三田寛子(「駆けてきた処女」)初登場。三田の歌唱中、マイク故障のトラブルが発生し、急遽再度歌い直しの措置が採られる
5月10日、石川秀美初登場「妖精時代」
5月17日、早見優初登場「急いで!初恋」
6月14日、RCサクセション「ガム吐き捨て」事件
6月28日、少年隊が未レコードデビューながらソロのアーティストとして番組に初登場。同放送回のトップバッターとして所属事務所の先輩・フォーリーブスのヒット曲「ブルドッグ」を披露
6月28日、当日放送にソロ歌手として初出演の予定であった谷村新司が急病のため出演辞退(7月12日に改めてソロ初出演)。代役としてオープニングメドレーに堀内孝雄、本編に岸田智史(現・敏志)が急遽出演。
7月12日、美空ひばり、作者の谷村新司を目の前に「昴」を熱唱
8月2日、古手川祐子が歌手として初登場(「煙草」)。同放送回のラストでは学生時代からのファンである郷ひろみの相手役を務める(「哀愁のカサブランカ」)
8月16日、あみん初登場「待つわ」
8月30日、もんたよしのりの結婚祝福企画を放送
9月20日、中森明菜初登場「少女A」
10月4日、15周年突入を記念して放送枠を2時間に拡大(21:00開始)、番組を彩った多数の歌手をスタジオに招き総集編企画を放送。特別ゲストとしてジョーン・バエスを迎える。なお21:00の『欽ドン!良い子悪い子普通の子』は休止されたが、当番組の冒頭では『欽ドン』出演者の萩本欽一・志穂美悦子・山口良一が『欽ドン』風セットでコントをするといったお遊びがあった。
11月1日、松坂慶子、当時公開中の主演映画「蒲田行進曲」の主題曲を共演者の風間杜夫・平田満・萩原流行・石丸謙二郎をコーラスに従えて披露
12月13日、フリオ・イグレシアス、衛星中継で初出演
12月20日、海援隊「サヨナラ」企画、THE ALFEEが初登場「別れの律動(リズム)」
1983年(昭和58年) 1月10日、歌舞伎俳優・先代中村勘三郎が特別出演
1月31日、クリストファー・クロス初登場
2月28日、井上順の代理として田原俊彦が芳村真理の相手役を務める。ジョイント - 佳山明生×日野美歌×箱崎晋一朗「氷雨」、EPO初登場「う、ふ、ふ、ふ、」
3月7日、樋口可南子が歌手として番組初登場
3月21日、映画『ブッシュマン』で話題となった"ニカウさん"出演
3月28日、ライオネル・リッチー初出演
4月4日、シルヴィ・ヴァルタン初出演。映画「だいじょうぶマイ・フレンド」で主演を務めるピーター・フォンダが特別出演。同じく同映画に出演する渡辺裕之・乃生佳之・広田レオナ、音楽監督を務める加藤和彦とともに同映画の主題歌を披露。
5月2日、長渕剛・原田知世初登場
5月9日、プロゴルファーの湯原信光・倉本昌弘が特別出演
5月16日、THE GOOD-BYE初登場
6月13日、カルチャー・クラブ初出演
6月20日、「007」シリーズの「ジェームス・ボンド」役で人気のロジャー・ムーアが特別出演
6月27日、新曲「夏模様」を引っさげて登場の柏原芳恵の応援ゲストとして、同曲の作詞者・“微笑杏里”こと藤真利子が登場。翌年4月には歌手として出演を果たす
7月4日、細川たかしが井上順の代理司会を担当。美空ひばりが作者・来生たかおとのジョイントで異色作「笑ってよムーンライト」を披露
8月8日、岸本加世子が歌手として番組初登場「心が・・・」(芳村真理の代理司会も担当)。ドラマ共演で親交を深めた宇津井健が応援ゲストとして登場
8月22日、風間杜夫が歌手として番組初登場「夏も泣いている」
10月10日、代々木第一体育館より公開生放送を実施。海外ゲストに、リック・スプリングフィールド(フジテレビスタジオでの披露)
11月14日、ジョイント - チョー・ヨンピル×渥美二郎、内田あかり、殿さまキングスほか「釜山港へ帰れ」。原田芳雄が歌手として番組初出演
11月21日、U2・ジャッキー・チェン初出演、U2の演奏時にアンプが突然故障するハプニング発生
12月5日、ジョイント - 研ナオコ×小椋佳「泣かせて」
12月19日、ポール・アンカ初出演
同年春より出演歌手のキャスティング方針が変更され、新人歌手の番組出演機会が大幅に制約されることに(バーニングプロダクション・渡辺プロダクション・ジャニーズ事務所所属新人を除き、原則2年目から出演解禁の方針が採られる)
1984年(昭和59年)
( - 1985年3月まで) 1月16日、デュラン・デュラン初出演
1月23日、ジョイント-森昌子×円広志「越冬つばめ」
2月6日、安全地帯(「ワインレッドの心」)・戸川純(「玉姫様」)初登場
2月13日、チェッカーズ初登場「涙のリクエスト」
3月、番組放送800回達成
4月9日、中井貴一、杉山清貴&オメガトライブ初登場
4月16日、THE MODSが衛星生中継で初登場「バラッドをお前に」
4月23日、荻野目洋子初登場「未来航海〜Sailing〜」
4月30日、「52歳の大型新人」芦屋雁之助初登場「娘よ」
5月21日、世界的人気を誇るピアニスト・リチャード・クレイダーマンが特別出演、「渚のアデリーヌ」を生演奏
同年五月場所で力士を引退したばかりの元関脇・高見山が特別出演
5月28日、前日開催の東京優駿で1着になった三冠馬・シンボリルドルフに搭乗の騎手岡部幸雄と調教師・野平祐二がオープニングの特別ゲストとして登場
6月18日、大沢誉志幸初登場「その気×××(mistake)」
映画『瀬戸内少年野球団』で共演した郷ひろみの応援ゲストとして同映画の主演・夏目雅子が特別出演
7月30日、一世風靡セピア初登場。初登場ながら、セット中央の大階段から登場[17]。
9月3日、舘ひろし初登場「泣かないで」
辻久子、前橋汀子ら、クラシック界からの出演者が登場
9月24日、松坂慶子・志穂美悦子、当時公開中の映画「上海スパンキング」での一コマを番組で再現、主題歌「ウェルカム上海」を披露
10月1日、映画『おはん』の主題歌を歌う五木ひろしの応援ゲストとして同作品の原作者・宇野千代と主演の吉永小百合が出演
10月8日、17周年突入を記念して2時間スペシャルを放送。ゲスト歌手全員が自身の曲はなく他人の持ち歌に挑戦する趣向をメイン企画に据えた構成(松田聖子「あなた」(オリジナル歌手・小坂明子がピアノ伴奏で特別参加)、田原俊彦「BEAT IT」、中森明菜「イミテイション・ゴールド」、美空ひばり「ラブ・イズ・オーヴァー」など)
