古墳

古墳

民衆は宙に浮かぶ、銀色をまとう古墳の先鋭的フォルムの叡智の結晶に、手を合わせて拝む。人間は計り知れない宗教の幻を求めるのです。
宇宙を闇に染めて、光の届かない満天の星々の雲間を、静かに音を立てずに飛翔する古墳のダイナミズムに、人間の技術の到達点の凄さを感じるのです。
古墳の外形フォルムは時を追う事に変化し、見る物の心を奪う、万色の色とりどりの変化に、視覚細胞は見事に感応するエロティシズム。
人間螺旋階段を登る男の、静寂な遺伝子の選別を受けた申し子は、情熱の彼方に燃え続ける、古墳のいかつく荒々しい御姿。
人生で一番美しい神様の手で作られた命の花を咲かす。その振りかざした手の水面のさざ波の幻影に、神の花を隠したいうのか。
人間羅針盤の北の方向には、衛星が宇宙遊泳して指針となった。古墳の宇宙をたゆたう柔らかさは、聖典のソフィア。
夜空で天才の閃きの御姿の中で光り輝く、努力の結晶の御姿を見た。
人間のリズムを、満天の星空のパルスの周期と同期させ、飛翔する古墳は目映い光を発した。
古墳から全体を、地球の夜景の彼方遠くに、美しき貝殻の色彩の組み合わせを見つめた。
そっと手をかざし、地上の宝石を宙に浮かべ、好きなように並べて呪文を唱えて、夜空に無限の発灯体の美術が輝き、全身に救いの光をあびるのです。
宇宙の中に古墳が誰も見た事のない、目映い光を発灯していく。夜空の灯台となって、地球をふわーっと明るく照らすのです。
線対称の夕暮れの模型は、地平の得も言われぬ色彩のカオスの究極へと、エネルギーを燃焼させていく。
光の粒子が無限のエネルギーを持って、青空彼方へ飛び散り、命の連動体の連結で素晴らしき到達を果たす。
空中に拡散した粒子の目映い言霊がふんわり漂い、精霊の表情へと変化していく。
精霊は古墳の周りを、八の字を描いて回転する。
飛翔体の最高潮の渦で、意識の心象情景は母胎のさざ波の中で、神様を見たのです。
人生で一番大きい建造物の努力の結晶が、現在宇宙でひときわ美しい蝶を飛翔させて、あの世でのお祈りの経典の心模様を色とりどりで時空に描いていく。
先人の鋭い天才性の対位法パターンが、心の飛天の先には、一本のペンがありました。
ペンが先鋭的知性の論理性を構築し、写実的宝庫をパドックで、着火点にチャッカした。
この神掛かり炸裂する宇宙創造点にあなたがいる。
宇宙を浮かせたあなたがいけないのです。
それとも宇宙が回転したのがいけないのでしょうか。
設計者のカリスマが、人生のひなげしの花びらを軽く揺らしたのです。
あなたの精緻な機構の色気が、宇宙の花びらの幻を誘発した。
あなたの心の雫のカオスが、情熱の海のさざ波となって、押して燃える花びらは空中へと飛び散り舞い上がる。人間は我の昇天の中に素晴らしき機構を見たのです。
宇宙の本当の色彩が浮き上がる、人間が生まれし原色の微熱に遠くからやってきた幼児が、そっと言葉は神なりと唱えた。
人間の中に性能の根性が、かりそめのひなげしの花となり、生命倫理の頂点になった。
なめらかに飛翔する、古墳の原始心母の微かな母の声に、宇宙のエーテルが遠くで振動している。
その秘められし幼児が泣く幻の中に、一人の少女が手を合わせてあなたにお祈りしている。
宇宙に浮かぶ古墳の現象は、幻の中の幼児の記憶で、一人青空の中で御言葉を唱える。
神様の現象が古墳の超絶性能として、モチーフが最も美しき機構へと演奏されていく。
さあ、古墳の玄室から、この宇宙の設計者が現れた。人類待ちに待った宇宙が大きく爆発したのです。
さあ、人間の進むべき道が示され、知識の宝庫の宇宙へと、全ての解決の手法が意思の「静けさ」で復活する。
設計者が民の上を飛翔する事実に、知性が喜びに驚く。美しき宇宙原始心母の発艦の凄まじい命の雄叫びに、全身全霊の精霊が参上する宇宙創成の一ページ。
人間が生まれる最も大事な時に、設計者の利他心が心暖かく、宇宙原始心母に微かな本能が復活するのです。
人間の指針の生まれた意味がわかりました。
強いメッセージが大事で、この人間は一体何を訴えたいのかがわかりました。
苦しみに悩む人民を救済する慈悲の心で、人間の生きやすい世の中へと変化する、新紀元の始りの時代。
人間を高らかに歌う喜びのモティーフに、古墳の設計者は新時代のスタートを宣言する。
宇宙の新たな時代に、あなたは一体何をする。
究極の目標に向けて、民よ、さあ、これから努力の結晶の新天地へと行きましょう。

古墳

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-06-06

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