死の電波
天国への階段を登って
世界を見下ろす
マンションの屋上にやってきた
穏やかな夏の午後なので
空気はからっと
甘酸っぱく
新鮮な潮の香りがする気がした
毎日晴れだ
ずっと晴れている
なのにどうして、悲しいのだろう
もう終わったはずなのに……
私は生き残れた
けれど誰にも伝えられなかった
好きな人も
そうでない人たちも
皆んないなくなったから
私は一人で舞台に立って
佇んでいる
空の近くから世界を見下ろして
死の電波
天国への階段を登って
世界を見下ろす
マンションの屋上にやってきた
穏やかな夏の午後なので
空気はからっと
甘酸っぱく
新鮮な潮の香りがする気がした
毎日晴れだ
ずっと晴れている
なのにどうして、悲しいのだろう
もう終わったはずなのに……
私は生き残れた
けれど誰にも伝えられなかった
好きな人も
そうでない人たちも
皆んないなくなったから
私は一人で舞台に立って
佇んでいる
空の近くから世界を見下ろして
死の電波