種子

種子

町を歩いていると、様々な発見が、眼に色彩が無限に刺激する情熱のパトス。
宇宙を浮遊する、七色の虹の幻影の数々が、またとない彩色師のパノラマワールドで、人と人が有機結合をして新しい絵の塗料を新発見する。
無限の星々を見上げ、色彩の一つが二つへと組み合わさる、新人類が待ち望んだ情景はカオスの中の一つの救いの手。
人間古来から待ち侘びた最高潮の色彩の微睡みに、美しき人魚は海深くに沈んでいく。
あなたの手の平で浮かぶ人魚姫は、ハードリカーが滴る全世界の海を一つの結露で灯すのだろうか。
人間が死ぬ時に、最後に見る色彩は一体何なのかと、ふと夜空の宇宙を見上げる。
一つ一つの星々を丁寧に組み合わせ、全人類が色彩を感知した。
物の怪の肉体がにょきにょきと隆起する。
あなたの卍形が海底に住む深海魚へパトスのメッセージを送る、真剣な眼差し。
私を救った全人類の生命倫理の真命を、ふわっと青空に浮かばす色彩の頂点の新世界。
あなたの中の大事な新機軸に、誰も見た事のない色彩の新しい生き物の鼓動があった。
世界があなたを失わせたのか。それともあなたが世界を失わせたのか。
人と人は生きて死ぬ道楽で、世界深部に咲く体制の神花。
革命を起こす根性の炸裂は、血潮が飛び散る全思想史の結晶。
全宇宙が浮き始めるパノラマは、人類待望のメシア。
救世主となって、物事の道理を詩心でふわりと形状を丸くしてみる。
頭脳が形状を変えて人を想う。昔々に少女の美しき手先は祈りを続けて、無限の星々になった。
まだまだ星々は輝き、未来に豊穣な田んぼが広がる。さあ豊作の種を蒔こうではないか。
人間は幸せの中に一つの色彩の温度を見つめて、ほっと海にさらわれてしまう。もう生命の花が空中に舞いあがり、全体が一つの結実した思想になった。
あなたの種子は結実として、立派な美しい花を咲かせたのでしょうか。
人知れず可憐で恥ずかしがりやで、青空に初めて美しく優雅に飛び出す。
全く未だかつて見た事のなかった青空で、満面の微笑を浮かべて輪唱し生きている。
生まれ変わる全ての種子は色気を持ちか細い声を出した、この宇宙の境界線。
黒と赤と青に救われ、自由自在にさざ波に当たり泡をふいて、真理を語り始めるその声明。
人が想う故に道ができた。その沈む夕陽に満面の万葉を伸ばし花を咲かせ、思想が完成して、となりの種子の思想へと移り変わる。
生命の鼓動が、色の動作で置き換わる沈黙の境界に、新しい思想の形状が微かに輪郭を与えた。
生きている証拠が、鼓動の細部に、一つの情熱の炎をくぐらせ微熱で世界を放火させた。
世界の温度が確かに熱くなり、生命の意思を大上段に持ち上げる。
ばらばらになった生命の断章が宇宙に漂い、手を伸ばし合い、一緒に点と点を線でつなげようとしています。
もうすでに生命は生きる事を初めて知った。
飛び魚のように躍動した生命の劇作家となり、模様がきらきらと映えて、一人の人生が地球の歴史の書物となった。
パンドラの箱を見つめる少女はきらっと笑顔で、巫女の祈りで現成する、魂のささやかな吐露に秘密の果実がほんのりと実をつけた。
生命の迸りが、微かに少女の瞳に過去の幻影を、ささやかな如意で叶えたご神体。
生命が生まれる色彩を初めて見た、生き物は頂上に向けて寄り添い合わせ原点回帰していく。
この原始林のカオスが集合する色彩の中で、無垢な魂がほんのりと初恋を知りました。
人間は初めて恋をすると、どんな色彩で発色する意思の傑物なのでしょう。
生き始める色彩の一つ一つが、絶妙な運動で美しい形状を生み出す、人間界を離れた端正なフォルム。
人としてもう一つのやるべきメッセージがあるのを、リンゴの無重力が教えてくれた。
人がもう一つ動かしている色彩の原始回帰があった。
人として願う事はメサイアの生命復活の体現。
宇宙の色彩の原点へと、名メロディーを飛翔させて御経の中で真の生命が宿った。
原始の視覚細胞は、ほんのりと生きる事の嬉しさを、ふわっと宇宙の大きさのゆとりに身を任せた。
この世は何でできているのでしょうか。
宇宙を手でなぞり、文字を初めて書いた人間を想い浮かべた。
この努力の結晶美で、文字は確かな美学を奏でる。
人間が生まれているその色彩は、神様が人類に与えた愛なのです。

種子

種子

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-06-06

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