人形

蛍が宙に浮き、全重力を反作用化し乱れ飛ぶ、全天解放する光の芸術。
命の鼓動が一つ刻む、人間の手が作る芸術作品。
この臨死体験で光が死ぬ時闇の中に、人形のフォルムが浮きあがる。
情熱のパトスで一つ一つ丹念に磨き上げ、絶妙なラインで舞う能舞台。
人形が微かに微笑しているのは、何かの動機付けが、この世の標準時間をリセットしたからであろうか。
明滅する銀河で、生命の微かな鼓動の吐露に、雪は溶けて水になっていく悲しさ。
人形の人生はこの世の怨念にふるえて吐露し、命の劇場がとめどなく溢れ出し、人体標本を模写する微かな直感に、我は生きる事をそれでも愛すのです。
人形の悲しみに堪えた無言の表情に、儚い夢遊病者の眼は宙をさまよい、星々の砕けた断片を見つめる事で、命の微弱な信号を発信する。
この期待感に生きる意味を知り、何の為に人形として、人に持て遊ばれ堪えてきたのかがわかる。
命の水月花が月光に沈み、人形の顔をじっと見つめている。
青い温度に、原始の胎児の生命が喜びの遺伝子で解きほぐす魂の賛歌。
この人は人形使いの遊び戯れる無表情の幻影に、いちじくの花を食べる。
人生の青春で人形の髪に日が陰り、闇の中に埋没し、人の形状が青空に投影され、写生する少女の手。
神秘を教えた課外授業で、人間の想像力は赤色の温度で状態保存する、通りの真ん中を人形が歩く。
神社に身をひそめ寝ぐらを探し、時の流れを穏やかにしようとする力が、この感受性を遠くに、灯台の光は満天の星達を照らす。
全体主義の統率で、軍隊行進曲が全ての訓練で夢を叶える。
神社で人生の設計図を描き期待する大志。
闇の中の神社からこっそりと人形は顔を出す、生命感のない青い浄土の観念に、宇宙に優しく沈む。
人形の心は人生の苦難に耐えて、その未来への問いかけに、人の心の移り変わりやすさに、時は巡り感謝に変わり、幸福の西日を見つめる。
人形が悲しさのあまり泣くのを許されるのは、このさめざめとした人の関係の悲しさなのです。
でも私はこれから感情が蘇生し命の言葉を語り、初めて想像の中の輝いた人形が、明るい未来を夢見る乙女心で神棚を整理する。
この心という不思議な動き続ける流動体。
私の中に蘇生し始めた炎が、ばーんと音を立てて燃え上がる、火の玉宇宙で挑戦する魂の炸裂。
生きよ、そして復讐する時がついに来た。
人形の体が分解され、パーツを洗い清め、宇宙の分子運動とテレポートする、全てを懸けた命の燃えるだるま。
宇宙が広がっていくのを観察する、遠くに見た人形はこの世のからくりを解く、パズルは謎が解けて完成した。
全てを叶える人形魂が神社を出て光を求めて、命の誕生歌に酔い知れる。
人は人形が軍隊行列で歩く姿を見て、命を懸けた遊びを知る事になるのです。
この遊びはとんでもない、生命の元気に極まる挑戦的思考で、狂気の炸裂があと少しでスナップする根性。
全ての人形力学を超えるスナップ運動に、今までの人生は何の為にあり、今の幸せを勝ち取る為に想いのたけをぶつける。
北極星はもうすでに燃えている。
燃え続けるメロディーが命の絶倫で表面化する。想像を絶するぶつかり合いに血が飛んでいる海。
人形が町にたむろし、悪い人間達を懲らしめる激しい情景で、快感極まる想いに嬉しさがこみ上げる。
この世の秩序を一度美しく浄化するのです。
あなただけの世の中を作り、精神のタクラマカン砂漠は情熱の限りを尽くし、この水面の清らかさに統一するのです。
人形の復讐はもうすでに始まっているのだ。
こらしめてやる。おいっこらっ来いや。
人形の暴走により征服され、制裁の渦で、人形がこの世をすっきりと清めるのです。
そしてこの世に春が来た事を告げる。熱情で温度が高く想像し色彩が溢れ、全く昨日来た道を歩き未来へ、新生日本、カモン。
宇宙、地球、宇宙、地球全てが万物が調和し新しく美しくなる。
また一つの生命の系譜が全体主義の波で、人間の意識に革命をもたらす神が出現する。
この世は何の為にあるのかがわかりました。
ああ、また復活するのです。復活のダンディズムがまた高らかに歌われる。
さあ、来なさい。この世が新しく動き始めましたよ。
何とい美しい事件なのでしょう。