旧作品から一作を掲載。広大な宇宙空間に於いて、唯一人類にしか関係しない認知に関する好奇心levelの

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 Habitación Legal 3 邦題 法務室 3</span>



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<span style="font-weight:bold;">(again)

それは、かかってきた1本の電話から始まった。
 もうすぐ40になる法務室長の一男のデスクの電話には、仕事柄録音機がセットされている。
 電話の主の話では、役員の大島から債権事故で引き揚げた中古の機械を買ったのだが、その機械が当初の話と異なり仕様や値段が違うので、大島に苦情を言ったところ・・、
「引き揚げ物件だからそういうこともあるんだよ、餓鬼じゃあるまいしガタガタ言うんじゃねえよ」
 と脅されたと言う。
「そちらの会社は役員にヤクザを雇っているんですか?」
 一部始終は録音されている。
「あいつのやりそうな事だ」
 一男は呟いた。
大島は、ジューキから出向して来た経理畑の60過ぎの役員で、小柄で猫背の一癖も二癖もありそうな、薄笑いを浮かべると黄色い歯の何本かが欠けている間から狡猾という二文字が零れ落ちそうな人類であった。
 この信販会社は高輪のテナントビルの2階にあるクレジット会社で、1階は証券会社となっている。
 大島は株で大きな取引をやっているようで、仕事中に何回も証券会社に出入りをしていた。「世の中、金よ」が彼のよく口にする言葉だ。
 信販会社は日本全国に営業所を持っていたから、倒産や法的措置などの債権事故で引き揚げられた機械(事故物件)が、週に1~2回は全国から本社が契約している倉庫に送られて来る。
その事故物件を管理するのが一男の役目だ。(中古の事故物件といっても、まだまだ長く使える物も相当あり、値段も思ったより落ちないから大事な資産ではある。)



 少し前までは、全国の営業所の取引先である(販売した)代理店が、事故物件も買い取って売るというのが原則であった。
 ところが、大島の提案で「すべての事故物件を代理店では無く本社宛に送り、本社で管理する」ということになった。
 当然ながら、支店長(営業所を全国幾つかに分けその区分けを管理するのが支店長の役目)や営業所長からは苦情が出た。
 何故なら、代理店は営業所にとってはお客さんであり、代理店が販売した機械は事故物件になっても、そこで買い取って貰うのが道理であったからだ。
 全国の支店や営業所の猛反対を強引に押し切ってまで買い取り先を変えてしまうという理由はわからなかった。
 一男は、大量に運び込まれた事故物件を(倉庫を回って)チェックするのだが、何時の間にか数が減っているとか、使用可能な本体が無くなり不要な部分だけが残骸のように残されているということがあった。
 これでは管理していることにならない。倉庫の鍵は預かっているから、他の者は倉庫に出入りできない筈だ。
 この件は、法務会議で役員に報告したが、これといった解決策は見つからなかった。
 会議で一つだけ追加されたことは、倉庫の巡回の時に一男だけでなく鎌田という役員も一緒に回るということだ。
 しかし、一緒に回るようになっても、相変わらず事故物件は次々に姿を消していた。
 そして、事故物件が無くなるわけがわかった。
 大島がジューキに在籍の時代から懇意にしていた業者がある。墨田区の徳田販売という業者だが、何故か合鍵を手に入れていて、自由に倉庫から大量の物件を運び出し買い取りをしていた。(これでは、独占的に買取をしていることになり資本主義社会の自由競争が生かされていない。)
 その事がわかった時に、一男は鎌田にも他の役員にも話しをした。
 しかし、何故か誰も驚く様子が無い、それもその筈だということは後でわかったが。
 相変わらず、徳田販売の買取は続いていた。
「徳田販売は俺と付き合いが長いからな」そう言った時の大島は、いつも以上に毒々しい薄笑いを浮かべていた。
 徳田販売以外にも山梨の大山販売という買い取り業者があった。徳田販売と付き合う以前からの業者である。大山販売の社長の橋本は一男と共に倉庫に行き、物件を選択した。
 しかし、以前と違い物件は既に徳田販売が持ち出した後の残り物だから良いものは無かった。
 橋本は言う。
「うちも徳田さんと同じ様に売れ筋のものを回して貰えませんかね」
「いや、私も皆さんに公平に買い取って貰いたいんだが、物件の買い取りに付いては大島初め役員会の意向がありますから」