・萩本欽一率いる「欽ちゃんファミリー」総出演、ファミリーを代表して志穂美悦子「もしも明日が」
・ジョイント - 石川秀美×早見優×堀ちえみ「やさしい悪魔」
10月15日、ビートたけし、歌手として「たけし軍団」を率いて登場
11月5日、「Footloose(フットルース)」が日本でも大ヒットのケニー・ロギンスが来日初出演
11月12日、同年、世界的なヒットとなった映画「ゴーストバスターズ」の主題歌を歌うレイ・パーカーJr.が初登場
11月19日、西城秀樹・郷ひろみ、「Careless Whisper」で「対決」
11月26日、ピアニスト・中村紘子が「幻想即興曲」を披露
12月17日、都はるみ「サヨナラ」企画
1985年1月21日、マドンナ初出演「ライク・ア・ヴァージン」
1985年1月28日、吉幾三初登場「俺ら東京さ行ぐだ」、プロデュースを務めた千昌夫が応援に駆けつける
1985年2月18日、プロレス界の第一人者・アントニオ猪木が特別出演
1985年2月18日、菊池桃子初登場「卒業-GRADUATION-」、木の実ナナ・細川俊之、ミュージカル「ショーガール」の一コマを再現
1985年2月25日、リマール初出演「The Neverending Story」
このころよりシングル(当時はEP盤)B面・アルバム(当時はLP盤)収録曲披露の機会が多くなる(松田聖子「ボン・ボヤージュ」「夏服のイブ」、小泉今日子「風のマジカル」、郷ひろみ「暗闇のディーン」、シブがき隊「100万粒の涙」など)
1985年(昭和60年)
(4月 - 9月) 夜のヒットスタジオ
DELUXE
毎週水曜夜9時2分
- 10時52分 曜日を月曜→水曜へ移動、2時間へ拡大
ニューブリードのバンドマスター(指揮者)がダン池田から三原綱木に交替(ザ・ニューブリードスペシャル、1985年4月 - 1986年3月)
また、このころから、番組で芳村真理プロデュースのファッションショーがレギュラー企画化される
マンスリーゲスト制(第1回目のマンスリーは小柳ルミ子)
・今夜のヒットスタジオ(事前2分番組。牧原俊幸、本間淳子〈のちに永真理〉各アナウンサーが担当)、タイムトンネル、このほかDX初期にはビデオレター、ニュースコーナーなども存在
4月3日、DELUXE第1回。マンスリーゲストの小柳ルミ子が加山雄三の歌声に号泣。
4月3日、ラッツ&スターメンバーの合同結婚式を記念し、新婦全員がスタジオに登場。
4月10日、ボン・ジョヴィ初出演
4月10日、吉幾三、地元の村民とご対面
4月17日、フランク・シナトラ、スタジオ出演&ティナ・ターナー衛星中継出演
4月17日、とんねるず初登場「一気!」
5月1日、斉藤由貴初登場「卒業」
5月22日、バリー・マニロウ、衛星中継で番組初登場。当日放送でのマニロウからのリクエストに従い、来日初出演時(同年6月12日)には全国から募集した100人の現役芸者が彼を出迎える
6月5日、高田みづえ「サヨナラ」企画、引退前最後のテレビ出演
6月19日、世界的サックス奏者・渡辺貞夫がマンスリー・田原俊彦とのセッションで番組初登場
7月3日、東京ディズニーランドの人気キャラクター、ミッキーマウス・ミニーマウスが登場
7月17日、高中正義・TUBE初登場
7月24日、おニャン子クラブ・中山美穂初登場。大関・北尾が特別出演
8月7日、谷村新司・佐藤隆が「12番街のキャロル」で「対決」
8月14日、中森明菜が喉の不調のため、当日歌唱予定だった新曲「SAND BEIGE」の披露を見合わせ、ライブの様子を撮影したビデオを放送する処置が採られる。ビリー・オーシャン初登場。
8月21日、森進一、坂本九を追悼して「見上げてごらん夜の星を」絶唱
原田知世、野村宏伸、渡辺典子の当時の角川映画を代表する俳優3人が特別ユニット「BIRD」として登場
9月4日、競輪選手・中野浩一が特別出演
9月18日、おニャン子初のソロデビュー組として河合その子が初登場。以後、うしろゆびさされ組(85年10月9日)、新田恵利(86年1月8日)、国生さゆり(同2月5日)、吉沢秋絵(同3月19日)、福永恵規(同5月28日)、城之内早苗(同7月16日)、渡辺美奈代(同11月5日)、渡辺満里奈(87年1月28日)らが続々ソロ歌手として番組に登場、1987年初頭にかけて番組にも「おニャン子旋風」が吹き荒れる
9月25日、9年半にわたって司会を務めた井上順が番組を降板。田原俊彦、河合奈保子ら当日出演の予定のなかった歌手が井上のラスト司会を見送るために駆けつけエンディングでは「お世話になりました」を歌唱。相方の芳村真理は号泣しながら井上の10年に及ぶ労を労った。
1985年(昭和60年)
(10月 - ) 古舘伊知郎
1985年10月2日 - 1990年10月3日
第878回 - 1131回 10月2日、元・テレビ朝日アナウンサーの古舘伊知郎が4代目の男性司会者として登場。応援ゲストにアントニオ猪木、また、角界から横綱・千代の富士が出演。
10月2日、アン・ルイス・吉川晃司が「六本木心中」で過激なライブパフォーマンスを展開、物議を醸す
10月2日、岸千恵子が大勢の地元の後援会の面々が駆けつける中、「千恵っ子よされ」をスタジオ狭しに駆け回りながらの熱唱。随奏の三味線伴奏者や当日のゲスト歌手までもが即興で踊り出し、スタジオ内が異様な熱気に包まれる
10月9日、ジョイント - 矢野顕子×坂本龍一(夫婦競演)
10月9日、HOUND DOG初出演。多数のファンがスタジオに駆けつける中で「ff (フォルティシモ)」を熱唱、曲の途中で当日の出演者の一人、サザンオールスターズの桑田佳祐が飛び入りでジョイント。
10月16日、阪神タイガース優勝の瞬間を生中継。放送時間のおよそ半分を生中継に費やしたため、当日のみしか空いていないスケジュールの歌手のみを優先させて歌わせ、エンディングでオープニングメドレーを行った。
11月13日、ホイットニー・ヒューストン衛星生中継で初出演「Saving All My Love for You(すべてをあなたに)」
11月20日、矢沢永吉、ロサンゼルスから衛星生中継で初出演「YOKOHAMA二十才まえ」「SHE BELONGS TO HIMー彼女は彼のものー」
