オペラ座の作曲家
オペラ座に住んで歌劇の全作品を無料で聞ける者は幸せでしょう。
人生の全てを歌劇場の舞台裏で寝泊まりして、人生のオペラの疑似恋愛をこよなく愛している。
神様が降り注ぐ、舞台の至上の愛を全身で感じて、音の波動を聞いている。
全ての音の魂を聞いて感覚に身につけて、倍音を耳で確認し自分のものにする。
自分は至上最高の学習環境で、命がある限り究極の音の連なり方を記譜する。
そして歌劇を聴きながらスコアに記し、ピアノで確かめながら音を鳴らす日々。
実際に聴衆の反応を確かめながら、舞台芸術の起承転結の仕組みをアルゴリズム化する。
宇宙の夜明けと共に、観客が舞台上の歌手の声に全ての結露を降らす。
人生が夜明けのテーマを鳴らす、声の美しき秘密の囁きに心を濡らし、ほっと手に触れる。
海が満ちていき灯台の光が、この私を照らしメランコリにくもらせて、天の声をしんみりと聴かせるのです。
音の成り立ちは全て数学の世界で構成され、演出力とメロディーで決まるのです。
全てのテーマが舞台上の光と共に拡散され、私のテーマが脳の深いゆりかごの中で細胞化される。
情景が濡れて完全な作曲法が縦と横のスコアに記譜され、音の新たな顔が描かれる。
屋根裏で音を必死に邂逅させ、心と体で私の生きている細胞の向きを変えようとする。
人生の傑物の音楽は、こうも光明を発しパズルのピースをはめている。
まずは真似して、それを自分なりに捉え直し再構築して、新しい細胞を創造する喜び。
人と音を結ぶ共通項に感動する条件を感覚し、己の足りていない作曲技法を勉強する。
この世界で生まれたばかりの音楽が鳴り響く快感の先で、聴衆が感動している。
人の心を動かす、天才による万能な設計図を知った人間が、無限にどんなテクニックでも駆使して世界を動かしていく。
全てのオペラを実地で学習した、作曲家希望の男は無限の蔵を手にしたのです。
完全な音符の模型を手にした、完全な音譜の絵画を巧妙に仕組んだ魔術師。
天才の絵師が隠れたメッセージを爆発させて、秘めたパトスを注力するように、作曲家は人の心を動かす方程式を知ったのです。
模型を作るように、立体的な歌劇場をイメージして作り上げた、音楽の見事な天体浮遊現象。
世界を動かす作曲家の天才的技法は、熟練した芸術性を秘めた才能で満ち溢れた。
人々の心を動かす天体の光が、舞台上で動く面白き天翔コラール。
私の音楽で聴衆が嬉しそうに両手を天高く上げて、そして指揮者はダンスしている。
人生を懸けた歌劇が、世界配信された音舞台で転がり天の雲をたゆませる。
さあ、至上なる幸福の音粒子が、雲のようにたゆたい人生を奏でている。
人の心を動かす気持ち良さで、完全な舞台役者が人生を一直線に走って行く。
さあ、天才のオペラに日が照って、完全な細胞運動を行っている。
聴衆は嬉々として宇宙の一部となっている。
宇宙の塵となり、太陽が誕生する為の原子オペラとなったのです。
オペラ座の作曲家