 大島がどういう人間かということは次のエピソードからも想像できる。
 大島は役員とはいえ、やっている仕事は一男と変わらない。
 二人とも、全国の支店・営業所から依頼され、債権の回収方法を指導したり、或いは自らが陣頭指揮をとり交渉や処置をする。
 二人のやり方で違う点は、大島は経理畑で財務諸表を元に倒産寸前の経営者に、言わば口頭で援助をする振りをしながら、結局は投降をすすめる。
 一見立ち直った様に思えても・・そう安易に考える事は出来ない・・。大島も当然その点は算盤づくなのだが、中には広島の会社の様に・・全てが進展せず、死に体のまま放っておく事も少なくは無かった。
「・・御社の・・経営状態は・・私からすれば、どうにかできるか・・いや・・?」
 一方、一男は交渉で埒が明かないと判断すれば、即、法的措置をとり、状況に応じ使い分けた。
 だから、営業所でも、大島で手に負えない案件は一男に依頼する。
 同じ類の仕事をやっているだけに、大島としては一男に対し強い反感を感じていたようだ。
 その反感が表に出たのは、宮崎の都城での事件であった。
 宮崎営業所から事件の依頼を受けた一男は、倒産した工場の物件を貸し金のかたに無断で工場から搬出・不法占有をしていた長井金融(地元ではその筋~ヤクザ~が経営者であるとして有名な貸金会社)に対し、いきなり断行仮処分(不法に占有をされた場合に行う措置で、その土地を管轄する地方裁判所の執行官という役職が不法占有者~例えその筋であろうが~から法的に公然と取り戻す、裁判をやって勝訴するのでは遅すぎる場合、素早く動かなくてはいけない時にとる法的措置)の申立をしようとしたのだ。
 普通ならすんなりと仮処分ができる筈であった。
 ただ、仮処分は物件があるであろう場所に執行官が臨場した(行った)時に、もし無かったら失敗に終わってしまうというリスクがある。(無いものは引き揚げができないし、法律上はそれで終わりということになる)仮処分が行われるという情報が事前に漏れたら失敗に終わる、費用が掛かるだけに責任も追及されかねない。
 そこを突かれた。
 別の案件で鹿児島営業所に来ていた大島が、営業所同士の情報交換で知ったこの仮処分を失敗に終わらせ、尚且つその物件を徳田販売に買い取らせようと仕組んだのだ。(大島も長井金融も同じ穴の狢のようなもの)
 大島は長井金融に、会社が仮処分をやるから物件は移動させないとまずいと連絡した上に、物件を高く買い取ってやる業者を紹介するからと話を持ちかけたのだろう。
 大島がやったという確たる証は無い。
 しかし、鹿児島の営業所員が、大島が自分とは関係が無い長井金融の電話番号を調べていたという事を後で教えてくれたから、まず間違いないだろう。
 果たして、仮処分は失敗に終わった。
 執行官が臨場した時に物件は跡形も無くなっていた、長井金融には女性が一人、留守番をしていただけだった。
 もし、これが事実だとすれば、物件は闇から闇に葬られたことになるし、会社が知らない所でとんでもない不正取引が行われたということになる。
 大島という役員はそういう人間であった、その人間像は後になってよりはっきりして来るのだが。