12月4日、ジョイント - 西城秀樹(マンスリー)×バリー・マニロウ「腕の中へ」
12月11日、SHOW-YA初登場
12月18日、逸見政孝が古舘の代役司会、ジョイント - 沢口靖子×布施明「白の円舞曲」
12月25日、当日放送回の前半トリで「夢よ急げ」を披露する予定となっていたTHE ALFEEの演奏中にギターが故障して演奏の続行が不可能になるアクシデントが発生。急遽、後半(22時台)の曲順・構成を入れ替え、再演奏する措置が採られる。
1986年(昭和61年) 1月29日、大関・朝潮夫妻が特別ゲストとして登場
2月5日、露木茂、古館の代理司会を担当(芳村・露木は、1986年まで『FNS歌謡祭』司会を務めていた)
2月12日、本田美奈子初登場「1986年のマリリン」
3月5日、BOØWY初登場「わがままジュリエット」
3月26日、放送900回突破を記念して、歴代の出演歌手を集めての2時間の総集編企画を組む。番組中盤にはおニャン子クラブからの卒業を発表した中島美春・河合その子の送迎企画を放送
4月2日、オーケストラがTHE HIT SOUND SPECIALになり、バンドマスターも三原綱木から新井英治に交代(1989年9月まで)
4月2日、ハリー・ベラフォンテ出演。ゲスト歌手全員での「We Are The World」大合唱
4月9日、南野陽子初登場「悲しみモニュメント」
4月16日、西村知美初登場「夢色のメッセージ」
5月7日、聖飢魔II初登場「蝋人形の館」
5月21日、スティーヴィー・ワンダーが衛星生中継で初出演。ブレッド&バターとともに「remember my love」をジョイント
フィリピンのコラソン・アキノ大統領の実娘、クリス・アキノが特別出演
5月28日、甲斐バンド、最初にして最後の出演、「漂泊者」などを披露
6月11日、シンディ・ローパー初出演
7月23日、渡辺美里初登場
8月6日、スターダストレビュー初登場「今夜だけきっと」
8月20日、ジョイント-西城秀樹×カシオペア×宇崎竜童「約束の旅」ほか
8月27日、森昌子「サヨナラ」企画
9月10日、オメガトライブの新ボーカル・カルロス・トシキ、久々の肉親との対面に号泣「Super Chance」
9月10日、モナコ公国公女・ステファニー・ド・モナコが歌手として衛星中継で出演
9月17日、陣内孝則が歌手として初登場
9月24日、ジャネット・ジャクソン初登場
10月8日、ジョイント-桜田淳子×寺泉憲、ミュージカル「アニーよ銃をとれ」のナンバーから3曲を披露
10月22日、ロッテオリオンズから中日ドラゴンズへと移籍したばかりの落合博満が特別ゲストとして出演。翌年1月には「サムライ街道」をひっさげて歌手として出演を果たす
10月29日、プロ野球日本シリーズを3年ぶりに制した西武ライオンズの東尾修、工藤公康、伊東勤、石毛宏典、辻発彦、清原和博が特別ゲストとして出演。ばんばひろふみとチャゲ&飛鳥が応援歌「Vのシナリオ」から石毛、東尾、工藤のパートを選手の目の前で披露。
11月26日、ジョイント - 岩崎宏美×布施明
広島東洋カープ・山本浩二選手が特別出演
12月31日、特別企画「世界紅白歌合戦」として放送、衛星生中継でロッド・スチュワート、ボブ・ゲルドフ、バングルス、レジーナが初登場[注 19]
1987年(昭和62年)
( - 1988年2月まで) 視聴者プレゼントの賞品がテレカに
2月4日、今井美樹初登場「頬に風」
2月25日、TM NETWORK初登場「Self Control」
3月4日、ジョイント - 宇崎竜童(マンスリー)×内田裕也、ジョー山中、桑名正博ほか「ロックンロール・ウィドウ」
3月11日、堀ちえみ、休業前最後のテレビ出演「愛を今信じていたい」
3月25日、ジョイント-EPO×鈴木雅之「Down Townラプソディー」
5月 - 6月10日、結婚を控えた郷ひろみが6回連続の最長記録マンスリーゲストに
5月13日、ジョイント - 河合奈保子×杏里「オリビアを聴きながら」
5月27日、大相撲の新大関・小錦が特別出演
6月17日、斉藤由貴、島田歌穂ら「レ・ミゼラブル」のキャストが勢揃い、「ピープルソング」を大合唱
7月22日、直前に逝去した石原裕次郎の追悼企画として、1978年3月27日放送分より、彼の出演パートを抜粋してノーカット放送。
7月29日、光GENJI「STAR LIGHT」、坂本冬美初登場
8月5日、五木ひろしが芳村真理の代理司会を担当
8月19日、デッド・オア・アライヴ初登場「Something In My House」
8月26日、第4スタジオからTHE ALFEE「4スタライブ」決行、久保田利伸初登場「TIMEシャワーに射たれて...」、おニャン子クラブ「サヨナラ」企画
9月2日、お笑いタレント・小堺一機初出演「ムーンライト・シィンギィング」
9月16日、徳永英明、酒井法子初登場
10月7日、久保田利伸が新人ながらマンスリーゲストとして1ヶ月間出演。バービーボーイズ初登場「泣いたままでListen to me」
10月14日、米米CLUB初登場「sûre dance」
大物海外アーティストの出演相次ぐ(11月18日:ポール・マッカートニー、12月16日:エルトン・ジョンほか)
11月4日、山瀬まみが当時放送中のテレビアニメ『機甲戦記ドラグナー』のオープニングテーマ「スターライト・セレナーデ」を歌唱
11月25日、「ダウン・タウン・ブギウギバンド」再結成・8年ぶりの出演
12月、渡辺謙がマンスリーゲストとして1か月連続出演
12月23日、クリスマス特別企画として東京ディズニーランドの人気キャラクターがスタジオに勢揃い。番組中盤では大勢のダンサーを交えた大規模なレビューショーを展開。
12月30日、初の「スーパーデラックス」版放送
・ジョイント - 田原俊彦×久保田利伸×AMAZONS「It's BAD」、中森明菜×玉置浩二×井上陽水「飾りじゃないのよ涙は」、吉田拓郎×THE ALFEE「アジアの片隅で」
・THE BLUE HEARTSがテレビ生番組初登場
1988年1月6日、中森明菜「難破船」を涙の絶唱。谷村新司・堀内孝雄、「アリス」再結成・同バンド名義では7年ぶりの登場。プリンセス プリンセス初登場「MY WILL」
