運命の人

            私の一日は占いで始まる
          ラッキーカラーは絶対持ち歩く。

          ある日、恋愛を占ってもらうと以外な
             答えが返ってきた。 

          その答えが私の運命をかえた

 私は占い大好きな中学2年生の早瀬奈々美です
 私、異常な占い好きなんです!!
 毎朝の占いはもちろん、学校帰りに占い店などを訪れています
 朝の占いのラッキーカラーは毎日持ち歩いています!!


「奈々ーー!おっはよ!」
 この子は友達のみなみ。一番の親友!!
「おっはよ!」
「あっ、今日は青色?」
 みなみはいつも私に会ったら、ラッキーカラーを当てる
「正解!さすがのみなみも当てれるようになってきたね?」
「・・・だってさ、全身青色じゃん・・・」
 なんかみなみに引かれちゃった・・・そんなに青色に決めたつもりはないんだけどな・・・
 でも、良くみると確かに青色だ。コートに靴下、スクバも青だ。
 私がこんなに服装を自由にできるのは2年生だからだ。
 1年生でこんな自由にしてたらしばかれちゃうね、先輩に・・・
 2年生にもなると自由になっちゃうんだよね・・・3年生になったらどんなのになるんだろう・・・
「あっ、奈々、今日の帰り買い物付き合ってくれない?」
「あーーごっめーん、今日の帰りは占い店にいくんだ♪」
 私は週に4回は占い店に行ってるな・・・けど言われることは同じ。
 けど、それが楽しいんだよね!!・・・って言ってるのに誰も分かって
 くれないんだよね・・・
「また!?うーーん、じゃぁ私一人で行くよ」
「うん、ごめんね?、また今度いこっ」
「・・・絶対だよ!!」
 また今度ねって言ってもどうせ、また断っちゃう・・・
 こんな私をいつまでも買い物に誘ってくれるみなみは怒ってないのかな?
 私も今度はみなみと一緒に買い物いこっ♪
「じゃ、私いくねっ!彼氏が怒っちゃう」
「はぃはぃ、いってらっしゃい」
 みなみにはイケメンの彼氏がいるんだよね?
 私も彼氏、ほしい!!!
 今日は彼氏線を見てもらおっ

 授業中もずっと占い店、どこ行くか悩んでいた
 だから勉強なんて頭に入ってない
 そして部活の時間。私は帰宅部だからこのまま占い店にいっちゃう


「あっ、今日はすいてる!良かった」
 中に入ってもお客さんは1人しかいなかった
 ここの占い店は占ってほしいごとに人が違う
 私は・・・恋愛を占ってもらおっ
 人気のある人に1度占ってほしいな?って思ってたけど
 私はこっちで十分!
「中にお入りください」
 え・・・暗っ!!こんな真っ暗なの?
 中は真っ暗だった。ランプで手元が見えるくらい。
 まぁ、いいや。占ってもらえるんだし♪
「お名前は?」
 目だけを隠した女の人が前にいた。
 あっ、名前名前
「早瀬奈々美です、あの今日は彼氏線を占ってください!!」
 勢いよく言ってしまった・・・
「はい、分かりました。奈々美さんは彼氏がほしいんですか?」
「はい!!すごくほしいです」
 会って初めてでこんな質問するのかな?
 なんか他と何かが違う気がする。でも悪い意味でじゃないんだよね
「奈々美さんは将来、優しくてしっかり者の人と結婚するでしょう」
「えっ!!ほんとですか!やった!!」
 恋愛を占ってもらったのは何回かあるけど、こんな答えは初めてだ
「私は何歳くらいで結婚するんでしょうか?」
 女の人は水晶だまに何かを言い始めた
「あなたは20歳から25歳の間には結婚するでしょう」
「ほんとですか!!」
 うれしかった。やっぱり、ここの占い店はすごい!!
 他では言ってくれなかった答えでもここでは言ってくれる
「20さいか!!やった!
 この答えを聞いただけで私はもう満足。嬉しすぎて部屋を飛び出した
 無我夢中になって走った
「覚えとかなきゃ!!6年後には優しくてしっかり者の人に出会うんだぁ!」


?7年後?

 今、何してるかって?
 ふふ?ん、今は保険会社で働いてるんだ!
「早瀬さ?ん、ちょっと来てちょうだい」
「はっはい!」
 上司に呼ばれて向かった所には見たことのない男の人がいた
「今日から入った新人さんよ、あいさつなどを教えてあげて」
 上司がそう言うと男の人は軽く頭をさげて名前を言った
「牧村直人です、よろしくお願いします」
「早瀬奈々美です」
 その人の第一印象は怖そうだったけどスゴク礼儀正しい。
 みっちり教え込んで覚えれるかな?と思ったけどそうでもないみたい
 社長さすがだな?、こんな人なかなかいないよ!
 そしてその人は立派な社会人になった。うちの会社の中では1番のイケメン
 社員の中で何人か告白したみたいだけど全員断られたみたい。
 牧村さんは好きな人いないのかな?


 ある日、私が残業で残っていると牧村さんがコーヒーを持ってきてくれた
「あっ、ありがとう!」
 牧村さんはニコッと笑って私の隣に座った
 ”えっ!近くな?い!?”
「まだ終わらないの?」
「う、うん。明日までにやらなきゃいけないんだ」
「じゃあ俺手伝うよ」
 優しくそう言ってくれた
「ありがとう、じゃあ電話のほうやってくれる?」
「うん、いいよ」
 その夜は最後まで手伝ってくれた
「はーー、牧村くんありがとう」
「うん、終わってよかったね」
「ほんと助かったよ?」
「よかった、喜んでもらえて」
 牧村くんがカバンから何かを取り出した
 そのものを背中に隠したのでこちらからは何も見えなかった
「ん?何を隠してるの?」
 真剣な顔で何かを言った
「早瀬さん、あなたに教えてもらえて僕は幸せでした、
 いつもニコニコにていて嫌な顔を見せずに一生懸命仕事に取り組んでいる
 あなたを見て、一目ぼれしました、僕と付き合ってください」
 え?も・・・もしかして告白!?
「・・・えっ牧村さんの好きな人って私!?」
「うん・・・返事聞かせてくれる?」
「えっえっと・・・」
 返事に困っていると牧村さんは優しく声をかけてくれた
「じゃあ、明日きかせてくれる?」
「う・・・うん」
「んじゃ、じゃーね」
 牧村さんは早足で部屋をでようとした
「待って!」
 気がつくと彼の腕をつかんでいた
「えっ?どうしたの?」
「私・・・私もあなたの事は好きです!」
 私は彼にキスをした
 彼は驚いていたけどうれしそうだった
「やったーー!早瀬さんと両重いになれるなんて・・・夢みたいだよ?」
「私も!」


 そして3年後に私と直人はめでたく結婚することになった
 私は幸せをつかむことができた


 直人、これからもず??っと幸せでいようね!



 

運命の人

運命の人

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-05-04

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