 さて、事故物件の話に戻り、話は終盤になる。
 大島と徳田販売の関係はそのまま続いていた。
 何故、徳田販売に優先的に買い取りをさせていたかというと、調べていくうちに分かったのだが、大島が事故物件1台に付き幾らというマージン~賄賂~を貰っていたからだった。
 沢山買い取らせれば、それだけ自分の懐を暖めることになるのだ。
 勿論、徳田販売は買取市場で利益を独占できる。
 ところがそれだけでは無かった。
 以前、一男がこのことを知って役員達に報告した時、誰も驚きもしなかったのには訳があった。
 役員達にも賄賂が渡っていたのである。
 一緒に行動していた鎌田だけは、何を考えていたのか会社に堂々と商品券を送りつけさせていた。(包み紙を開ければ桐の箱が他の社員にも見えるのは当然)
 この鎌田がどうしてそんな事をしたのかだが、地方から単身で赴任をしていたので、受取人が自らしかいなかった事。行っている事の意味を理解できなく・・法律には全く音痴だったから・・他の役員は勿論自宅宛てで相違ない。
 誰もが「証拠など何処にある・・」、富士銀から出向していた常務なども「・・大島がやったと言う事を吐くわけは無いし・・無駄だよ・・」という始末。
 銀行員という職で真面目な者は・・それ以前に消滅をした「不動産銀行」を退職した一男の大学の先輩だけしか記憶にないが、既に亡くなっている。
 一男は冒頭の電話の主に会って細かい事情を聞きテープに録音したり、事故物件を徳田販売に運んだ運送会社の運転手に、徳田販売と大島の間にどういう会話がなされていたかを聞いて録音したりしたが、賄賂という汚れた金が絡んでいる事は間違いがなかった。
 ただ、情報を寄せ集め推測しただけの状況証拠に過ぎず確証が無い。
 いくら録音しても社内でもみ消されるのではどうしようもない。
 気が付いてみれば、社長から役員達全員が賄賂を貰っていたということになる。役員の中では一番真面だと思われた長銀から出向していた専務~京都大卒~は、二度ほど話を聞いてくれたが、
「・・同じ様な仕事をやっていれば・・争いになるとしてもおかしくはない・・」。
 彼が二回目に一男が運転する車内でラジオのボリュームを大きくして聴いていたのは・・長銀が不正に関わったと思われた役員に対する国会での質問の模様だった。
 余談になるが、岸田君もほぼ同じころ長銀に勤務しており、30歳で退職をした後国会議員に・・。
 其の専務が交代する以前の専務~同じく京都大卒~も長銀からの出向だったが、口癖は、
「・・世の中・・寄らば大樹の陰さ・・」
 だった。
 話は戻るが・・。
 それだけの大きな金が動くのが、こういう事故物件なのだが、新品を売るのとは違って盲点となる。
 金額的には、新品で一件60万としたら、勿論、物件の種類・程度・不具合や使用年数にもよるが、売れどころの物件であれば30~40万と見てもおかしくないであろう。大抵一つの工場でさえ数十台はリースされているから合計額は相当なものになるし、他の大きな設備になれば、中古であっても訴訟価額に換算すれば一億を有に超す。
 それらが・・全国の数百~数千と言う会社・工場に設置されている・・。
 所詮事故物件だからと、少しぐらい消滅したり、それに関連して怪しげなことが行われたとしてもおかしくないようなものだから・・と言ってしまえばそれまでだ。
 と言うのも、簿価は宛にならず会社の資産勘定も・・その会社がいい加減だったところに目を付けたのが大島のような経理に詳しい輩と言える。
 つまり、中古でも単体で有ればそれなりの価値が評価されるとしても、保管先に部品にばらされて置かれていれば、まさか、プラモデルでもあるまいに組み立てた評価はされない事になる。
 法律に詳しいとしても、必ずしも裏帳簿の仕組みには気付かないし、機械の仕組みに詳しいのは・・他でもない唯一専属で買取を行う悪徳業者であれば・・手に負えないケースも存在する。
 かなり昔の事だが、「山陽特殊鋼」に係わる事件があったが・・これなどは・・会計士でさえ財務諸表等から全く読み取れなかった粉飾決算と言われている・・。
 要は、人類の社会とは・・常に悪がはびこる様に構成されており・・馬鹿を見るのは誰か?という事になる。
 しかし、当然ながらあってはならないこととも言えそうだが・・。(笑)


