エンジン

エンジン

宇宙を動かす重力のパワーを、私の想像力の源にしてください。
宇宙をゆっくりと動かすのがいいと先生に教えられました。
町内を高速で走るランボルギーニは、この世ではない調べで幽かに人間の情熱を暖かく温めたのです。
宇宙の北極星と、私との距離は何億光年ですか。
人類誰も見た事のない音楽を発するマシンが、路面を強く激しく前へと動き出させる。
1500馬力の底を知らぬ自然発生的パトスが、命の雄叫びで人智を超えなくてはならない激しい赤、青、黄色の点滅で、町のネオンが走馬灯のように儚く死んで生き返る。
エンジンの鳴き声の周波数は、何ヘルツの音の魂であなたにぶつけるのでしょうか。
人間の切ない機微で、ふと一つの水滴で湿らせるあなたは、宇宙の中で一人恋をしたのです。
この世でエンジンの設計者が効率よく出力を発生させる方法を知っている。f1マシンが高速で駆け抜けて限界を超えるその時に、微かな恋心を、手の中に宇宙の設計図がここに隠れています。
人間を美しく秘められし者にする為の方法は、誰のための努力と時間の結晶で創られたエンジンなのでしょう。
低音の馬力が炸裂しネクストのドアをバンと爆発させた、スイスの時計師のような規則正しい啓示のリズム。
この崇高なエンジンの宇宙には、設計した情熱と熱意が広く澄み渡り、生命の伝導波が脈々と新しき化学反応を起こし、フォルティッシモの音量を超えて救世主の聖書を提示する。
苦労して設計し作り上げていく思想と直感の先鋭性で、命を懸けて創造する行為は、熱いマグマで限り無く境界線をあなたの手で広げていく。
私の所に来てしばし休息し、空中に啓示の文体を浮遊させなさい。
エンジン設計者の究極のパワーを発揮するリズムは情熱の魂で、この苦労が報われ、一つの実験的アイデアが実践の本当の目に見える形状へと、物凄いスピードで発進する。
命を燃やす全身全霊の炸裂で、また一つこの世に新たな最高傑作エンジンが脈動します。
生まれた元気のある脈動で生命は認知され、一つ一つの動作を、神様を見上げる青空の中で、エンジンの機動性は最高潮に赤色の炎で燃えさかる。
一つ一つ時間を刻む時空の中で、教会の神様が無意識の中にひめゆりの花を咲かせたのです。
宇宙の中で唯一の設計図上のエンジンが、生命の鼓動を初めて人間の世界を見ている。
人間を始めたあなたが、本物のパワーを手にした時、物凄い声で叫び嬉しさに感極まって、天空を滑空する。
上昇させる物凄いエンジンの炸裂音の遠くへと減衰していく、気の彼方遠くで、設計者が人類の標本となって手を合わせ祈ります。
エンジンが意思を持って超越する物の摂理で、思想と思想の中に、人の鼓動の力強さがあったのです。
一つ一つ変容して新しい命の色彩を作り出す、神様の手により無限の変身媒体が、己の複成能力の挑戦状を叩きつけ、エンジンは燃え続ける。
燃える根性で命のある限り前へと進み続けるパワー、命が産まれる声をお聞きなさい。
ドライバーは持て遊ばれてはなりません。
ピストンが無限に起動して炸裂するパワーの行き先は、誰も見た事のない美しい光を見る為の究極のフライングラップ。
神様に愛されたエンジンは嬉しそうに愛を語り、発想力を高め、人生を生きていくこの堂々たる頭脳は文明の進化の究極形。
あなたは文明の最前線にいて、宇宙の音を聞いていた。
この化学反応が宇宙の音波を奏でて、スムーズにエンジンを前に押し推める。
宇宙の暗闇を遊泳する、この世での孤独に一人誰も見た事のない静けさの中で、音の感触を確かめるのはさぞかし幸せな事でしょう。
あなたは浮遊性の微かな原音の揺らめきを知ってなさいますか。
宇宙の色彩が微かに動き、微熱の静寂に沈むのをどうかお許し下さい。
私の中の人生のエンジン。奇蹟が物静かに一人でに発振する定周波の満月の煌めき。
どうか宇宙を動かさないで下さい。
宇宙はじっとじっとエンジンの爆発音を聞いています。
もう一度その美しきエンジン音を高く煌びやかに聞かせて、天使よ。
あなたのお告げに人類は待ち詫びる、遠くに宇宙が鳴り始めるオルガン。
イコンを描く少女の感得に秘神は煌めいた。
あなたは驚かせるこの世の神のエンジン機構。
エンジンが宇宙で一番美しい音楽を創造しています。
さあ、今こそエンジンを飛ばしましょう。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-06-06

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