1988年1月27日、長渕剛が第4スタジオから「乾杯」を披露。大ファンだった島倉千代子のために、着衣していた300万円の着物にサイン
1988年2月3日、999回記念・ロンドン衛星生中継を実施(ブロケット・ホールより)
1988年2月10日、放送1000回達成、同時に第1回より司会を務めた芳村真理が同記念放送を以て司会を引退(3時間特番、東京プリンスホテルより)
1988年(昭和63年)
(1988年2月 - 12月) 古舘伊知郎/
柴 俊夫
1988年2月24日 - 1989年9月27日
第1002回 - 1084回 ― 2月24日、柴俊夫が司会に参加、男性2人制に
3月30日、「盛春特大号」と題し、生歌を挟み、過去の名場面から総集編を行う。
3月30日、舘ひろしがメドレーにて中山美穂「色・ホワイトブレンド」が歌えなくなり、再度歌唱の処置に。
4月20日、泉谷しげる初登場「褐色のセールスマン」
5月25日、柴がオリエント急行への現地からリポートを行い、東京のスタジオからは古舘が単独司会。海外からジャッキー・チェンが出演
6月、1985年秋から活動を休止していたサザンオールスターズがマンスリーゲストとして復活。初日にあたる6月1日放送では2年半ぶりの新曲「みんなのうた」を熱唱
6月22日、尾崎豊、テレビ生番組初出演「太陽の破片」
7月20日、大江千里初登場「GLORY DAYS」
7月、マンスリー・小泉今日子が10分近い大作「夏のタイムマシーン」を前後編に分けて披露
8月、マンスリーゲスト制を休止し、特別企画として毎週異なるアーティストによる第4スタジオでの公開ライブ企画を実施(翌1989年8月期にも実施)
8月24日、活動休止を発表した安全地帯のボーカル、玉置浩二が報告をかねて単独で番組に出演。休止前最後のシングル曲「微笑みに乾杯」をソロで披露(但し、クレジット上はグループとしての出演として取り扱われる)
9月7日、所ジョージ、歌手として登場「故郷」
9月28日、ジョイント - 加山雄三・ザ・ワイルドワンズ「旅人よ」
10月19日、志村けんが『だいじょうぶだぁ』ファミリーを率いて「ウンジャラゲ」を披露。志村及び事務所内の先輩格であり、元々TBS系列の番組『植木等ショー』にて「ウンジャラゲ」を披露していた植木等が応援ゲストとして出演
11月9日、津川雅彦一家が特別出演。列車にちなんだ歌をメドレー形式で披露。
11月、番組放送20周年
マンスリー・スタジオLIVE、恋人選びコーナー12年ぶりに復活
・11月23日、初代司会の前田武彦・芳村真理を迎え20周年特別版放送
・11月30日、ザルツブルクより衛星中継。東京の第6スタジオからは、中井美穂・松山千春・服部克久・Dee-Deeが出演
・12月7日、20周年記念今昔総集編放送
・マンスリーに松山千春登場
12月28日、『スーパーデラックス』放送(昭和時代最後の放送)
・ジョイント - HOUND DOG×THE ALFEE「SWEAT&TEARS+ff(フォルティシモ)」、渡辺美里×泉谷しげる×大友康平「恋したっていいじゃない」ほか
1989年(平成元年)
( - 9月まで) 1月11日、1989年及び平成時代最初の放送
3月1日、「サディスティック・ミカ・バンド」再結成・初登場「Boys&Girl」
3月29日、パリ(シャイヨ宮内のトロカデロ広場ほか)より衛星中継。東京の第6スタジオからは、中井美穂・田原俊彦・Dee-Dee、東京タワーからは服部まこが出演
4月、さだまさし、マンスリー出演
・4月5日、「親父の一番長い日」ノーカット披露
・4月12日、13年ぶりにグレープとして再結成。吉田正美とともに、「無縁坂」「精霊流し」「フレディもしくは三教街 - ロシア租界にて -」を披露
・4月19日、「建具屋カトーの決心」TV放送と同時にレコーディング
5月3日、当時完成したばかりの横浜アリーナから全編中継
5月31日、五木ひろし・和由布子夫妻が結婚披露宴会場から駆けつけ、出演
6月14日、田原俊彦、当時放送中の主演ドラマ「教師びんびん物語II」の"教え子"たちとドラマ主題歌「ごめんよ涙」で共演
7月12日、ジョイント - 大江千里(7月マンスリーゲスト)×渡辺美里×TM NETWORK「ジェシオ'S BAR」、ほか
7月26日、ユニコーン初登場「大迷惑」
8月2日、ジョイント - さだまさし・佐田玲子「あなたを愛したいくつかの理由」
8月9日、中森明菜の自殺未遂騒動について、近藤真彦が歌前に直接視聴者に向けて謝罪「夕焼けの歌」「いいかげん」
8月23日、DREAMS COME TRUE初登場「うれしはずかし朝帰り」
9月20日、宮沢りえ初登場「DREAM RUSH」
9月27日、DELUXE終了、柴俊夫が司会降板。これまでを振り返る総集編とCHAGE&ASUKA(9月マンスリー)のスタジオライブを実施。
1989年10月 - 1990年(平成2年) 夜のヒットスタジオ
SUPER
毎週水曜夜10時
- 10時54分 古舘伊知郎 加賀まりこ
1989年10月18日 - 1990年10月3日
第1085回 - 1131回 2時間から1時間へと放送時間短縮(番組4分割)
バンドマスターが服部隆之に交替
1989年11月8日、2日前(11月6日)に逝去した松田優作を追悼するコーナーを特別に設定、松田が出演した1980年4月28日放送分のVTRを放映
1989年11月15日、菅原文太が歌手として登場
1990年3月7日、B'z初登場
1990年4月25日、香港(グランドハイアット香港前ほか)から全編中継
1990年5月16日以降、テコ入れ策の一環として、オープニング後の最初の曲に往年のヒット曲を据える構成が採られるようになる(郷ひろみ「よろしく哀愁」、南こうせつ「神田川」、CHAGE and ASKA「万里の河」、長渕剛「巡恋歌」など)
1990年5月30日、コロッケが歌手として登場
1990年8月29日、番組史上最後の初出演アーティストとしてB.B.クィーンズが登場
1990年9月、22年ありがとう月間として放送
・マンスリーに松山千春再登場
・22年の最後を締めくくる歌は若手最多出演者・田原俊彦「ジャングル Jungle」
1990年10月3日、22年間にわたる歴史に幕。
