春の日差し

春の日差し

春の日差しにゆらゆらと、幼児のか細い体が揺れている微睡みの中に、新しい世界が投影する。
夜空の満天の星々を見ながら幼児は一体何を想うのでしょう。
それを知るのは神様の意思しかありません。幼児の預言性がユートピアの計算機で掛けられていく。
その時、神様の行為が働いたのです。
宇宙の無限の光の数値が動いて、絶対的真理を幼児に提出する時、目映い光が天へ向けて神様の作為を提示した。
宇宙の存在の確かさを我の手に載せようと、すっと手を伸ばす生命のパッションに、微熱を感じたのは私だけなのでしょうか。
幼児は思想の中で、宇宙の柔らしさをねっとりと想像し、手に取るように感覚するのです。
幼児の宇宙という謎めいた筆記体の書法に、人間はついていけるのか。
人として知られてはいけない常軌を逸した心が超えていく水平線のけだるさ。
パトスの色彩が渦巻いて、幼児が天空の精霊にお祈りするオーガスタ。
生命を投影する一事に、全身全霊の感性で訴え掛けるもう一つの人生。
幼児は神がかる筆記体の形態模写で、宇宙のカオスを描写する。
不可思議な模様が躍動し、幾何学的な抽象画が秘密をこじ開ける時、世界が深遠に更けていく。
この世の闇にまた一つ光を指し出す言霊の中で、期待値を超える真夜中の人形。
人間を開化させる才能の煌めきで、天が全ての光を幼児に写しだす、絶対的な人間の微かな微睡み。
この世を全て無くして、生まれる前の宇宙の明るさに戻してください。
幼児は人間の中の普遍的な通低音のパッションで、遠く微かに死んでいます。
殺さないで。酩酊状態のままで命をとらえ、海に浮かばせ忘却の中で死んでください。
宇宙の中から明滅した灯火の無限の色彩が煌めき、期待した祈りの中で、人間の受精卵はまるでミジンコのように動き回る。
生命が一つ産まれています。
宇宙空間に文字が飛び散り生まれていくその発散性は、夢が生まれるまでの微熱を必要とする。
一つ一つに復活の兆しが生まれ、生命の微熱の命日に華やかな蓮が生きている、もう一つの人生の歌があった。
神が私を喜ばすのを人間が軽く念じてはなりません。
宇宙の常軌を逸した言葉の体形で誠しなやかに、その言葉の微かな揺らめきの中に沈み、宇宙のゆがみの上に載せられた。
まさに期する幼児のリモロンの浮遊性。その例えようのない優しさに私はもう死ななくてもいいのです。
宇宙の形状をゆがめてはなりません。宇宙が補正の彼方に変人を必要としています。
パッションの炎が確かに揺らめき、一つの真実をそっと手に載せて幼児を立派に屹立させた。
あなたを見つめる幼児は、宇宙を凝縮したエネルギーのパラレルワールドで挑戦状を叩きつける。
出血し哀れな赤の虚ろな響きで、何一つ変わらない絶対的心臓の中で、鼓動が一つまた一つ動き始めました。
正しい行いが言葉のうごめきの中で遊び、生命の温度が上がるのを期待して挑戦する人生。
宇宙の微熱が秘密の中に沈むけだるさで、もう色彩を発しなくなった肉体。
祈る時、宇宙に色彩が復活し動き始めるアリストテレスの手で、神様の表情をなぞるその美しき奥ゆかしさ。
神の子を隠したその偏執的情熱が、人との過大な愛の命を凝めた手法の数々で、一斉に語り始める。
生まれる情のけだるき遊びで、夜空を指し示して、根性が燃え盛る伝導の中のパッションで、肉体が踊り始める。
期待するもう一つの言葉の源で、宇宙のエネルギーが踊るのを気にした。
十字架上の重荷を一つ一つ丹念に想い映像化する。その神秘な手つきにそっとメシアを見つめなくてはならない。
幼児は何も意識していない計らいで静かにか細く天を指す。
その世にはない言葉の幼児体験は、期待の偶然性で、生命が生きる微熱を持ったと言ってください。
人としてしなければならない、情熱は神掛かる無限のパラダイスの煌めき。
人間が生きてきた証拠を今書いています。
幼児が天へと昇天する時空の中で、少しだけ、微熱に不可思議に死んでいく。

春の日差し

春の日差し

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-06-06

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