情景

何も無い所から全く聞いた事の無い宇宙が生まれ、生命が弾いた事の無い音の連なりを誕生させる。
現象の成果を確認する喜びに、何とも言えない情熱に掛けられる。
天才から飛び出す、機知に富む精緻な記憶の媒体はあまのじゃく。
創造する喜びに溢れオーラを抱き、全くの記憶の色彩を重ねるキャンバスは無限のイコン画。
アーティストは日々記憶を寄せ集め、適切な位置にベクトルをセットする。
創造する為にはメモをして、その断片を組み合わせ、究めて色温度の高いペン先で、天使が出現する。
キリストが誕生した時の情景を刻銘にペンで表現する、カオスの海面上に救いのメッセージが立ち昇る。
現象は全て救いとなり、色彩の絵画をドットの細かさで、精密時計が正確に進路を合わせる。
この闇に浮かぶ誰も想像した事の無いメロディーの奇蹟に、可憐な形式を一線で描くペンの知性が、万象の形態を組んでいく。
頭の中で、奇蹟の黄金の草原に、原始の幼児を浮かべた。
火の玉が夜空を浮遊し、分身する言霊の魂が、文字を書いて伸びて天まで伸びていく。
肉体の縦の線が伸びて限界まで背のびをする。
水族館のプランクトンの輝きに満ちた踊り。
草原の中で美しく見事な鹿が青く動き戯れる。
現象の形式美で、多段的ミラクルな発想が発芽し、源流には軍隊のファンファーレが響き渡った。
幼い頃にニューヨークを駆け抜けたアイドルの遊戯の中で鳴り響く軍隊マーチ。
この連想する地球儀の中にロマンが垂れなびく濃密な時間で、大事な暖かき灯火を見つめた。
人生を奏でる重厚なテーマの哀愁の中に立つススキが揺れる魂の漂流。
灯籠の朧気なモザイク画で、夜景の初波に揺れる魂の総体。
子供達がなめらかに走り抜けるイスラエルの丘は月光りに浸り、次の目的地へとバスが走り抜けていく。
人達のロンドの踊りの中で、人生の全てを酔わせて、全粒子の真理を手ですくいよろめき立つ。
神秘の中で、人生経験のリズムを打って今天の川へと飛び立つ。
人生に答えを出す、神秘な感傷のワルツの美しきヒラエルギーの一足す一は二でした。
夜空に浮かび飛翔するプランクトンが灯す松明が、元素記号を配列する。
浮見堂に天体を優雅に浮かせた、あなたの頭の中が知りたかった。
捨てられた人生のワルツで無限の天体が凝縮した。生命が実り花が満開に咲き、春が宙に飛び立つ。
濃厚な人間喜劇のスープ。祭りの儚さに移ろう天地に、男女が微かに恋の灯火となって死んでいく。
移ろう灯火の微かな弱さに、形式が超越し、情の情けで雲がたなびき、青い満月に浸り沈んでいく。
生と死の行進曲で、人生の優雅のヒラエルギーが満ち溢れて全てが移ろいゆく。
人間が生んだ情念で軍隊マーチが鳴り響き、この世に光が闇から浮き上がる。
人生の情景に美しい現象の色彩のパッションを解き放つ。この頭の中に全く新しい色彩を完成させた。
人生を移し変える記憶が明滅して、生まれ変わる劇場の舞台で情景が移り変わりゆく。
パスカルの理性で、自然の水が地球を巡る事実について知るのです。
形状の中に奇蹟のキリストが、闇の中から浮かび上がった。
明暗の微かな理性が漂う真実に、生命のフォトンを抱いた天使が、記憶の部屋の中で回転している。
人生が飛翔するロマンを謳歌した。