チャペル
チャペルの青空の中で二人静謐に溶けていく。
人生を生き抜いて来た生命が無邪気に踊り戯れ、世紀の愛の結婚を繰り広げる。
チャペルで人生を生き抜いて来た二人の物語を両親の前で告白する。
開ける青空で白鳥が飛び立ち大きな希望で夢の彼方に飛び立つ。
人生で初めて男と女がチャペルのバージンロードで、手先に光る結婚の証。
神様へと手を上げて、この嬉しき昇天した心を指し示す。
手をくるりと回し、宇宙の銀河はリンクして回転するすらりとした幻想。
全ての感性が復活し、神父の前で告白する。
チャペルのゴシック建築の完全立方体から、高度な思想が具現化されていく。
二人で築いた愛の軌跡に、万物の素粒子の行方を一つの方向へと統一する。
バージンロードにこれまで生きて来た朝が想い出され、全てに想い馳せる天地の回転が成せた日々。
人生を作って来た男と女の意識の在り方が、宇宙の時間での大事な結びつき。
このように人は生きて自信をつけて胸を張って前へ進んでいく。
チャペルの中で白鳥が優雅に舞い、宇宙の中心を爽やかな白色にする。
この白色が人生のはじめの心となり、全てはフィアンセの純白のドレスになっていく。
長い道のりが、この神父の前で一つの意味として、結婚するのです。
生きて来た心の森羅万象の素粒子が、一つの記憶の大事な一部分として、私のものになる。
チャペルで両親に送られる女は生まれ立ての赤ちゃんのように泣いていた。
全ての想いがこみ上げた。感情が爆発し火の玉の太陽になった。
祝福された男女の伝説が空高く飛翔し、白鳥が回転性を上げた。
人生を祝福する完全無欠な物語が、こうして神の手によって書かれていたのです。
めでたき祝福の夜に、全てを経験して来た人生劇場は昇天する。
結婚の達成と共に光を得たのです。
人生を生き抜いた先に、誰も感じた事の無い幸せが頂点の祝福の中で昇天する。
鐘が鳴り響き現象の数々が点と点になって、密度の濃い時間の現象で、ふわっと喜びへと昇華される。
いろんな事を乗り越えて白鳥が飛び立つ心境に、初めて青空に溶けていく。
この得も言われぬ感動に全てが報われて飛んだ。
幸せのヴェールがめくられ、完全な白の世界がはじまった。
世界が始まる、救いの究極の本能が革命化する。
青空からは白い雲が降りて来て、メシアが祝いのメッセージを伝えに来た。
チャペルに響き渡る祝福で溢れ、幸せを運び、人類は救いを知る事になるのです。
人生を光一杯で満たす完全な昇天光の中で、完全な幸福の全人生は、原始細胞になったのです。
この世は何て素晴らしい仕組みなのでしょうか。全ての可能性がこの時空において解決したのです。
人生の点がこれで一つになった。
全ての人生が一つに集約されていく。
人生が御加護のもとに、一つの愛のもとに、人類が昇天する。
全てが報われる人生の救いに、神の名前を呼んだ。
チャペル