89年は昭和64年且つ平成元年であり、裕仁親王が途中で亡くなった為、元号が変わった。
代表的な動画を挙げたいが、YouTube上でしか見られないので、YouTubeの上部の検索に文字列を貼り付ければ見れる筈。
長いものは二時間以上になるので、此れを全部見るとひょっとしたら一日以上掛かるかも知れない。
夜ヒット総集編 '88/12
夜のヒットスタジオDX【オープニング集】 Vol15 1987 89年
夜のヒットスタジオ300回記念 1974/8/5
夜のヒットスタジオ 山口百恵 引退スペシャル 1980/10/6
夜のヒットスタジオ 1975/11/24
夜のヒットスタジオ・スペシャル [期間限定公開]
夜のヒットスタジオ 1976/12/6
夜のヒットスタジオ【オープニング集】 西城秀樹:出演回 Vol 4(全15回)
大集合 わが青春のグループサウンズ
夜ヒット総集編 '88/12
なつかしのヒット演歌:1980年代(夜のヒットスタジオ編)
夜ヒット1000回記念01~吉村真理引退
夜ヒット1000回記念02~同
夜のヒットヒットスタジオ1000回記念03 1988年2月10日 3時間特別番組~同
夜ヒット1000回記念04~同
夜ヒット1000回記念06~同・・5が見つからない。
夜ヒット1000回記念07~同
夜のヒットスタジオDELUXE 20周年記念大総集編 スター思い出の 名場面・珍場面(音質改善)
夜のヒットスタジオの特別回、過去来日した外国人女性アーティスト。
ポールマッカートニー 夜のヒットスタジオ(1990年)
高中正義😊Shake It (夜のヒットスタジオ)~此れだけでなく出ている筈。
Gary Moore - Over The Hills And Far Away (Japan Tv 1987) (Bob Daisley)
あいびき
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev
二葉亭四迷訳
このあいびきは先年仏蘭西フランスで死去した、露国では有名な小説家、ツルゲーネフという人の端物はものの作です。今度徳富先生の御依頼で訳してみました。私の訳文は我ながら不思議とソノ何んだが、これでも原文はきわめておもしろいです。
秋九月中旬というころ、一日自分がさる樺かばの林の中に座していたことがあッた。今朝から小雨が降りそそぎ、その晴れ間にはおりおり生ま煖あたたかな日かげも射して、まことに気まぐれな空ら合い。あわあわしい白ら雲が空ら一面に棚引くかと思うと、フトまたあちこち瞬く間雲切れがして、むりに押し分けたような雲間から澄みて怜悧さかし気げに見える人の眼のごとくに朗ほがらかに晴れた蒼空がのぞかれた。自分は座して、四顧して、そして耳を傾けていた。木の葉が頭上で幽かすかに戦そよいだが、その音を聞たばかりでも季節は知られた。それは春先する、おもしろそうな、笑うようなさざめきでもなく、夏のゆるやかなそよぎでもなく、永たらしい話し声でもなく、また末の秋のおどおどした、うそさぶそうなお饒舌しゃべりでもなかッたが、ただようやく聞取れるか聞取れぬほどのしめやかな私語の声であった。そよ吹く風は忍ぶように木末を伝ッた。照ると曇るとで、雨にじめつく林の中のようすが間断なく移り変ッた。あるいはそこにありとある物すべて一時に微笑したように、隈くまなくあかみわたッて、さのみ繁くもない樺のほそぼそとした幹は思いがけずも白絹めく、やさしい光沢つやを帯び、地上に散り布しいた、細かな、落ち葉はにわかに日に映じてまばゆきまでに金色こんじきを放ち、頭かしらをかきむしッたような「パアポロトニク」(蕨の類い)のみごとな茎、しかも熟つえすぎた葡萄めく色を帯びたのが、際限もなくもつれつからみつして、目前に透かして見られた。
あるいはまたあたり一面にわかに薄暗くなりだして、瞬く間に物のあいろも見えなくなり、樺の木立ちも、降り積ッたままでまだ日の眼に逢わぬ雪のように、白くおぼろに霞かすむ――と小雨が忍びやかに、怪し気に、私語するようにパラパラと降ッて通ッた。樺の木の葉はいちじるしく光沢は褪さめていてもさすがになお青かッた、がただそちこちに立つ稚木わかぎのみはすべて赤くも黄ろくも色づいて、おりおり日の光りが今ま雨に濡れたばかりの細枝の繁味しげみを漏もれて滑りながらに脱けてくるのをあびては、キラキラときらめいていた。鳥は一ト声も音を聞かせず、皆どこにか隠れて窃ひそまりかえッていたが、ただおりふしに人をさみした白頭翁しじゅうがらの声のみが、故鈴ふるすずでも鳴らすごとくに、響きわたッた。この樺の林へ来るまえに、自分は猟犬を曳いて、さる高く茂ッた白楊はこやなぎの林を過ぎたが、この樹は――白揚は――ぜんたい虫がすかぬ。幹といえば、蒼味がかッた連翹色れんぎょういろで、葉といえば、鼠みともつかず緑りともつかず、下手な鉄物かなもの細工を見るようで、しかも長たけいっぱいに頸を引き伸して、大団扇おおうちわのように空中に立ちはだかッて――どうも虫が好かぬ。長たらしい茎へ無器用にヒッつけたような薄きたない円葉をうるさく振りたてて――どうも虫が好かぬ。この樹の見て快よい時といっては、ただ背びくな灌木の中央に一段高く聳そびえて、入り日をまともに受け、根本より木末に至るまでむらなく樺色に染まりながら、風に戦そよいでいる夏の夕暮か、――さなくば空名残なごりなく晴れわたッて風のすさまじく吹く日、あおそらを影にして立ちながら、ザワザワざわつき、風に吹きなやまされる木の葉の今にも梢をもぎ離れて遠く吹き飛ばされそうに見える時かで。とにかく自分はこの樹を好まぬので、ソコデその白楊の林には憩わず、わざわざこの樺の林にまで辿たどりついて、地上わずか離れて下枝の生えた、雨凌しのぎになりそうな木立を見たてて、さてその下に栖すみかを構え、あたりの風景を跳めながら、ただ遊猟者のみが覚えのあるという、例の穏かな、罪のない夢を結んだ。
