原光
生きている証拠を確認する為の動作として、まず初めに心身を思いっきりどこまでも伸ばしてみる。
生まれて還る場所に、そっと微かに生命は初めての遺伝子の形状で、個々のパーツが神妙に組み合わされ、個々の精緻な連動体が関節の微妙な動きで、流れるエネルギーの魂に、全体の統一的完成イメージが天空に花咲く、ハイビスカスの摩天楼。
宇宙に漂うオーラの淡い夢物語に飛翔していく人間の子孫は、初めて類い稀なる遺伝子の原光を眺めている。
有機物は確かに、こんなに躍動して生きている、暖かい鼓動の微かなもつれ。
宇宙の闇の中に、ほんの小さな、特別に生きた大事な証拠を、そっと手に取ってみる。
私の生きている細胞の確かな手ごたえで、人生とは私と向き合い道が開けていく。
その明るい道の先に一人の人間を設計した人間ではない、あなたを見つめるのが好きなのです。
人生は全てが感謝に包まれ、感じている人間の営みに、原光をじっと見つめる。
その原光が部分となって全体を構成する、光の多段的な高層建築物の目映い傑作の誕生を、その時、あなたは優しくじっと見つめて救われていく。
細胞は人間が生きている証拠を確かな存在の揺らめきに、そっと意識を集中してみる。そのうごめく命の連鎖反応にときめかされる。
少年の大志ははるか先の原光の一滴のエスプレッソ。
この原光の一滴に、生命の根元を求める熱き想いの中に、壮大な選択と集中の結果があった。
手に原光の一滴が生まれたばかりの水々しい揺らめきに、初めて原世界を感じる、鋭敏な神経所存の人間世界史の一小節に、あなたは何を書きましょうか。
ふんわりとあなたは浮いていくわ。
軽くざわめく生命の優しい叫びに、全重力が解放される。
ふわっと感じるあなただけの原始運動。
あなたの中に今原光が生まれのです。
原光は一体どんな色彩をしていて何を感じて、細胞を無限にときめかすのでしょうか。
人間であり続ける実存性に、そっと原光を人間の細胞の中に投射し、全ての部分の動きをじっと観察する天覧試合に、何て人間は地図のミニチュアモデルなのでしょう。
ありったけの声で叫んでみる。
宇宙の中で一人浮かんで夢を想う、統計的数式処理のxの項目に私を置くと、yは無限大に変化していく様相を肌で感覚した時、私は無になっていく。
宇宙に原光の存在を確かめる、そっと一握りの遺伝子のけなげな姿に、そっと元気に頑張るあなたが好きでしたと告白できた私は、宇宙の闇に咲き誇る蓮が満面の微笑で、自信に溢れる動機でここにあるのです。
あなたの拠り所が、原光の微かな生命の意思で根拠を求めてその念じた先に、原光は一滴の生命の海になっていく。
変身する人間はアメーバのように微細な生き物で、あなただけが信じた道があった。
暖かな夢のまた夢で逢いましょう。
人間の生きた微かなざらつきに、生命はそっと凛とした強さを、心には原光があり初期の血潮を迎えたのです。
この原光の中でそっと手を天へと伸ばしてみる。その先にけなげに咲く宇宙の原花に出会う、その美しき秘め事に初めてじっと私は私を見つめる、その感覚に通奏低音を初めて抱きしめた。
原光の海に細胞は産声を上げて無限に広がる宇宙の青さを見つめて、感慨にふけるまた逢う日まで、そのまま青き一心でいてください。
原初の細胞が産声を上げています、その共通性に宿る人間の子孫の系譜に、一つ一つ細胞が声を出している。
海は満潮になり、一つ一つの細胞が一つ一つの己の生命の原光に向けられていた。
人間の中に、初めて生きたきた証拠が動き始めたよ。
すでに人間は未来の蓮の花を手にする確信を得て、何という無限に輝く色彩で魅力的に、空中に浮かばせるのでしょう。
一つの細胞はやっと生命の初夜を迎え、人としての生命運動が一滴の記号の集大成となり、列記として暗号の羅列をしている。
おめでたい事が起こり、人間は常識にとらわれない感覚作用から、全く新しいロマンが血と潮と遺伝子で弾け飛び、的に命中したのです。
私にとっての生命の集大成は己の自己対話から生まれたのです。
自己対話のめくるめくる先に生命は実存の原光の証拠があったのです。
さあ、行きましょう。
原光