昔から憧れていたオルゴール

昔から憧れていたオルゴール

昔から憧れていたオルゴールを実際に手にできる喜びは、エベレストの頂上に登った気分なのです。
情熱の炎を燃やす命の花に無限のニュアンスが宿り、天使を宙に浮かせて遊び戯れるメシア。
黄色の線が幸せの未来への道のりを約束する。
人生で最も優美な時間軸に、生命創造の現場で花開く神秘の初期現象。
自動演奏する天才演芸師が仕組んだ、魔術の啓示のあまりの見事さで、量子が喜び遊んでいる。
量子ジャンプさせるオルゴールの音色が、天才的感性でリズム処理されて、的を射る芸能の炸裂。
人生という道に、オルゴールの天上歌が奏でる一音の移動で、宇宙の重力子を微かに動かしたのです。
オルゴールの原子がエネルギーに変換されて、不可思議な音の羅列が、生命の真骨頂へと表象する夜明けの救いの手。
期待した色彩を予想通りに、この世に誕生させていく不思議な言葉の選び出し。
宇宙が色気を感じ、微かに恋をしたのをオルゴールが感じ取っている。
宇宙に倍音としてあった色気を、単音として選別するスケールの大きな感性。
人の心に宿る神の属性で、天地の質量をエネルギーとして取り出すサインは、まさに奇蹟。
その行いが天の波動と同化するオルゴールの天板は、宇宙の縮図の星光。
天使の羽根が昇天した光を得たのです。
オルゴールの音楽美学で、天の形状をメシアの手でなぞる時、御言葉が深遠に聞こえた。
人生の書法を統一する超絶的テクニックで、心身共に生まれ変わった情景を見つめた。
生命の階段を発心して昇る人生のオルゴール。神掛かる感性で描いて、天は無から初まり万物の色彩へと変化していく。
メシアはオルゴールに耳を当ててじっと澄ます、天と同期する血液に宿る生命原始の単細胞。
オルゴールの音色が、時間軸で細胞の生成発展を促す心は無。
天が仕組んだオルゴールの音色を宙に浮かす、細胞の誕生に、一つの新約聖書の一言できっかけを与えた。
一つ一つの音色を言語化し色彩を与える現象のリズムで、天体を動かしている。
ダイナミズムの世界を地球の外側から鳥瞰する、生命の言語を語る内なる原子運動。
原子運動の精密な全身標本に、神の見えざる手の動きが、オルゴールのシリンダーヘッドの回転で、天の動かし方をそっと教えた。
人生に豊かさを与えて、もう一度やり直す天使の華麗なる離陸。
人間を救う伝説のシリンダーを回し、天啓の筆記で、夜空の天体達が精緻に動かされるのを感じています。
人生標本の写経の音記号に意味を与えた、伝説のオルゴールに感動する。
人生の音の集合が、宇宙の心臓部に、生命の神秘を与えた。
なぜこの秘められた現象で、生命の記号をオルゴールの音色で模写するのでしょう。
オルゴールの音色が人間を開化させて才能を語らせるのです。
弾む天体模型が一つの言葉を無限に変容させ、世界を生まれ変わらせ一つの原子になっていく。
この世界が初まり、最もやりたかった音楽を一つの原子に集約する。
なぜこの世は初まるに値するのですかと、問い掛けたメシアに、オルゴールは完全に調性のとれた言葉を発していく。
その現象の神秘性で整合したのは、オルゴールの宇宙の新約聖書を筆記したメシアなのです。
音の肖像が想像した色彩となって、宇宙の新紀元を初めていく。
創世記の人間が創造したオルゴールで、全ての天使が可憐にダンスしています。

昔から憧れていたオルゴール

昔から憧れていたオルゴール

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-06-06

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