何ン時ばかり眠ッていたか、ハッキリしないが、とにかくしばらくして眼を覚ましてみると、林の中は日の光りが到らぬ隈くまもなく、うれしそうに騒ぐ木の葉を漏れて、はなやかに晴れた蒼空がまるで火花でも散らしたように、鮮かに見わたされた。雲は狂い廻わる風に吹き払われて形を潜ひそめ、空には繊雲ちりくも一ツだも留めず、大気中に含まれた一種清涼の気は人の気を爽さわやかにして、穏かな晴夜の来る前触れをするかと思われた。自分はまさに起ち上りてまたさらに運だめし(ただし銃猟の事で)をしようとして、フト端然と坐している人の姿を認めた。眸子ひとみを定めてよく見れば、それは農夫の娘らしい少女であッた。二十歩ばかりあなたに、物思わし気に頭を垂れ、力なさそうに両の手を膝に落して、端然と坐していた。旁々かたがたの手を見れば、半なかばはむきだしで、その上に載せた草花の束ねが呼吸をするたびに縞しまのペチコートの上をしずかにころがッていた。清らかな白の表衣をしとやかに着なして、咽喉のど元と手頸のあたりでボタンをかけ、大粒な黄ろい飾り玉を二列に分ッて襟えりから胸へ垂らしていた。この少女なかなかの美人で、象牙をも欺あざむく色白の額ぎわで巾の狭い緋の抹額もこうを締めていたが、その下から美しい鶉色うずらいろで、しかも白く光る濃い頭髪を叮嚀に梳とかしたのがこぼれでて、二ツの半円を描いて、左右に別れていた。顔の他の部分は日に焼けてはいたが、薄皮だけにかえって見所があった。眼まなざしは分らなかッた、――始終下目のみ使っていたからで、シカシその代り秀でた細眉と長い睫毛まつげとは明かに見られた。睫毛はうるんでいて、旁々かたがたの頬にもまた蒼あおさめた唇へかけて、涙の伝った痕あとが夕日にはえて、アリアリと見えた。総じて首つきが愛らしく、鼻がすこし大く円すぎたが、それすらさのみ眼障りにはならなかッたほどで。とり分け自分の気に入ッたはその面おもざし、まことに柔和でしとやかで、とり繕ろッた気色は微塵みじんもなく、さも憂わしそうで、そしてまたあどけなく途方に暮れた趣きもあッた。たれをか待合わせているのとみえて、何か幽かに物音がしたかと思うと、少女はあわてて頭を擡もたげて、振り反ってみて、その大方の涼しい眼、牝鹿のもののようにおどおどしたのをば、薄暗い木蔭でひからせた。クワッと見ひらいた眼を物音のした方へ向けて、シゲシゲ視詰めたまま、しばらく聞きすましていたが、やがて溜息を吐いて、静にこなたを振り向いて、前よりはひときわ低く屈みながら、またおもむろに花を択えり分け初めた。擦すりあかめたまぶちに、厳しく拘攣こうれんする唇、またしても濃い睫毛の下よりこぼれでる涙の雫しずくは流れよどみて日にきらめいた。こうしてしばらく時刻を移していたが、その間少女は、かわいそうに、みじろぎをもせず、ただおりおり手で涙を拭いながら、聞きすましてのみいた、ひたすら聞きすましてのみいた……フとまたガサガサと物音がした、――少女はブルブルと震えた。物音は罷やまぬのみか、しだいに高まッて、近づいて、ついに思いきッた濶歩かっぽの音になると――少女は起きなおッた。何となく心おくれのした気色。ヒタと視詰めた眼ざしにおどおどしたところもあッた、心の焦られて堪えかねた気味も見えた。しげみを漏れて男の姿がチラリ。少女はそなたを注視して、にわかにハッと顔を赧あからめて、我も仕合しあわせとおもい顔にニッコリ笑ッて、起ち上ろうとして、フトまた萎れて、蒼ざめて、どきまぎして、――先の男が傍に来て立ち留ってから、ようやくおずおず頭を擡もたげて、念ずるようにその顔を視詰めた。
自分はなお物蔭に潜ひそみながら、怪しと思う心にほだされて、その男の顔をツクヅク眺めたが、あからさまにいえば、あまり気には入らなかった。
これはどう見ても弱冠の素封家の、あまやかされすぎた、給事らしい男であった。衣服を見ればことさらに風流をめかしているうちにも、またどことなくしどけないのを飾る気味もあッて、主人の着故きふるしめく、茶の短い外套がいとうをはおり、はしばしを連翹色れんぎょういろに染めた、薔薇色ばらいろの頸巻をまいて、金モールの抹額もこうをつけた黒帽を眉深まぶかにかぶッていた。白襯衣シャツの角のない襟は用捨もなく押しつけるように耳朶を※(「てへん+掌」、第4水準2-13-47)ささえて、また両頬を擦り、糊のりで固めた腕飾りはまったく手頸をかくして、赤い先の曲ッた指、Turquoise(宝石の一種)製の Myosotis(草の名)を飾りにつけた金銀の指環を幾個ともなくはめていた指にまで至ッた。世には一種の面貌がある、自分の観察したところでは、つねに男子の気にもとる代り、不幸にも女子の気に適かなう面貌があるが、この男のかおつきはまったくその一ツで、桃色で、清らかで、そしてきわめて傲慢ごうまんそうで。己があらけない貌かおだちに故意わざと人を軽ろしめ世に倦うみはてた色を装おうとしていたものとみえて、絶えずたださえ少ちいさな、薄白く、鼠ばみた眼を細めたり、眉をしわめたり、口角を引き下げたり、しいて欠伸あくびをしたり、さも気のなさそうな、やりばなしな風を装うて、あるいは勇ましく捲き上ッたもみあげを撫でてみたり、または厚い上唇の上の黄ばみた髭を引張てみたりして――ヤどうも見ていられぬほどに様子を売る男であッた。待合せていた例の少女の姿を見た時から、モウ様子を売りだして、ノソリノソリと大股にあるいて傍へ寄りて、立ち止ッて、肩をゆすッて、両手を外套のかくしへ押し入れて、気のなさそうな眼を走らしてジロリと少女の顔を見流して、そして下にいた。
「待ッたか?」ト初めて口をきいた、なおどこをか眺めたままで、欠伸をしながら、足を揺うごかしなから「ウー?」
少女はきゅうに返答をしえなかッた。
「どんなに待ッたでしょう」トついにかすかにいッた。
「フム」ト言ッて、先の男は帽子を脱した。さももったいらしくほとんど眉ぎわよりはえだした濃い縮れ髪を撫でて、鷹揚おうようにあたりを四顧みまわして、さてまたソッと帽子をかぶッて、大切な頭をかくしてしまった。「あぶなく忘れるところよ。それにこの雨だもの!」トまた欠伸。「用は多し、そうそうは仕切れるもんじゃない、そのくせややともすれば小言だ。トキニ出立は明日になッた……」
「あした!」ト少女はビックリして男の顔を視詰た。
「あした……オイオイ頼むぜ」ト男は忌々いまいましそうに口早に言ッた。少女のブルブルと震えて差うつむいたのを見て。「頼むぜ『アクーリナ』泣かれちゃアあやまる。おれはそれが大嫌いだ」。ト低い鼻に皺を寄せて、「泣くならおれはすぐ帰ろう……何だばか気た――泣く!」「アラ泣はしませんよ」、トあわてて「アクーリナ」は言ッた、せぐりくる涙をようやくのことで呑みこみながら。しばらくして、「それじゃ明日お立ちなさるの。いつまた逢われるだろうネー」