 まだ話は終わらない。
 この話を大山販売の橋本社長にした。
 橋本社長は何を勘違いしたのか、或る日倉庫で待ち合わせした時に、木箱に入った山梨名産の葡萄を土産として一男に渡した。
 別れた後で箱の底を見たら、30万入った封筒が顔を出した。
 一男は会社に戻った時に、迷わず総務の大村という課長にそれを渡した。
 渡した後、「皆で飲食にでも使ってくれるように・・」と言い忘れたので総務に戻ると、何ということか、大村曰く・・。
「あの、一度渡したものは返せませんから・・」
「畏れ入ったものだ何処まで腐っているんだ・・?」一男は・・流石に苦笑を。
 一男は、大島を会社のテナントビルの隣にある喫茶店に呼び出し、一連の徳田販売関連の話をした。
「あんたの知人は九州の出だと言ったよな、九州の女はそりゃ情熱的で・・」
 喉の奥が見えるほど大島は大きな口を開け笑いながらそう言った。
 大島が九州に出張した際に宿泊する場所は同じだということはよく聞いていた。其処に女を囲っていたという話は後に風の便りで知った。
 笑顔から一転し無表情な顔の大島が言った。
「あんまり余計なことをしない方がいいんじゃないか、この会社・・あんた一人で何ができるって言うんだ?そろそろ自分の事を心配する時が来たんじゃ・・」 



 翌日、一男は社長室に呼ばれた。矢場社長は一男に「録音テープを出せ」だとか、「私は大島さんを信じている・・そんな事などする彼ではない・・」と言った。
「そりゃそうだろう、ジューキで長年一緒に経理をやってきた人間だからって・・・賄賂まで一緒なのかい・・」と一男は笑いが止まらず・・。
 一男は矢場社長のデスクにテープでは無く・・辞表を置き社を後にする・・。

 社を出て歩き出した一男は・・自由の身になった・・。
「さて・・と・・・叔父にも挨拶しておかなきゃな」
 一男の叔父というのは大蔵省(今でいう金融庁。)の関東財務局の幹部であり、一時TVドラマで評判になった様に、日銀と一年おきに財務局が交代で行う「検査~監査とほぼ同じ意」・・(だが、銀行や保険会社が震えあがるsceneもある。 一般社員対象と審査等が正しく行われているのかを調べるものがあり、クレームがつけば大ごとになる事も)。
 信販会社は管轄が異なり、厚生省(現・厚生労働省。)である。
 監査は各社が独自で・・例えばトーマツのような監査法人を使う事も少なくない。
 ・・伯父の後輩は当然金融庁幹部で・・情報は伝わる事も・・どうかな・・人類であるから・・。(笑)


 もう四時を回っている。
 一男は新宿のカフェで信販会社の経理にいた同年代の新垣とコーヒーを飲んでいる。
「俺も辞めたよあの会社、上の小西と馬が合わなくて・・」
「確かに上が悪いと大変だな・・しかし・・やめて良かったのでは・・?」
「そうだ、良かったと言えば・・知らないんじゃないか?」
「何が?」
「長銀の名は消えたし・・銀行も合併だらけ・・其処に・・此の不況の追い打ち・・次に来るのは・・」
「・・ああ、内幸町の・・形がおかしな本社で・・其れが祟ったとか・・」 
 一男は、
「・・良くは知らないが・・今後、世界も此の国も・・大変な事になるだろうな・・」。


 カフェを出た一男を包み込むように、夕影で真っ赤になった街が出迎えた。



そして・・其れも・・束の間・・。
 街の灯りが彼方此方にぽつぽつと輝きだす時、昼間の喧騒は何時の間にか後ずさりをしていく。
 墨を流したような漆黒の垂れ幕が静かに降りて来、ふと気が付くと衛星が詰まらぬ事には頓着せずという表情をし出迎えてくれた・・。




