図書館
衛星の上に存在する宇宙図書館に、地球史を全て見渡す叡智が存在する。
全知全能の御姿に知性が表出する、己の細胞の複製化を促す全天に、爽やかなさざ波が澄み渡る。
宇宙の夜明けに一際明るく、人間文化の集大成の灯火が輝く、生命が躍り給う知性体。
人間の知への要求に、初めての試みで全く新しい実験的文学が行われる、創造的カオスの頂点。
この知識があれば何でも作れる、全く新しい文体による文学が、精緻な機構によって色とりどりのパレットで混合し、無限の発色で蝶がはばたく、銀河の中で一人の少女が祈るのです。
この世に新しい文体による、誰も見た事のない文学が、生き生きと空中に光り輝やき飛翔する。
挑戦的闘争の中に一人文言を述べる。図書館での黙想の時間に、宇宙に聞こえる微かな声を聞いて、全く今までになかった文学を作ろうとするのです。
無限階段を昇り行く先に、宇宙の静かなか細き声の沈黙の中に、エネルギーが生まれている。
時間を追う事にめまぐるしく心象世界が変化し、人間カオスの渦の中心に、全てを懸けた文学が血潮をあげている。
人間の描写を精緻に色パターン化して整合し、この世界に新しい色彩を創造する。
メシアへの挑戦状は死に物狂いで、図書館の文献を調べあげた努力で、野性動物の本能がむきだしとなって闘争する。
生命の色彩とはなんなのか、図書館でこもり文献をあさると答えが書いてある。
人間の蔵は知識の宝庫で、全歴史が集大成した本物の生きた文体があります。
人間が生きて燃えている色彩とは何なのでしょうか。
図書館の机に座って、ひたすら全人間の歴史文学と向き合う闘争の日々に、救世主の性質を獲得するべく奔走する。
時間と努力の真剣勝負の中で、積み重ねた知性の文体がさざ波のように押し寄せ、高調波の頂点でめくるめくる傑物の救世主が誕生した。
宇宙を起こすのは、あなたの新しく刺激する文体の仕業なのです。
宇宙の中に漂う文体が、秘花の花びらのように揺れて官能の海に濡れている。
手中に水として漂う知性の滴りが、全天の星々を投影し、スターダストの中で微かに舞い上がる。
生命の伝道師を、あなたの本の一番大事な所にしまいこんだ。
そんな宇宙遊泳の晴れた青空の下で、一人少女は神様に祈るのです。
宇宙の悠々たる地平に漂う、秘花が咲き誉る言葉の羅列に、万人が感じた事のない文学がありました。
生命の夜明けで図書館に一筋の光の渦が、全身全霊の仕業による高潮で瀑きが飛び散る。
この瀑きを目にして祈る、広大な地平のさらなる先に、人類が手にした事のない蔵の書物が、知性の集大成として存在している。
書物には人間が感覚できなかった一つのドラマが存在した。
秘められた図書館の誰も知らなかった文章が泣き叫ぶあなたが罪なのか。
文章がパッションをあげて起き上がり、秘密をぼそっと語り始める時、人生が開けたのです。
あなたのその開けた表情が見たかったのです。
晴れの日に、図書館の中の書物が覚醒し、真実の顔を語り始める。
本当にありのままの素の文章がまざまざと、あなたの人生の静謐の微熱に揺らいでいます。
何て哀しい現実の水の底に漂うひなげしの花。どんより雲が流れて、悲しみに泣かされたのです。
そして悲しみはいつしか晴れていった。核の温度のパッションで望みが叶えられ、深層心理の心の襞は濡れていた。
人間の文体の中に流れる宇宙の血液。自然のオーラが漂う歌心で、青空に浮かぶ文体の羅列に意味を解読した時、そこには解脱があった。
人間の知性溢れる文章を語りなさい。
手を青空にかざすと、生命の躍動で幸せのオーラが飛び立つ着火点。
人間の生きる言葉の中に、秘められし無限の可能性があった。
あなただけの文章を描く、その爆発する溜まっていた想いのたけに、山の頂きが見えたのです。
人として生きてきた道がありました。
人として生きてきた努力と時間の結果が、ここに一つの道として完成したのです。
図書館から栄光へと続く、一本の道に晴れ渡る光の囁やきが、そっと呟くあなたの人生の秘密。
そこに全ての苦労が報われた最も大事な時空で、あなたは生まれたのです。
図書館の中の蔵書の数々に、人類の経験が天才発想性の人体十字架上で、秘密は暴かれたのです。
存在の中の存在は本当の顔の表情をしていました。
あなたのその秘められし表情の言葉が、宇宙の原子に微かに熱を与えた。
宇宙に微かな熱を与えたのは、少女のか細い手だったというのか。
この温もりに海の上の蓮の花は浮かび愛を示し、そっと死に憧れたのです。
この図書館を創造した者よ、さあ、来なさい。
図書館