「逢われるよ、心配せんでも。さよう、来年――でなければさらいねんだ。旦那は彼得堡ペテルブルグで役にでも就きたいようすだ」、トすこし鼻声で気のなさそうに言ッて「ガ事に寄ると外国へ往くかもしれん」。
「もしそうでもなッたらモウわたしの事なんざア忘れておしまいなさるだろうネー」ト言ッたが、いかにも心細そうであッた。
「なぜ? だいじょうぶ! 忘れはしない、ガ『アクーリナ』ちッとこれからは気をつけるがいいぜ、わるあがきもいい加減にして、おやじの言うこともちッとは聴くがいい。おれはだいじょうぶだ、忘れる気遣いはない、――それはなア……イ」、ト平気で伸のびをしながら、また欠伸をした。
「ほんとに、『ヴィクトル、アレクサンドルイチ』、忘れちゃアいやですよ」。ト少女は祈るがごとくに言ッた、
「こんなにお前さんの事を思うのも、慾徳ずくじゃないから……おとっさんのいうこと聴けとおいいなさるけれど……わたしにはそんなこたアできないワ……」
「なぜ?」ト仰あお向けざまにねころぶ拍子に、両手を頭に敷きながら、あたかも胸から押しだしたような声で尋ねた。
「なぜといッてお前さん――アノ始末だものオ……」
少女は口をつぐんだ。「ヴィクトル」は袂時計たもとどけいの鎖をいらいだした。
「オイ、『アクーリナ』、おまえだッてばかじゃあるまい」トまた話しだした、「そんなくだらんことをいうのは置いてもらおうぜ。おれはお前のためを思ッていうのだ、わかッたか? もちろんお前はばかじゃない、やッぱりお袋の性しょうを受けてるとみえて、それこそ徹頭徹尾てっとうてつびいまのソノ農婦というでもないが、シカシともかくも教育はないの――そんなら人のいうことならハイと言ッて聞てるがいいじゃないか?」
「だッてこわいようだもの」。
「ツ、こわい。何もこわいことはちッともないじゃないか? 何だそれは」、と「アクーリナ」の傍へすりよッて「花か?」
「花ですよ」ト言ったが、いかにも哀れそうであッた。
「この清涼茶は今あたしが摘つんできたの」トすこし気の乗ッたようす「これを牛の子にたべさせると薬になるッて。ホラ Bur-marigole ――そばッかすの薬。チョイとごらんなさいよ、うつくしいじゃありませんか、あたし産れてからまだこんなうつくしい花ア見たことないのよ。ホラ Myosotis、ホラ菫すみれ……ア、これはネ、お前さんにあげようと思ッて摘んできたのですよ」ト言いながら、黄ろな野草の花の下にあッた、青々とした Bluebottle の、細い草で束ねたのを取りだして「入いりませんか?」
「ヴィクトル」はしぶしぶ手を出して、花束を取ッて、気のなさそうに匂いを嗅いで、そしてもったいをつけて物思わしそうに空を視あげながら、その花束を指頭でまわしはじめた。「アクーリナ」は「ヴィクトル」の顔をジッと視詰めた……その愁然しゅうぜんとした眼つきのうちになさけを含め、やさしい誠心まごころを込め、吾仏とあおぎ敬う気ざしを現わしていた。男の気をかねていれば、あえて泣顔は見せなかったが、その代り名残り惜しそうにひたすらその顔をのみ眺めていた。それに「ヴィクトル」といえば史丹のごとくに臥ねそべッて、グッと大負けに負けて、人柄を崩して、いやながらしばらく「アクーリナ」の本尊になって、その礼拝祈念を受けつかわしておった。その顔を、あから顔を見れば、ことさらに作ッた偃蹇恣雎えんけんしき、無頓着な色を帯びていたうちにも、どこともなく得々としたところが見透かされて、憎かった。そして顧みて「アクーリナ」を視れば、魂が止め度なく身をうかれでて、男の方へのみ引かされて、甘えきっているようで――アアよかッた! しばらくして「ヴィクトル」は、……「ヴィクトル」は花束を草の上に取り落してしまい、青銅の框わくを嵌はめた眼鏡を外套の隠袋かくしから取りだして、眼へ宛あてがおうとしてみた、がいくら眉を皺しかめ、頬を捻じ上げ、鼻まで仰あお向かせて眼鏡を支えようとしてみても、――どうしても外れて手の中へのみ落ちた。
「なにそれは?」と「アクーリナ」がケゲンな顔をして尋ねた。
「眼鏡」と「ヴィクトル」は傲然ごうぜんとして答えた。
「それをかけるとどうかなるの?」
「よく見えるのよ」。
「チョイと拝見な」。
「ヴィクトル」は顔をしかめたが、それでも眼鏡は渡した。
「こわしちゃいけんぜ」。
「だいじょうぶですよ」トこわごわ眼鏡を眼のそばへ持ってきて「オヤ何にも見えないよ」トあどけなくいッた。
「そ、そんな……眼を細くしなくッちゃいかない、眼を」トさながら不機嫌な教師のような声で叱ッた。「アクーリナ」は眼鏡を宛あてがッていた方の眼を細めた。「チョッ、まぬけめ、そッちの眼じゃない、こッちの眼だ」トまた大声で叱ッて、仕替える間もあらせず、「アクーリナ」の持ッていた眼鏡をひッたくッてしまッた。
「アクーリナ」は顔を赤くして、気まりわるそうに笑ッて、よそをむいて、
「どうでも私たちの持つもんじゃないとみえる」。
「知れたことサ」。
かわいそうに、「アクーリナ」は太い溜息をして黙してしまッた。
「アア、『ヴィクトル、アレクサンドルイチ』、どうかして、いっしょにいられるようにはならないもんかネー」トだしぬけに言ッた。
「ヴィクトル」は衣服の裾すそで眼鏡を拭い、ふたたび隠袋に納めて、
「それゃア当座四五日はちッとは淋しかろうサ」ト寛大の処置をもって、手ずから「アクーリナ」の肩を軽く叩いた。「アクーリナ」はその手をソット肩から外して、おずおず接吻した。「ちッとは淋しかろうサ」トまた繰返して言ッて、得々と微笑して、「だが已やむを得ざる次第じゃないか? マア積ッてもみるがいい、旦那もそうだが、おれにしてもこんなケチな所にゃいられない、けだしモウじきに冬だが、田舎の冬というやつは忍ぶべからずだ、それから思うと彼得堡ペテルブルグ、たいしたもんだ! うそとおもうなら往いッてみるがいい、お前たちが夢に見たこともないけっこうなものばかりだ。こう立派な建家、町、カイ社、文明開化――それゃ不思議なものよ!……」(「アクーリナ」は小児のごとくに、口をあいて、一心になッて聞き惚れていた)
「ト噺はなしをして聞かしても」ト「ヴィクトル」は寝返りを打ッて、
「むだか。お前にゃ空々寂々だ」。
「なぜえ、『ヴィクトル、アレクサンドルイチ』、わかりますワ、よく解りますワ」。
