数学者
夜空を見上げると、幾億の星達が目映いダンスを繰り広げる、創世記の夜明けの光がぱあーっと広がった。
昂然と美しい光を見つめて、天女が夜空を動き静まり還る存在で、一つ一つ丹念に数式の数の羅列を見つめる。
この数列に何の規則性があり、どのような意思で羅列したのか。
美しい数の不可思議な論理性に。きらっと明快に冴え渡る発想性の無限大条項。
意識を統一していくと、人間とは想えない驚きの命題の変数が、無限の発展と応答の共鳴で、宇宙の夜明けに一つの光が天空に向けて発振する。
この数式には何らかの神の見えざる関連性が、秘められた色気を醸し出す。
色彩と色彩が混ざるその刹那に、新しい宇宙の色彩がまざまざと人類に指し示され、数式が無限の合体と分裂しているのが今の私には見える。
数が一と一が合体する時、この難題が解けるパッションの秘めた人情屋敷に誰も知らない怪がぼそっと動き始める。
数式が神聖な箱船に乗り天ノ川を漕いで、なりそめし生成物質の反粒子が合体する。
人生に遠く彼方で連なる、数式の羅列の模様を、対称軸の数値で補正してみる。
人間の勉強は数式の証明へと当てられ、オアシスの広大な水が染み渡る五臓六腑。
この予想は普通の人間が考えつかない発想性に満ちて、人間の全く知らない光のつながり方をする。
命が伝導する新しい数の羅列に、人間の意思が到達しない闇の仏師の手を握った。
この世に数式から実際に存在する物体へと変換された、その正真正銘の愛されしチャーミングなアイドル。
秘密の花園のバラを握った、命の真摯な対話に、数式の限界点まで押し進めて弾け飛んでもいい。
人の世にもう一度数式的対話が必要とされる、全人類の禅門答。
さあ、数が自然発生的に遊び始めて、宇宙の手が伸びていく無限の深められた奥。
玉手箱の奥にはどんな数が自由自在に変形し、水模様が3次元から飛び出し、11次元へと千手観音化していく。
仏師の誰にも干渉されない深層の温度に、有機体が密度を高め熱していく。
目映い馬力の高い熱源が力学的処理の巧みさで、全生成媒体の構成原理が統一していく炎の放射。
この境界を越えると、方程式が変わる人間魚雷の炸裂。
人間の中に一つの生命が生まれた、彩り豊かに、宇宙の中にもう一つの宇宙がある。
その宇宙はあなたが発見した数式に満ちて変形し、理想のなりたかった宇宙の触感は初恋のパラダイムシフト。
人間は生まれ変わった数式の肉体で、天空に浮く事を許される、統一的現象の仏師の熱い大きな手。
宇宙を握った深い新鋭の情熱的な血気者。
遠くの銀河のパルスで飛び立つ、いってしまう人間の細胞の一つの微かな鼓動。
遠くに宇宙の孤児が泣いている、十字架の成立条件に、数値をうまく組み合わせる対になったりんご。
期待した数値が現実に計算されて、人間の挑戦状で根性が動き始めた。
この数式を回転し始めた、設計者の秘伝の書に、元気な血気者が大声を張り上げる。
数式の中に不思議な色彩が表出し、全く新しい人間が回転し始める。
ちょうど今宇宙が誕生したのかもしれない。
宇宙は数式通りの表現形式で、翼は神に近づく為の道具として使用され、青空に一つの形式が自由自在に、数が浮遊し始めた。
この情景は誰も見た事のない色彩と形状のニュートラルデザイン。
宇宙に人工的な方程式を放り投げた、遠くを見つめた人間根性の強い想い。
感動の数式的処理の可能性に、一つまた一つと伝説の具現化へと、仏師は大きな手で傑物を彫り続け、人気を感じさせない微笑を浮かべた。
数式の中の数式に、もう一つの数式があった。
それはそれはこの世に美しい数式のモティーフで、宇宙の殻がもう少しで破れる限界点を迎えた。
この筋書きは宇宙の征服者の筆記体。
全精力を懸けて、一つの数の理性から離れてみなさい。
宇宙に一つの数の意識が、もう一つの体型へと飛び立つ人間の生き様。
人間は一つの人生訓を述べて、数式の証明を完成させたのです。
この美しい数式は一体誰が作ったのでしょうか。
この世に一番美しい数が羅列されている。
まさに今私の全ての業績が一つの力学に結集していく。
全人生を懸けた遊びが数に宿り初め、命を持った実世界の現象がシンプルに動き初めた。
数学者