 花街の茶店に集まったお馴染みの・・アトリエの二人に文豪・・そして芸者達の本日の夕餉でのお目当ては・・。
 尾上雄二に三田綾子と若井夕子・・信号が激しく煌めき夜空が星々と衛星を伴い落ちて来た。
 ご存知「創造球体」でも最も優れた頭脳を誇り巨大なO型母船を操る「彼」も今宵は参加の意思表示。
 何せ、大西洋から太平洋までが「彼」の船で覆い尽くされているのだから、その大きさに驚く一同が次に圧倒されたのが・・「彼」の姿が信じられない程理知的且つ紳士的である事・・また驚きの溜息が・・。
 女主人の手料理も冴えを見せる・・お食事の前にちと・・。
 雄二の講釈で一同はMagicroomに集った。
「・・此の部屋の中では人類の頭脳に関するある現象が起きているが、僕達は無関係・・専ら人類に知識を持って貰いたいので・・」
 一同から質問が飛び交った。
「・・何か、宙に浮いているようだけれど・・あら・・逆立ちの状態に・・」
 画伯が、
「・・まだ、僕は認知症とは縁がないけれど・・此れはどういう事なのかな?」 夕子が。
「・・つまり、宇宙空間では青い惑星の全ての動物の内、人類だけがおかしな病に冒されるという事を分かり易く整理すると、脳の海馬に呼吸をして貰うとするわね。一般的には、やれ、何の薬が・・とか、アミノ酸が・・などは人類お得意の医学上での話に過ぎないという事・・神経細胞の壊死は何も脳だけに起きるものでは無く緑内障なども基本的には同じ原理と考えて先ず問題はないのね。ただ、その場合には、眼科の医者でも全く治せない理由が存在する。
 人類の医学・科学・薬学は半分以上が仮説であり、或る医者は緑内障と、ブルーライトとは無関係と言ったり、アレルギーとの関連を全く関係無かったりと・・それ以外にも、どうして眼球の奥にある部位が悪影響を受けるのかの原因も全くつかめていないくせに、眼圧と視野の測定でしか判断できない事もお粗末すぎると言う訳。
 動物全般に言えるのは老化現象という共通事項で、どうして人類以外の動物が同じ様な症状にならないのか?其処の判断が、非常に大事な事なの」
 綾子が。
「呼吸とは青い惑星の動物にだけ限って必要な事で、口で呼吸をするだけではないわね。其れに、よく言われる事はビタミンEが良いとか、他にもいろいろな事が言われ、例えば銀杏葉には、アルツハイマー病に罹ると破壊されると考えられている神経細胞を守る効果があると言われたり、チョコレートやジュースがなど言われるけれど、人類以外の動物が同じものを食べているのではないので、宛にはならないと言える」
 雄二が・・。
「今晩は此処までとしておくね。何れにしても、一旦壊死してしまった細胞を蘇生する事は、人類のオペでは無理なので、脳に如何にして呼吸をさせるのかがポイントになるという事。
 ヒントの一つとしては、何もお金をかけて薬や食べ物を購入するのではなく、そういう商いを経なければ駄目と言うのはおかしな事になる。
 他の動物に起きない症状が、どうして人類にだけ起きるのかを考える事がとても大事。
 血流だけを考えても、他の動物と人類の外観はどうかな?何処がどう違う?簡単だね?」
 要は、雄二達は何も有料でしか症状を発生させにくくする術(すべ)では無い事を教えている事になる。
 続きは何れ又。
 奥座敷の長tableに並べられた季節外れのご馳走は格別である。
 皆の顔が揃って明るくなれるのは此の茶店だけと言える。
 人類のような生命体も文明の生命もこぞって今宵は・・美味に舌包を・・。
 時間が無くなったのでお終い。



「色を見るものは形を見ず、形を見るものは質を見ず。自分の好きなものは必ずえらい人物になって、嫌いな人はきっと落ちぶれるものと信じている。夏目漱石」

「懐疑主義者もひとつの信念の上に、疑うことを疑はぬという信念の上に立つ者である。恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。芥川竜之介」

「自分にも同じものが何処かにある、それを眼覚まされる。精神がひきしまる。こうしてはいられないと思う。仕事に対する意志を自身はっきり感ずる。金は食っていけさえすればいい程度にとり、喜びを自分の仕事の中に求めるようにすべきだ。志賀直哉」

「胸の大きい女性は知能が劣る傾向にある。阿呆は何処までも阿呆としてしか生きられない。司馬遷」



「by europe123 」
https://youtu.be/K2baVzlE3to

  

旧作品から一作を掲載。広大な宇宙空間に於いて、唯一人類にしか関係しない認知に関する好奇心levelの

旧作品から一作を掲載。広大な宇宙空間に於いて、唯一人類にしか関係しない認知に関する好奇心levelの

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-06-25

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

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