「ホ、それはおえらいな!」
「アクーリナ」は萎れた。
「なぜこのごろはそう邪慳じゃけんだろう?」ト頭をうなだれたままで言ッた。
「ナニこのごろは邪慳だと……?」ト何となく不平そうで「このごろ! フフムこのごろ!……」
両人とも暫時無言。
「ドレ帰ろうか」ト「ヴィクトル」は臂ひじを杖に起ちあがろうとした。
「アラモウちッとおいでなさいよ」ト「アクーリナ」は祈るように言ッた。
「なぜ?……暇乞いならモウこれですんでいるじゃないか?」
「モウちッとおいでなさいよ」。
「ヴィクトル」はふたたび横になッて、口笛を吹きだした。「アクーリナ」はその顔をジッと視詰めた、しだいしだいに胸が波だッてきた様子で、唇も拘攣こうれんしだせば、今まで青ざめていた頬もまたほの赤くなりだした……
「ヴィクトル、アレクサンドルイチ」トにじみ声で「お前さんも……あんまり……あんまりだ」。
「何が?」ト眉を皺めて、すこし起きあがッて、キッと「アクーリナ」の方を向いた。
「あんまりだワ、『ヴィクトル、アレクサンドルイチ』、今別れたらまたいつ逢われるかしれないのだから、なんとか一ト言ぐらい言ッたッてよさそうなものだ、何とか一ト言ぐらい……」
「どういえばいいというんだ?」
「どういえばいいかしらないけれど……そんなこたア百も承知しているくせに……モウ今が別れだというのに一ト言も……あんまりだからいい!」
「おかしなことをいうやつだな! どういえばいいというんだ?」
「何とか一ト言くらい……」
「エーくどい!」ト忌々しそうに言ッて、「ヴィクトル」は起ちあがッた。
「アラかに……かにしてちょうだいよ」ト「アクーリナ」は早や口に言ッた、かろうじて涙を呑みこみながら。
「腹も立たないが、お前のわからずやにも困る……どうすればいいというんだ? もともと女房にされないのは得心ずくじゃないか? 得心ずくじゃないか? そんなら何が不足だ? 何が不足だよ?」トさながら返答を催促さいそくするように、グッと「アクーリナ」の顔を覗きこんで、そして指の股をひろげて手をさしだした。
「何も不足……不足はないけれど」ト吃どもりながら、「アクーリナ」もまた震える手先をさしだして、「ただ何とか一ト言……」
涙をはらはらと流した。
「チョッ極きまりを始めた」、ト「ヴィクトル」は平気で言ッた、後から眉間みけんへ帽子を滑らしながら。
「何も不足はないけれど」ト「アクーリナ」は両手を顔へ苑てて、啜すすり上げて泣きながら、ふたたび言葉を続ついだ、「今でさえ家にいるのがつらくッてつらくッてならないのだから、これから先はどうなることかと思うと心細くッて心細くッてなりゃアしない……きっとむりやりにお嫁にやられて……苦労するに違いないから……」
「ならべろならべろ、たんと並べろ」ト「ヴィクトル」は足を踏み替えながら、口の裏で言ッた。
「だからたッた一ト言、一ト言何とか……『アクーリナ』おれも……お、お、おれも……」
不意に込み上げてくる涙に、胸がつかえて、言いきれない――「アクーリナ」は草の上へうつぶしに倒れて苦しそうに泣きだした……総身をブルブル震わして頂門で高波を打たせた……こらえに堪えた溜め涙の関が一時に切れたので。「ヴィクトル」は泣くずおれた「アクーリナ」の背なかを眺めて、しばらく眺めて、フト首をすくめて、身を転じて、そして大股にゆうゆうと立ち去ッた。
しばらくたッた……「アクーリナ」はようやく涙をとどめて、頭を擡もたげて、跳り上ッて、あたりを視まわして、手を拍うった、跡を追ッて駈けだそうとしたが、足が利かない――バッタリ膝をついた……モウ見るに見かねた、自分は木蔭こかげを躍りでて、かけよろうとすると、「アクーリナ」はフト振りかえッて自分の姿を見るやいなや、たちまち忍び音にアッと叫びながら、ムックと跳はね起きて、木の間へ駈け入ッた、かと思うとモウ姿は見えなくなった。草花のみは取り残されて、歴乱としてあたりに充みちた。
自分はたちどまった、花束を拾い上げた、そして林を去ッてのらへ出た。日は青々とした空に低く漂ッて、射す影も蒼さめて冷かになり、照るとはなくてただジミな水色のぼかしを見るように四方に充ちわたツた。日没にはまだ半時間もあろうに、モウゆうやけがほの赤く天末を染めだした。黄ろくからびた刈科かりかぶをわたッて烈しく吹きつける野分のわきに催されて、そりかえッた細かな落ち葉があわただしく起き上り、林に沿うた往来を横ぎって、自分の側を駈け通ッた、のらに向いて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、細末の玉の屑を散らしたように、煌かがやきはしないが、ちらついていた、また枯れ草、莠はぐさ、藁わらの嫌いなくそこら一面にからみついた蜘蛛の巣は風に吹き靡なびかされて波たッていた。
自分はたちどまった……心細くなッてきた、眼に遮さえぎる物象はサッパリとはしていれど、おもしろ気もおかし気もなく、さびれはてたうちにも、どうやら間近になッた冬のすさまじさが見透かされるように思われて。小心な※(「亞+鳥」、第4水準2-94-23)からすが重そうに羽ばたきをして、烈しく風を切りながら、頭上を高く飛び過ぎたが、フト首を回らして、横目で自分をにらめて、きゅうに飛び上ッて、声をちぎるように啼なきわたりながら、林の向うへかくれてしまッた。鳩が幾羽ともなく群をなして勢込んで穀倉の方から飛んできたが、フト柱を建てたように舞い昇ッて、さてパッといっせいに野面に散ッた――ア、秋だ! 誰だか禿山の向うを通るとみえて、から車の音が虚空こくうに響きわたッた……
自分は帰宅した、が可哀そうと思ッた「アクーリナ」の姿は久しく眼前にちらついて、忘れかねた。持帰ッた花の束ねは、からびたままで、なおいまだに秘蔵してある………………
「人間の目的は、生まれた本人が本人自身に作ったものでなければならない。夏目漱石」
「道徳は常に古着である。芥川竜之介」
「更にそこから生まれるもののなき博学はくだらない。知識のコレクションに過ぎない。志賀直哉」
「by europe123 」
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中々大したものだった夜のヒットスタジオ~今のlevelDownなフジでは無理ではないかな?流せば相当