失恋からはじまる恋

私は世間で言う変わり者だ…。人と喋るのが苦手、目を合わせたくない…。

そのせいでクラスでも浮いている。でも、まぁ…どうでもいいんだけどねww

もしも世界中の人たちが私のことが嫌いでも別にどうでもいいし、だって私は元から人間が嫌いですから…

私が人間嫌いになったのはつい最近、前から好きだった同じクラスの男の子A君に勇気を出して「好きです…」って言ったら

A君は笑いながら「俺さぁ…言いにくいんだけど、変わり者ちゃんと付き合いたくないんだよね…wwごめんwwてか、好みじゃないしww」だって

悲しいよね…、家で大泣きしたよ。夕食も食べなかったし…



次の日学校に行ったら馬鹿にされたし、最悪…。お前らいっぺん死ねよ…!なーんて心の中では思ってたさぁ…
A君はお喋りだからみーんなに言いふらしてた。
本当に最悪…、帰りたい。
その日は結局家の事情といって早退して帰った。



「はぁ…、早く忘れたい。」そう呟く。一生忘れないと思うけど。

ある日、学校帰りに、急に雨が降ってきたのですぐそこにあった神社に走り込んでいった。

隣にはお賽銭箱、私は鞄から財布を取り出し「すいませんがしばらく雨宿りさせてください。」と言って

お賽銭箱に50円玉をいれた。

しばらくしても雨は止まない。「はぁ…」と溜め息をついていると

前方から人影が近づいて来る、

誰だ…?私と同じ雨宿りか?いい迷惑だ。

そう思っているとその人影は私の前に立ち止まった。「隣いいかな?」

その声はいつも聞いている隣の席の男子の声だとわかった

少し焦ったが無愛想に「勝手にすれば…」と答えた。本当はどっかに行って欲しいのに何故か勝手に口が動いた。

「じゃあ、隣座るよ」そういうと彼は私の隣に腰を下ろした。

彼はいつも私に挨拶をしてくるし、話しかけてくる、何故?

どうせ偽善者ぶっているだけなんだろう?自分はいい人間だ、俺はお前にも優しくしてやってんだって…

今の私にはそういうふうにしか思えなかった…

失恋からはじまる恋

失恋からはじまる恋

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-05

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