図書館

全く見た事のない町並みを歩く、不可思議な現象の彼方遠くへと、あなたは行ってしまったのです。
宇宙図書館の本棚には無数の煌めきの本が並んでいる。
人間が築き上げた芸術の宝庫が所狭しと整理されて、並んでいる宇宙の創造主の本の数々に目を奪われる。
人生を語り尽くした記憶の数々に、文字は縦横無尽に羅列する幾億の情念の形跡。
宇宙の変化を羅列した、限界の挑戦状の文字達がひとりでに宇宙を語り始めた時、人間は何億の本の中から大事な文字を探し、記憶の中から導き出された音と映像の表象命題を顕にする。
宇宙の状態を筆記した男が紙とペンを使い、人間の内なる感性を描写する時、この世であなたにとって必要な本が開き初めて、宙に文字として視覚する事になるのです。
人間の一つの事を考え尽くした偏執狂の本能が、全人生を懸けた一文に凝縮されている。
それを見た人間は蘇生し体温の暖かさを知り、無限のばらばらになった文字が整理され、感性を動かせる一つの文体を学習し創造されていく。
この世の闇から明るい光が導き出され、本能の起立がにょきっと、人間の感性の襞をやわらかく手で触れた時、色彩の温かさを初めて知ったのです。
人間のもう一つの深層心理の奥ゆかしき揺らめきで、炎がぱっと全人生を照らし、無限の本達が思想の歴史を地層に示していく。
知識の積み重ねに、人生を凝縮した努力の結晶で、図書館は目映い叡智の光を照らし出し、生きてきた総決算を掲げる。
生命の歴史の総体制が本の数々に、我の血肉化した体験の全体で、感覚は進化し生き方はとても洗練されていく。
壁には色とりどりの無数の絵画が、視覚に無限の想像性を導き、思想で展覧会の絵が鳴り響き、誰も知らない努力の結晶で才能は開化する。
本が宇宙原始時代の色彩が生まれた時の、幼児の創造に初めて光を発する三原色が、素晴らしき神の見えざる意識の手で混ざりあうのです。
そして言葉の一原子が集まり、人生で一番初めて混ざり合う時、宇宙が創造したのです。
そして音符の一音に集合し、重力子は無限の感性の中に埋没させ、宇宙の微妙なニュアンスが誰も見た事のない音を想像する。
一冊の本が感性によって、誰も知られない秘密のモチーフが一つから二つへと分化され、人間が誕生した10秒後の音像を生き始める。
超越した感性の組み合わせの選別に、無機物からものの見事に遺伝子の進化を形成する。
「遺伝子」のメロドラマが有機物化し、極上絵巻の色彩が生まれ始めたその時の、青空に私は行ってみたい。
そこに本があるだけで、誰も感覚した事のない奇蹟が仕組まれ、日常では無い人間が生まれる前の神秘を体験する。
本を書いた人間の素晴らしき感性の中に、夢がきらっとその完成された美しき魅力に、神様の存在を信じ祈るのです。
図書館のステンドグラスに、キリストの昇天で光が射し、人類の救いを十字架に全人類の重荷を全て委ねた時、一人でに本がぱっと開いたのです。
この選ばれし本が、救世主の新たな存在を指し示し、光が天へと向けて立ち昇る。
この本を読めば全てがわかるようになります。生きるとは我は我と向き合うため。
本は全人類を変革し意識を変えさせ、宇宙紀元を全く新しく始めようとしている。
図書館の本達が意思を持ち始め、燃える魂が的を決めて、宇宙へと飛び始め、人間に生まれ変わる為のミッションを与える。
ミッションを与えられた人間は完全に救われている。
図書館の本達に教えられ、先生よ、私を神様にしてください。
本達がもの凄い光を発して、宇宙で一番明るい光を爆発し、人生至上一番に熱く燃えて燃えて燃えまくる。
読書の喜びに満ち溢れ、本と共に史上最強の人生勉強を行う、明快な才能のパトス。
これ程までに人間が創造した宇宙を燃え盛らせたのは、その確信犯はじっと宇宙の超新星を見つめている。
本が救世主に奇蹟を起こさせる、人間が最も才能を傑作化し宇宙全体が微かに震えたのです。
図書館全体が目映くエネルギーを発し燃えていく。
宇宙全体で一番明るい超新星になって、天空へとふわっと昇天していく。
さあ、救世主が